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明治大学付属明治高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「明治大学付属明治高等学校の国語」
攻略のための学習方法

明大明治の国語については、志望者が意識したいのは3点だ。

1点目は、受験の早い段階で、漢字と文法を仕上げることだ。明大明治を受験すると決めたなら、計画性を持って漢字と文法は完成させていこう。
漢字については、漢字検定2級までの問題集が、すらすらと解けることを目標にしよう。文法については、まとまった文法書を一冊仕上げるようにしよう。どちらも勢いで学習しようとすると、無味乾燥で厭になってしまうので、一日や一週間の割り当てを定めて、こつこつと覚えていこう。知識を定着させるためには、長い時間をかけてじっくりと覚えていく方が有利だ。受験の直前に焦って詰めこんでも、うろ覚えになってしまうだろう。

2点目は、メモを書きこみながら長文を読めるようになることだ。
【大問1】に並んだ設問を見ると、一見、難しい記述が要求されているように感じ、志望者は恐れてしまうかしれない。しかし、明大明治の国語は、受験生に、自分の言葉で文章を書くことを、求めてはいない。独創的な意見や、気の利いた言いまわしを、事前に頭の中に準備しておく必要はない。受験生は、文章の中から言葉を拾い集めてきて、それらを整理して、日本語の文章を完成させればよい。いわばジグソーパズルのようなもので、必要なピースは必ず問題文の中に埋まっている。そこで、解答に必要な言葉を集めるために、メモを書きこむ技術を身につけたい。例えば「豊かな生活への欲求」は、「過剰な生産と消費の循環」と「際限のない欲望の肥大」と「欲望の悪循環」と、同じ意味の言いまわしだ。これらに、本文を読み進めながら、印を書きこんでおこう。繰りかえし現れる、言葉や言いまわしに印をつけることで、解答がしやすくなる。なぜなら設問の大半は、傍線部を、具体的に「言い換え」するか、同じ意味を「抜き出し」するかのどちらかだからだ。どこにどういった文が置かれているのか、すぐに見返せるようになれば、文字数に合った部分を探すことにも役に立つだろう。

3点目は、時間配分だ。
【大問2】と【大問3】で時間配分を迷うことはあまりないだろうが、【大問1】は何度か文章全体を見返さなければいけない。ここで、ひとつの設問に拘りすぎると、泥沼にはまってしまう危険がある。もし探しているものが本文に見つからなかったら、いったん飛ばして、次の設問に行くという判断力が欲しい。過去問を解いていくうちに、自分なりの時間感覚を養っておこう。

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2014年度「明治大学付属明治高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

【大問1】が長文で、【大問2】が文法、【大問3】が漢字だ。
設問の位置が変わっても、例年、出題される範囲はあまり変わりがない。
【大問2】と【大問3】を仕上げ、残りの時間を【大問1】に注ぎこむやり方になるだろう。

全体の方針としては、【大問2】と【大問3】で、受験者は、解けるか解けないかを素早く判断していきたい。このあたりで悩んで手が止まってしまうと、のちのち【大問1】の終わりの設問まで手が届かなくなってしまう。

[大問1]長文読解

  • 時間配分:30分

長文読解で、説明文だ。設問を、「抜き出し」と「言い換え」の2種類に分けると、見通しが良い。傍線部について、「抜き出し」なら同じ意味のものを、「言い換え」なら具体的に言い換えたものを、受験者は探していく。探しやすくするためには、1周めで読む時に、しっかりとメモ書きを行なっていこう。そうすれば、効率良く問題が解いていけるはずだ。目安時間は、30分以内だ。
(設問2)は「言い換え」の問題で、傍線部の「そんな」を、具体的に「三種の神器と呼ばれて尊ばれた」と言い換えよう。
(設問4)は「抜き出し」の問題で、傍線部の「流れ全体」は、同じ意味の「過剰な生産と消費な悪循環」になる。
(設問5)は「言い換え」の問題で、傍線部の「害」を、具体的に「抑制と断年を学ばない」と言い換えよう。
(設問8)は「抜き出し」の問題で、指示語の内容を、それぞれ前の部分から抜き出してくればよい。
(設問10)は「言い換え」の問題で、傍線部の「貴重な示唆」を、具体的に「生きるには何が必要で何が必要でないか」と言い換えよう。
(設問12)は「抜き出し」の応用で、複数の箇所から、言葉を抜き出して、それを文章の形で並べよう。例えば四か所から抜き出したものを、「渇望するもの」が「手に入るやいなや」「まだ手に入れていないものを欲しがり」「空しい欲望を満足させる」と、並べると解答になる。
(設問14)は「言い換え」の応用で、「防御術」を、具体的なものに言い換えて並べよう。「商品や情報の過剰」から「自分を見失」わないように「いかにあるかということ」に「関心をはら」う、で正答が作れる。

[大問2]文法

  • 時間配分:6分

知識問題で、文法の本格的な問題だ。うろ覚えの暗記では失点につながる。文法書をきちんと一冊、終わらせておきたい。目安時間は、6分以内だ。
(設問1)から(設問4)が動詞の問題で、細かな活用の知識まで、しっかりと把握しておきたい。
(設問5)から(設問8)が助動詞の問題で、意味までしっかりと押さえておこう。

[大問3]漢字

  • 時間配分:

知識問題で、漢字の書きとりだ。漢字検定の2級まで学習しておけば、十分に対応できるだろう。目安時間は、3分以内だ。

攻略ポイント

一般には合格点は6割から7割の間に設定されているが、明大明治の国語については、例年、5割から6割ほどだ。合格最低点も低い。配点を考えれば、知識問題を全問正解できれば、長文読解にさほど悩まなくても済むだろう。知識問題をしっかりと準備して、そのうえで長文の設問を半分くらい正答できるように、試験時間を配分していけばいいのではないだろうか。特に【大問1】の終わりのほうの設問は、解くか解かないか、明確に判断していきたい。

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