國學院高等学校 入試対策
2024年度「國學院高等学校の英語」
攻略のための学習方法
端的に言えば、「基本知識から作業を進めて、いかに正確に答えを求められるかが問われるテスト」と言えるだろう。
合格最低点が176点(300点満点)ということを考えると、各科目平均60程度が必要と思われるが、数学の得意な生徒なら満点に近い点数を取る気概で臨みたいところだ。
以下にポイントをまとめておく。
(1)公式や基本定理をしっかりおさえる
教科書に載っている公式をきちんと把握し、それをきちんと使えるようにしておくこと。教科書の問題やそれに付随するワーク、市販されている「教科書ワーク」などを使いながら、基本から丁寧に問題を解いて感覚を磨いておこう。
(2)ミスなく正確な計算力をつける
じっくり考える問題、というよりは、公式にあてはめたり式を立てたりして計算を進める問題が多い。よって、計算力や作業力が大きなポイントになる。
「いかに早く正確に答えを求められるか。」
計算力は一朝一夕につくものではない。
やればできたのに時間が足りなかった、という苦い経験にならないように、日頃から面倒がらず、いろいろな計算練習をして最後まで自分で答えを出す経験を何度も積んでもらいたい。
(3)学校の授業を大切に
基本に忠実な問題が多く、教科書の章末問題や問題集にある典型問題が多い。学校の定期試験の延長線上に合格があると考え、日頃からしっかりと問題を解く習慣をつけておくことが大切だ。
(4)問題集は「基本編」から
学校で使うワーク、教科書ワークなどの問題を解いて基礎知識がついてきたら、いろいろな問題集の典型問題に取り組んでみよう。塾などで取り扱いのある「新中学問題集」がおすすめだ。基本編を使いながらよく出てくる問題(例題などに使われている問題やその類題)の解法のパターンをつかめるように反復して練習してもらいたい。
(5)過去問を有効利用する
時間配分に気をつけて、過去問で練習しよう。
はじめは時間が足りなく感じるかもしれない。大問1を解いた後は、大問2以降は解きやすい問題から正確に答えを出せるように解いていこう。図形や関数中心になるので、自分の得意分野から解いていき、取捨選択する練習もあわせて重ねておく。
一度解いて復習をした後、少し時間をおいてから二度目に挑戦しよう。二度目は50分ではなく、40~45分程度の時間設定で解法する。時間の負荷を強くして、時間内に完成させられるテンポを体で把握することが大切だ。
数学は一夜漬けがきかない科目。日頃どれだけ問題に触れてきたかで結果が大きく左右される教科だ。日頃から丁寧に問題を解いて、反復して吸収していく習慣を大切にしてほしい。
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2024年度「國學院高等学校の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
年度により多少の差こそあれ、一問目の読解問題の語数がかなり多くなっているのが特徴といえる。読解問題以外では、短文空所補充・語句整序で文法・語法的な知識・理解が問われている。発音・アクセント問題は姿を消したがリスニングの出題がない以上、今後の出題もありうる。もっともいずれも標準的な事項が聞かれているため、設問に応じた効率的な手順を確立し、また即座に答えを導けるだけの知識の精度を高める必要がある。読解問題にいかに時間を割けるかが合格への大きな鍵だ。
【大問1】長文読解問題
- 時間配分:27分
物語文。本文自体の英文量も多いが、小問8の内容一致問題の選択肢が英文で7つあるため、トータルで読まなくてはいけない英文はさらに多い。
空所補充問題は、知識を問うというよりも基本的なこれらの知識があることを前提に、文脈から適切な語句・表現を選択することが要求されている。また、語形変化など、実質的な文法問題も出題されることもあるが、これについては時間をかけずに処理して、内容一致問題の検討に時間を回したい。
今年も引き続き文挿入が出題された。手順が分かっていないと時間がかかりすぎてしまう問題でもある。昨年と同様、それほど長くはない英文を4つ挿入するだけであるが、代名詞の確定、定冠詞・不定冠詞の有無といった視点を持って解いたほうが効率的である
本文全体から問われる内容一致問題があるため、事後の情報検索の便宜を考えて、本文を読みながら、人、場面の転換などにはマークを付けるなどして読み進めると良いだろう。
【大問2】長文読解問題
- 時間配分:15分
説明文。大問1の4文の一程度の長さである。空所補充を中心とした設問である。文法・語法の視点から解くものが出題されたこともあるが、基本的にはこちらも内容把握の観点から答えを選ぶというものがほとんどだ。適文挿入がやや面倒ではあるが、本文を読む前に設問の英文に目を通しておくことで効率的に処理できる。内容も取りやすく英文も短いため、時間をかけずに解き終えたい。以前出題されていた文整序は今年も出題されなかったが、解き方が分かっているかどうかでかかる時間が大きく変わるため、そちらについても再度の出題に備え過去問でトレーニングしておきたい。
【大問3】短文空所補充問題
- 時間配分:2
基本的な文法・イディオムを問う問題。近年、大問1・2の量が増えたこととのバランスで出題数が減っており、6題のみの出題が続いている。基本的な知識があれば解けるのはかわらないため時間をかけずに完答を目指したい。
【大問4】語句整序問題
- 時間配分:6分
6~7語の整序問題が6題の出題となっている。基本的な文法・構文の知識があれば答えうる問題である。ただ、全体との兼ね合いで時間をかけずに正答を導く必要がある。当校の整序は、基本的に与えられている和文が、答えとなるべき英文の文章構造と共通しているため、それを参考にするとよい。また、英文の頭から作るのではなく、動詞を軸にまず英文の基本構造を組み上げた上で、そこに他の語句を足していくというイメージで進めると効率的に解くことが出来るだろう。
攻略ポイント
大きな柱は、速読能力の向上と、読解問題に重文な時間を確保するために知識系の問題を素早く正確に解けるだけの知識の精度の高さである。
文法学習を一通り終えられたら、早い時期から読解問題演習に入ることが必要だ。知識の補充は、日々のノルマを課して一冊の問題集を淡々と繰り返しこなしていけば必ず本校の知識系の問題は解けるようになるが、読解問題は正しい方向性で学習を進めていかないと合格ラインに到達するまでに遠回りをすることになる。英文解釈の基本的な学習が済んだら、素材としてはなるべく物語文を選ぶようにしよう。説明文よりも物語文の方が読解力と読み方のスキルについて高いレベルが要求されるからだ。