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青稜高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「青稜高等学校の英語」
攻略のための学習方法

長文読解問題

読解問題で配点の6割5分を占めるため早い段階から対策を始めたい。

読解問題に組み込まれた知識系の空所補充や語句整序については細かい事項が問われているわけではない。
差が出るのは、内容把握問題であるため、いかに早く正確に、解答に必要な範囲での丁寧さで読めるかがポイントとなる。
普段の勉強としては精読と速読のトレーニングを意識して分けることが大事だ。

まず、精読に関しては、英文構造をある程度正確に分析できるようにするため、解説の詳しい問題集を進めていく必要がある。
むろん、本番では全ての英文を丁寧に構造分析しながら読むのは時間的に不可能ではあるが、立ち止まって丁寧に訳さなければ訳がつかみにくいという部分が必ずある。

そして、その部分こそが英語力の有無を試すことが出来ることから、設問に絡みやすいのだ。
したがって、どのような英文でもやろうと思えば英文解釈することが出来る力をみにつけなくてはならない。
文法事項の一通りの学習を早急に終わらせ、英文法を英文を読むためのツールとして捉え直す必要がある。

次に、速読に関してだが、やはり前から句・節ごとに訳し下していく練習が必要になる。
きれいな日本語を作ろうとすると、いったん英文の後ろまで目を通して後ろから訳を作ることになり、結果的に一文を二度読むことになってしまい時間がかかりすぎてしまうからだ。

したがって、音読学習を勉強の中に取り入れることが効果的といえる。声に出して読む場合、前から内容を取らざるを得ないからだ。
もっとも、前から訳を読み下す力だけでは内容把握がおろそかになってしまうおそれがあるので、文と文、パラグラフとパラグラフの内容のつながりを常に意識した読み取りの練習を早い段階から積む必要があるだろう。

発音・アクセント問題

普段から単語の勉強の当然の内容として発音・アクセントを取り入れるのがもっとも効果的だ。
直前期にまとめのテキストをこなすだけでは本番で思い出せないことも多いし、また出題をカバーしきれないからだ。
前述した音読学習も効果的な勉強になるだろう。

対話文完成問題

それほどレベルの高い対話文が出題されるわけではないが、基本的な口語表現は問題集でしっかりおさえておこう。
基本的な単語で構成されている表現が多い分、正確に覚えていないと意味を取り違えてしまうことがあるのが口語表現の怖さである。

語句整序・同意文完成問題

範囲指定のある問題集で知識の補充を進めていくのももちろん大事だが、語句整序や同意文完成問題は、同時に複数の事項が絡むことが多いため、範囲指定のない形で問われている問題で演習するのが良いだろう。
そうすることでどんな分野が自分は苦手なのかを発見することも出来る。

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2022年度「青稜高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は8。様々な長さ・ジャンルの英文を素材にした読解問題が4題あり、配点の6割以上を占める。内容はそれほどな難しくないが、分量を考えるとかなりのスピードで読まなくてはならない。速読スキルが身についていないと、最後の設問まで辿り着かないだろう。知識系の問題については、発音・アクセント・文強勢、同意文完成、誤文訂正、語句整序など多様な設問形式で問われているが、問われている内容は基本的なものが多い。かけられる時間は少ないので設問形式に応じた効率的な解き方を確立しておく必要もある

【大問1】長文読解問題

  • 時間配分:12分

昨年と同様、説明文の出題となっており読みやすかった。もっとも、内容一致問題が全肢の正誤を確定しなければいけないなど、精度の高い読みが要求される。何がどこに書かれているのか分からなくなり設問処理に時間がかかってしまうため、事後的な情報検索の便宜を考えて、一読目の際に本文にマークを付けるなどして手がかりを残しておくべきである。
適文挿入問題は、本文を読み始める前に目を通しておくことで効率的に解くことが出来るだろう。

【大問2】発音・文強勢問題

  • 時間配分:3.5分

(A)今年も文強勢問題ではなくオーソドックスなアクセント問題が出題された。もっとも、文強勢の再度の出題は考えられるため、新情報は強く読むという大きな視点も押さえておきたい。〈2分〉
(B)発音問題。形式は昨年よりシンプルなものに変わり、4語の中で第一アクセントの位置が異なるものを選ぶという問い方で4題が出題された。もっとも、昨年のように英文の中で発音が問われる場合、動詞の変化形の発音などが問われることになるため、この点についても併せて普段の学習の中にもれなく取り入れたい。〈1.5分〉

【大問3】長文読解問題

  • 時間配分:6分

ホッキョクグマについての説明文。6箇所の空所に適切な語を選択という出題。最終文を選択する設問が出題されることもあるが、今年は出題されなかった。内容の読み取りだけでなく正確な文法事項の理解も併せて問われており、意味判断だけで答えを選択しないように注意する必要がある。

【大問4】長文読解問題

  • 時間配分:5分

プラスチックをめぐる問題についての説明文。今年も長文中に適文を挿入する問題の出題となった。内容も取りやすいためそれほど時間をかけずに処理できるだろう。代名詞を意識するとより効率的に答えを導くことができる。

【大問5】長文読解問題

  • 時間配分:6分

対話文の完成問題。空所に適切な英文を選択することが求められている。用いられている英文は基本的なものではあるが、英文を入れるべき空所が昨年より10箇所となり、従来と比べ数が増えている。最初に挿入すべき英文に目を通し、およその内容を確定した上で本文を読んだほうが効率が良いだろう。

【大問6】短文空所補充問題

  • 時間配分:4分

文法・語法・イディオムを問う総合的な知識問題となっている。13題。標準的な知識が問われているものの、時間をかけることはできないため、素早く処理し終えるためには知識の精度の高さが必要だ。

【大問7】誤文訂正問題

  • 時間配分:3分

語法・文法上の誤りを指摘する問題が5題。去年の7題から減少した。訂正までは要求されていないものの、「誤りなし」の選択肢があるため、より正確な理解が問われているため難易度は高い。慣れが必要な形式でもあるため問題集で同様の形式のトレーニングをしておきたい。

【大問8】語句整序問題

  • 時間配分:6分

7語の並び替え問題が8題。和文は与えられておらず、与えられた語句からのみを基準に並べ替える必要がある。どんな文法・語法が用いられるのかのみならず、英文の骨組みからくみ上げるという意識が身についていないと答えを導きだすのに時間がかかってしまうだろう。

攻略のポイント

トータルで読む英文の分量が多いため、英文の語順のまま読みこなしていく速読能力を身に付ける必要があるだろう。知識の補充に努めながらも、早い段階から様々なジャンル・形式の長文読解問題に取り組むことが必要だ。英文法の知識は英文を読むためのツールとして捉え直す必要があるだろう。文法等知識系の問題に関しては、問われている問題自体は基本的ものであるが、形式に慣れていないと時間がかかるものも多いので、当該形式の問題を数多く解くことで慣れておく必要がある。

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