出典は、『「今、ここ」から考える社会学』（好井裕明著）である。
スマホが日常化している現代社会にあって、「歩きスマホ」が引き起こす様々な支障と自分の生活との関連を考える。

問一は、漢字の読み書き問題である。基本問題である。完答を目指したい＜１分＞。

問二は、適語選択問題である＜２分＞。
Ⅰ．スマホをのぞき込んで電車を待つ人々が集中して指を滑らしている状況を考える。
Ⅲ．スマホは圧倒的に便利な道具である。

問三は、文章表現問題である＜３分＞。
スマホに「飼い慣らされて」いることは、どのようなことを表現しているのであろうか。前後の文脈を的確に考える。

問四は、文章内容選択問題である＜２分＞。
スマホを使うということは、本文によれば「就てるべき連絡事項」は「一瞬のうちに流れて」行くのである。

問五は、文章内容問題である＜２分＞。
筆者によれば、スマホを使うことで私たちは「世界」を携帯することができるのである。

問六は、文章内容把握記述問題である＜４分＞。
「腑に落とす」とはどういう意味か。納得させるという意味であるが、本文の流れの中で文脈をしっかりとらえ、何をどうすることなのかを６０字以内で記述する。

問七は、文章内容把握記述問題である＜６分＞。
筆者はなぜ「歩きスマホ」がなくならないと考えているのか。本文によれば、「スマホ」を携帯するということは「世界」を携帯するという悦楽に魅了されるのである。

出典は「鮨」（岡本かの子著）。食が細い「子供」のことを心配した母親が、鮨を作り食べさせようとしている物語である。

問一は、表現選択問題である＜２分＞。
Ⅰ．酢の香気にむせったのであるから、適切な選択肢を選ぶ。
Ⅳ．状況は母親が両手をはたいたのである。

問二は、語句問題である＜１分＞。
Ａ「居丈高」とは、高飛車である、高圧的であるということ。
Ｂ「咀嚼」とは「ソシャク」と読み、よく噛むことである。

問三は、語句問題である＜１分＞。否定語である「不」の使い方を問う問題である。

問四は、文章内容把握選択問題である＜１分＞。何が「手品師」のようなのかを本文に即して考えること。そもそも「手品」とは、これから何が始まるか興味をそそられ「ワクワク」するのである。

問五は、心情把握記述問題である＜２分＞。「きまり悪い」という状況は、「気恥ずかしい」ということであり、この場合何が気恥ずかしいのか。３０字以内の記述問題。

問六は、文章内容把握問題である＜２分＞。母親は食の細い子供に何とか鮨を食べさせようと工夫している。

問七は、心情把握記述問題である＜２分＞。子供は早く次の鮨を握ってほしいと思っているのである。

問八は、内容把握選択問題である＜２分＞。子供はいつも「優しい母」というもう一人の母を思い描いていたのである。

出典は「今物語」。

問一は、現代語訳の問題である＜２分＞。
①「限り」とは「臨終」のこと。
②「うつつ」とは「正気」のこと。現代でも使用する。

問二は、内容理解選択問題＜２分＞。文脈を精読し、それぞれの語句の主語を特定する。

問三は、和歌の内容把握問題である＜２分＞。
Ⅱは、「心をあなたにかけて頼みにします」という内容である。

問四は、古文内容把握問題である＜２分＞。海恵は、病気で死ぬ間際であったが、手紙のやり取りの後、どのようになったか。

問五は、古文内容把握問題である＜７分＞。
ⅰは、海恵は死に際にあったにもかかわらず、自分であ立ち上がって走っていった。この行動がどのように思われたか。
ⅱは、海恵は夢を見たが、その夢の内容と現実が一致していたことを不思議に思ったのである。