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慶應義塾志木高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「慶應義塾志木高等学校の英語」
攻略のための学習方法

志望者は、リスニングを除いた全ての単元について、まず中学の範囲を万全にしよう。そのうえで、さらに高度な学習を進めるに当たって、気をつけたいのは2点になる。

1点めは「語彙力」だ。英検の準二級から二級くらいの英単語の意味を覚えておきたい。そのうえで、志望者が意識したいのは、単純に単語数を増やすのではなく、英単語についてさまざま角度から理解を深めることだ。
例えば、【大問Ⅰ】の(設問4)では、英単語の「early」の用法が問われていた。「early  twenties」は「20代の前半」と訳せば正答だが、他にも用法がある。「early morning」は「朝の早く」であり、「early spring」は「春の初め」であり、「early car」は「初期の車」だ。前後の言葉の組合せによって、簡単な単語にも豊かな意味が生まれる。
そこで、志望者は「単語」を増やすのではなく、あくまで「語彙力」を豊かにしていくように心がけよう。そのためには、単語を一つ一つ丁寧に調べ、その際には意味だけに限らず、広い範囲まで積極的に知識を深めていこう。

2点めは「文法力」だ。志望者は英検2級の水準の文法問題を演習しておきたいが、仮に文法の問題が解けた場合でも、その理解には2つの水準がある。「浅い理解」と「深い理解」だ。
「浅い理解」とは、文法の問題を「慣れ」や「勘」といった経験に頼って解答するものだ。対して、「深い理解」とは、文法の法則にしたがって演繹して解答するものだ。平均的な高校受験では、これらの理解の差はあまり得点に反映されない。したがって、志望者本人でさえ、文法の問題が解けた理由を、自覚していない場合がある。慶應志木の英語は、はっきりと文法の「深い理解」を要求している。
典型的な例は、【大問Ⅳ】の(設問9)だ。知覚動詞を用いた第五文型では、不定詞の「to」が省略されるが、それを受動態に書きかえた時には、省略されていた「to」を戻さなければいけない。こういった「文の法則」をしっかりと言葉で指摘できるだろうか。
志望者は「文法の問題」を解き終えたら、なんとなく解答してしまったものがないかどうか、確認する習慣を身につけたい。もし背後にある「文の法則」がわかっていなければ、しっかりと解説を読むなりして、言葉で説明できるようになろう。問題が解けることと、言葉で説明できることは、異なる水準にあるので注意しよう。

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2014年度「慶應義塾志木高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は60分だ。いずれの大問も、まとまった量の英文を読ませることに主眼を置いているので、速読力が求められる。
【大問Ⅰ】【大問Ⅱ】【大問Ⅲ】は問題文を全て読んでから解答する設問だが、【大問Ⅳ】【大問Ⅴ】は順番通りに設問を解いていける。

まずは「文法の問題」である【大問Ⅳ】と【大問Ⅴ】を仕上げて、そこから、【大問Ⅰ】から【大問Ⅲ】の「長文の問題」に取りかかろう。「長文の問題」は、一度読み始めると、最後まで解答しきってしまいたい誘惑があるが、それぞれの大問の間での時間配分を見失わないようにしたい。

【大問Ⅰ】物語の長文読解

  • 時間配分:18分

(設問1)
動詞の用法についての設問だ。
(設問2)
名詞句に第四文型を続けなければいけない。文法の理解が問われている。
(設問4)
慶應志木の英語に特徴的な設問で、「わかりやすい日本語」にするよう指示がある。ここに言う「わかりやすい」とは、日本語として不自然にならないように、意味を考えたうえで訳すことだろう。「in his early twenties」は「彼の、20たちの、早い、なかで」ではなく「彼の20代の前半で」と訳せればよいだろう。

【大問Ⅱ】随筆文の長文読解

  • 時間配分:12分

随筆文の長文読解で、題材には科学が選ばれている。並べかえの候補となる英文には、「other」、「each」、「this」、「it」などの形で、指示代名詞が置かれているので、そちらを手がかりに、前後関係を整理していこう。

【大問Ⅲ】論説文の長文読解

  • 時間配分:10分

論説文の長文読解になる。問題文を読み始める前に、あらかじめ設問に目を通しておき、何が問われているのか確認しておいたほうが、効率的に解答できる。

【大問Ⅳ】適語補充

  • 時間配分:8分

適語補充で、熟語や構文をしっかりと覚えているかが問われている。
(設問9)知覚動詞を用いた第五文型を、受動態にした時には、省略されていた「to」を戻さなければいけない。明らかに高校の範囲の英文法となる。受験者が用意すべき文法力の水準と考えたい。

【大問Ⅴ】正誤問題

  • 時間配分:8分

正誤問題で、文法についての確かな知識が問われている。設問の形式に慣れて、答えにくさを払拭したい。
(設問3)「there」「here」「home」などは副詞なので、前置詞の「to」は用いないことを、しっかりと自覚しているかが問われている。

攻略ポイント

慶應志木の英語の合格を左右するのは、「文法力」になる。
「速読力」や「知識力」は、もちろん、慶應系列校の水準に仕上げておきたいのだが、そのうえで、やはり特筆すべきは「文法力」だ。設問の多くが、確かな文法の裏付けがなければ、自信を持って解答できないように構成されている。消去法による消極的な解答ではなく、すばりと指摘できる積極的な解答が求められている。文章を読む速度は標準でも構わないが、設問に迷いを感じて、いたずらに時間を浪費してしまうことは避けたい。

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