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青稜高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「青稜高等学校の英語」
攻略のための学習方法

長文読解問題

前述のとおり、読解問題で配点の6割5分を占めるため早い段階から対策を始めたい。

読解問題に組み込まれた知識系の空所補充や語句整序については細かい事項が問われているわけではない。
差が出るのは、内容把握問題であるため、いかに早く正確に、解答に必要な範囲での丁寧さで読めるかがポイントとなる。
普段の勉強としては精読と速読のトレーニングを意識して分けることが大事だ。

まず、精読に関しては、英文構造をある程度正確に分析できるようにするため、解説の詳しい問題集を進めていく必要がある。
むろん、本番では全ての英文を丁寧に構造分析しながら読むのは時間的に不可能ではあるが、立ち止まって丁寧に訳さなければ訳がつかみにくいという部分が必ずある。

そして、その部分こそが英語力の有無を試すことが出来ることから、設問に絡みやすいのだ。
したがって、どのような英文でもやろうと思えば英文解釈することが出来る力をみにつけなくてはならない。
文法事項の一通りの学習を早急に終わらせ、英文法を英文を読むためのツールとして捉え直す必要がある。

次に、速読に関してだが、やはり前から句・節ごとに訳し下していく練習が必要になる。
きれいな日本語を作ろうとすると、いったん英文の後ろまで目を通して後ろから訳を作ることになり、結果的に一文を二度読むことになってしまい時間がかかりすぎてしまうからだ。

したがって、音読学習を勉強の中に取り入れることが効果的といえる。声に出して読む場合、前から内容を取らざるを得ないからだ。
もっとも、前から訳を読み下す力だけでは内容把握がおろそかになってしまうおそれがあるので、文と文、パラグラフとパラグラフの内容のつながりを常に意識した読み取りの練習を早い段階から積む必要があるだろう。

発音・アクセント問題

普段から単語の勉強の当然の内容として発音・アクセントを取り入れるのがもっとも効果的だ。
直前期にまとめのテキストをこなすだけでは本番で思い出せないことも多いし、また出題をカバーしきれないからだ。
前述した音読学習も効果的な勉強になるだろう。

対話文完成問題

それほどレベルの高い対話文が出題されるわけではないが、基本的な口語表現は問題集でしっかりおさえておこう。
基本的な単語で構成されている表現が多い分、正確に覚えていないと意味を取り違えてしまうことがあるのが口語表現の怖さである。

語句整序・同意文完成問題

範囲指定のある問題集で知識の補充を進めていくのももちろん大事だが、語句整序や同意文完成問題は、同時に複数の事項が絡むことが多いため、範囲指定のない形で問われている問題で演習するのが良いだろう。
そうすることでどんな分野が自分は苦手なのかを発見することも出来る。

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2018年度「青稜高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は10。様々な長さ・ジャンルの英文を素材にした読解問題が4題あり、配点の6割以上を占める。

内容はそれほどな難しくないが、分量を考えるとかなりのスピードで読めなくてはならない。速読スキルが身についていないと、最後の設問まで辿り着かないだろう。

知識系の問題については、発音・アクセント、同意文完成、語句整序、部分英訳など多様な設問形式で問われているが、問われている内容は基本的なものが多い。かけられる時間は少ないので設問形式に応じた効率的な解き方を確立しておく必要もある。

 

【大問1】長文読解問題

  • 時間配分: 12分

やや長めの説明文。世間話に関する英文が素材となっている。

英文が長く情報量が多いため、漫然と読んでいると、問7の文章全体からの内容一致問題に取り組むとき、何がどこに書かれているのか分からなくなり設問処理に時間がかかってしまうだろう。

事後的な情報検索の便宜を考えて、一読目の際に本文にマークを付けるなどして手がかりを残しておくべきである。適文挿入問題は、本文を読み始める前に目を通しておくことで効率的に解くことが出来るだろう。

【大問2・3】発音・アクセント問題

  • 時間配分:1.5分×2

各3問ずつ。発音について、どれも基本単語の読みを聞くものであるため、完答を目指したい。アクセントについても同様だ。どちらの問題も普段の単語学習で発音・アクセントを意識した勉強ができていれば点数を取りこぼすことはないだろう。

 

【大問4】長文読解問題

  • 時間配分:6分

やや短めの説明文。5箇所の空所に適切な語を選択するものと、英文のタイトルを選択するもの。内容の読み取りだけでなく正確な文法事項の理解が重要となっている。

【大問5】長文読解問題

  • 時間配分: 6分

対話文の完成問題。空所に適切な英文を選択することが求められている。

用いられている英文は基本的なものではあるが、英文を入れるべき空所が10箇所ある。最初に挿入すべき英文に目を通し、およその内容を確定した上で本文を読んだほうが効率が良いだろう。

【大問6】長文読解問題

  • 時間配分: 6分

過去にはダブルパッセージ問題という形で出題されることもあったが、本年度は去年度に続きシングルパッセージでの出題となった。

空所が10箇所あり、後段でまとめて与えられている10の句・節からそれぞれ適切なものを選択する問題。英文の短さのわりに空所になっている部分が多いので、やや内容把握しづらいところもあるが、注訳をしっかり利用し前後の内容の流れを意識した読み方が出来れば完答を目指せる。

【大問7】対話文完成問題

  • 時間配分:4分

短い会話文の最後の応答を選択肢から選ぶ問題が5問。

本文、応答文ともに基本的な口語表現が問われている。内容も取りやすいため時間をかけずに解き終えたい。

【大問8】短文空所補充問題

  • 時間配分:4分

文法・語法・イディオムを問う総合的な知識問題となっている。

標準的な知識が問われているものの、時間をかけることはできないため、素早く処理し終えるためには知識の精度の高さが必要だ。

【大問9】誤文訂正問題

  • 時間配分:3分

語法・文法上の誤りを指摘する問題が4題。

訂正までは要求されていないものの、正確な理解が問われる形式であるためやや難易度が高いといえる。慣れが必要な形式でもあるため問題集で同様の形式のトレーニングをしておきたい。

【大問10】語句整序問題

  • 時間配分:6分

7語の並び替え問題が7題。

和文は与えられておらず、与え得られた語句からのみを基準に並べ替える必要がある。どんな文法・語法が用いられ得るのかのみならず、英文の骨組みからくみ上げるという意識が身についていないと答えを導きだすのに時間がかかってしまうだろう。

攻略ポイント

トータルで読む英文の分量が多いため、英文の語順のまま読みこなしていく速読能力を身に付ける必要があるだろう。知識の補充に努めながらも、早い段階から様々なジャンル・形式の長文読解問題に取り組むことが必要だ。

英文法の知識は英文を読むためのツールとして捉え直す必要があるだろう。文法等知識系の問題に関しては、問われている問題自体は基本的ものであるが、形式に慣れていないと時間がかかるものも多いので、当該形式の問題を数多く解くことで慣れておく必要がある。

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