高校受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
高校受験専門プロ家庭教師が語る

開成高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「開成高等学校の英語」
攻略のための学習方法

合格を絶対に勝ち取るための攻略的学習法について以下に項目別に述べることとする。

①単語力は大事である

具体的には最低でも3500単語は欲しいところ。最難関校用の単語帳(英検レベルでは準2級相当)をしっかり学習し単語力を定着させること。特に、一つの単語で多様な意味を有する単語は要注意。例えば、figureという名詞には「人形、人物、数字、(数字の)桁、図柄、形」などの意味がある(同様な単語は他にもたくさん存在)ことなどをしっかり把握しておくこと。そうしないと、英文を正しく読むことができなくなる。

文法というものは、単にその知識を習得するだけではないことは言うまでもない。そのような知識習得は当然のこととして、開成高校合格を目指す受験は是非つぎのことを念頭に焼き付けて欲しい。
『文法事項とは情報伝達の基本ルールであり、話し手・書き手は聞き手・読み手に何を本当は伝えたいのかを認識・理解するための基準である』
それでは、具体的に最低限必要な文法事項について以下に概観しよう。

②関係代名詞・関係副詞についての理解を深める

英文が長くなる主たる原因の一つである。目的格(whom/which)の省略に慣れることや、先行詞を修飾する関係代名詞に導かれた形容詞節が何処までかを( )でくくり前にある先行詞にかけて(修飾させて)訳を考えること(いわゆる『返り読み』)は行わないように。これは、最後まで読んで前に戻るという手法で時間のロスが大きい。
その場合には、関係詞に関係なく左から英文に合わせて先行詞まで一気に読み、関係代名詞以下を「そして~である」と読めるように日頃から練習を積むべきである。いわゆる『返り読み』をしないことが大切である。

③分詞構文には十分慣れておくこと

文頭に~ingがあり、それが動名詞として主語の働きをしていない場合には、分詞構文と捉えること。

分詞構文の代表的用法としては、ⅰ)時(~のとき)、ⅱ)譲歩(~だけれども)、ⅲ)理由(~なので)、ⅳ)様態(~のように)、条件・場合(~の場合は)などがある。しかも、次に述べる接続詞(as)との関係で、ⅰ)~ⅳ)をしっかり覚えること。なぜならば、asにはⅰ)~ⅳ)の全ての用法があり、さらに付帯又は時の経過(~するにつれ)という用法もあるからである。

また、-ed(過去分詞)で始まる動詞で始まる分詞構文もあるので注意すること。その場合には、従属節(条件節)な受動態の場合であることも必須知識である。

④前置詞・接続詞に注意するように

どのような場合にどの前置詞を使用するかの識別をしっかり押さえておくこと。
toがあると無条件で原形動詞があとに続くと考えてはいけない。イディオムによっては、toが前置詞(その後には名詞が置かれる)である場合には、前置詞のルールに従い原形動詞ではなく名詞の役割を持つ動名詞(~ing)が続くということも必須知識として押さえたいところ。

⑤仮定法は願望である

少々乱暴な言い方に聞こえるかもしれない。どういうことか。一文を例示しよう。仮定法過去(現在の事実を否定しこうだったらいいのになぁという願望)の典型的な英文を一緒に考えてみよう。

If I were a bird, I could fiy the sky.

一度は目にした英文だろう。例文の動詞(助動詞)の時制は見た通り『過去』であるが、文頭にifがあるために、この英文は仮定法過去の文章となり現在の事実を否定して、現実とは逆のことを想定しているのである。

つまり、現実には「私」は現実には「鳥」ではないが、もし「鳥」ならば空を「飛ぶ」ことができる(空を飛びたい)のに、という「私」の願望が込められているのである。

⑥比較は時系列の中での比較を習得しよう

比較には2種類あることを理解して貰いたい。第1には『同時に異なる2事象以上を比較する』ということである。したがって、この場合には『比較の元』になる事象が必要なのでthan以下の表現を伴うのである。

つまり、AとBを同時に比較し『Aの方がBより背が高い(A>B)』という表現になる。第2には『時の経過の中で変化してゆく様を表す(比較する)』ということである。

つまり『Aは10年たって背が伸びた(10年前に比較するとAは背が伸びてA´になった)』ということである。この様な比較の用法があることもしっかり押さえておいて欲しい。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2018年度「開成高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、長文読解(物語)の総合問題<10分>。幼いころのクリスマスの思い出に関する物語文。

大問2は、ハワイの島に関する総合問題(説明文)<8分>。

大問3は、適語補充問題<4分>。 

大問4は、単語定義問題<3分>。

大問5は、文法正誤問題<3分>。

大問6は、和文英訳問題<3分>。

大問7は、和文英訳問題<3分>。

大問8は、リスニング問題<15分>。

【大問1】長文読解(物語)の総合問題

  • 時間配分:

貧しかった幼い頃のクリスマスツリーに関する思い出をつづった物語文である。それほど難解な単語や構文が使用されてはいないが、しっかりと文脈をたどり、人物の内面や心情を確実に捉えることが重要である。そのためにも、情景描写や発言内容を深くかつ迅速正確に理解できる読解力を高めること。

(問1)語句解釈問題<1分>。thanの後ろに、thirty dollarsを補って考えること。

(問2)英文和訳問題<1分>。themが何を指すのか。toの後に何が省略されているのかを考える。

(問3)語句解釈問題<2分>。下線部の意味は、「枝の殆どない木」である。

(問4)英文解釈問題<2分>。枝のない木が、fill outは「大きくなる」のである。

(問5)適語補充問題<1分>。与えられた英文は「私はいつもあのクリスマスが最高に好きだった」という意
            味である。

(問6)内容真偽問題<3分>。主な選択肢の意味は、
 (1)「少年の父は、クリスマスイブに外国から戻ってこなかった」
 (4)「少年は、クリスマスツリーの下に紙でくるまれたプレゼントを見つけられなかった」この文は過去分
           詞の形容詞的用法後置修飾用法である。
 (6)「少年の父からクリスマスツリーの話を聞いて、兵士は泣いた」ここでいう兵士は少年の父であり、明
           らかに矛盾する。

【大問2】長文(説明文)総合問題

  • 時間配分:

ハワイの島々に関する説明文であり、長文総合問題である。8つの島からなるハワイ。その中でも2つの特徴的な島に関する英文である。正確な速読力が要求される。単語数は350程度であるが、この英文は4分で読める力が必要。 

(問1)適文適語選択問題<2分>。例えば、(い)「住民の間で」という意味にしたい。また、後ろは
    population(集合名詞=複数)が続いているので、選択肢はbetweenではなくamongが適切である。 

(問2)適語補充問題<1分>。①この文章の冒頭にWhileがあるが、これは譲歩(~であるけれども)を表
    す。本文の意味としては、「ニイハウでの暮らしはほとんど変わっていない」となるので、選択肢とし
    てはlittleとなる。

(問3)指示問題<1分>。直前の文に「to keep the island the same」とあることから類推しよう。

(問4)適文補充問題<2分>。文脈から考えて2つの島が考慮するべき重要問題ではない選択肢を考える。
    「高校をつくるか否か」は本質的であろうか。

(問5)内容真偽問題<2分>。選択肢の意味は、例えば、イ.「ニイハウを観光客が訪れないのは不便だから
    である」第2段落最終文に反する。オ.「アメリカ海軍がカホオラウェに来たとき、スコットランドか
    ら来た男性だけがとどまることを許された」第6段落を参照すること。

【大問3】共通適語補充問題

  • 時間配分:

共通適語補充問題<4分>。

(1)第1文は「手紙」、第2文は「文字」の意味を持つ共通語はletterである。

(4)第1文は「注文する」、第2文は「調子」を表すorderである。

【大問4】単語定義問題

  • 時間配分:

単語定義問題<3分>。

(1)「60秒の長さを持つ時間」は「分」、つまりminuteである。

(5)「見返りを求めず親切に仕事をやってくれる人」は「ボランティア」、つまりvolunteerである。

【大問5】正誤問題

  • 時間配分:

正誤問題<3分>。

基本的な文法知識を確実にする。完答すること。イは、「賛成する」は、agree whitである。カは、主語としてThereは正しいか。主語は名詞、代名詞が適正である。

【大問6】適語補充和文英訳

  • 時間配分:

適語補充和文英訳<3分>。

(1)「話がうますぎる」という表現を、too~to…「とても~なので…できない」という構文を使う。

【大問】適語補充和文英訳

  • 時間配分:

適語補充和文英訳<4分>。

(B)は、「大変楽しかった」という英文を考える。Have a good timeを基本に考える。

攻略のポイント

例年通り、求められている英語力は高校初級レベルである。解答時間を考慮すると見直しを行う余裕はない。“一発必答”の覚悟で集中力を高め、事前に学習した知識を総動員させて問題に取り組んでもらいたい。

また、日頃から解答時間を自分で計り、感覚的に時間の尺を自分の体に叩き込む必要がある。具体的には、1分間で100wsを読めるスピード感を養おう。

イディオム力と文法知識は正確に把握しておくこと。単語力は、最低でも3500単語は欲しい。

文法知識は、関係代名詞、関係副詞、分詞構文、前置詞・接続詞、仮定法、比較、準動詞の知識と例文はしっかり理解しておくことが大事である。書き換え問題では話法も押さえておきたい。

難関校対策として様々なジャンルの英語長文読解総合問題(700ws)を2日に1題を目標に取り組んで欲しい。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

開成高等学校の科目別
入試対策一覧

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。