芝浦工業大学柏高等学校 入試対策
2017年度「芝浦工業大学柏高等学校の英語」
攻略のための学習方法
ともかく、基本的事項の徹底した習得である。難しい構文や難解な専門用語的英単語は不要である。芝浦工業大柏高校合格のための攻略学習法は次のようになるだろう。
英単語、イディオム、文法事項、読解力。
まず、英単語ついては概ね基本単語で十分である。高校入試用の「単語帳」(市販されているもの)で1,800~2,400単語あれば十分である。単語を覚えるのに苦労している受験生は、是非、以下のことを踏まえて取り組んで貰いたい。
受験勉強について遍く言えることで、不可欠な要素は「いかに時間を有効に使うか」、「今の自分の学力と志望校との学力的ギャップはどのくらいか」といった取り組みと課題を明確にできるかどうかである。英単語についても同様のことが言える。複数存在する単語の意味を全て理解していて、暗唱もできるのであれば、そのような単語は完璧に自分及びものになった証拠である。したがって、そのような単語は習得から省いて構わないのである。
単語を本気で習得しようと思ったら、まず行って欲しいのは「単語帳の中で完璧に理解しているものとしていないものとの仕分け」である。当然、暗記しなければならないのは『後者』の「理解していないもの」である。そしてその数が何単語あるのかも大ざっぱに数え上げたうえで、自分が覚え切りたい日数で割るのである。そうすることによって、自分の英単語に関する現状の力が把握できるし、さらに日々行う学習のボリューム(具体的には1日に学習する単語数)が明確になるのである。
イディオムに関しても英単語同様に手元にある「熟語集」の中で理解していないイディオムは幾つあるのかを確定し、その個数を日割り計算してイディオムに関する日々の学習内容をより具体的に確定するのである。
特に、イディオムに関しては必ず『そのイディオムを用いた英文』が掲載されているはずであるので、最終的にはその『英文』についても、しっかり暗記するぐらいの気構えで取り組んでもらいたい。
最後に、文法事項につて何点か述べておきたい。
どんな入試問題に出題される英文にも共通であるが、不定詞、関係代名詞、分詞の形容詞用法、比較、完了形、仮定法についてしっかり基本事項は押さえておきたい。
特に、不定詞は名詞用法、形容詞用法、副詞用法と3つの用法が存在するが、中でも副詞用法が最も重要である。副詞用法の中には目的、原因、結果、判断基準という主たる用法が存在する。文法書を見て副詞用法を中心にしっかり確認すること。
関係代名詞も要注意である。特に『目的格』の省略、また関係代名詞である『that』とその他の用法(真主語、同格、目的語を導く接続詞、強調構文)との見分け方をしっかり理解しておくべきである。
また、分詞(現在分詞・過去分詞)の形容詞的用法についても十分な理解が必要である。
更に、その分詞が目的語や前置詞句を伴う場合に、修飾したい名詞の前(形容詞の本来的位置)ではなく『後』に置く(後置)といことが行われることを覚えていて欲しい。
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2017年度「芝浦工業大学柏高等学校の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問1は、長文読解総合問題<12分>。内容的には前置詞の使い分けに関するエッセーである。
大問2は、長文読解総合問題<11分>である。犬をペットとして飼うことに関するエッセー。
大問3は、内容真偽に関する説明文の長文読解問題<15分>。
大問4は長文読解総合問題<12分>である。主題形式は、昨年度と大幅に変更になっていることに注意しよう。
【大問1】長文読解総合問題(エッセー)
- 時間配分:12分
1.適語選択問題<1分>。その前の文章の流れから、inとonの「どちらを使うか」を問う疑問詞を選ぶ。
2.指示語内容把握問題<2分>。soは前にできた内容を受ける。
3.整序問題<2分>。直前の文章(トラックの中には時にバスよりも大きいものもある)を手掛かりに英文を考える。
4.語句解釈問題<2分>。「違う疑問」とは、「なぜ、タクシーにinを使うのか」ということである。
5.適語句選択問題<1分>。本文に即して、タクシーが交通機関として、バスや電車などと同じくらいに重要であるという文脈を理解すること。
6.整序問題<2分>。この類の問題は、部分的に語句を組み合わせて考えること。まずは、「教師によって書かれた本」という表現を作る。writtenを過去分詞の形容詞的用法ととらえ、しかも後置修飾用法であることを理解する。大学での教師とするためにat a college を後ろに付ける。
7.指示語選択問題<2分>。本文で述べられてきた話題(乗り物に乗るときにinとonのどちらを使うのか)に即して考えれば、「2つの単語」は何を指しているかは自明であろう。
【大問2】長文読解総合問題(エッセー)
- 時間配分:11分
1.整序問題<1分>。theyを主語とし、10年間(for ten years)という継続した状況を英文化するので、現在完了形を使う。
2.適語選択問題<1分>。「~のように」という意味の接続詞を選択する。
3.適語選択問題<1分>。「~はどうですか」となるので、「~」の後ろには名詞が入るので動名詞(~ing)となる。
4.適語選択問題<1分>。enjoyは、目的語を取る場合に動名詞となる。
5.適語選択問題<1分>。文脈から判断して、受動態(受身)の文章を考える。
6.適語選択問題<1分>。as important as 「~と同じくらい大事・大切」であるとしているのは「犬」と「人間」の命である。
7.適語選択問題<1分>。犬と遊んで帰ろうとしたときに、 突然声を掛けられ「驚いた」のである。その後に、butが続くので内容面から考えて適切な選択肢を選ぶ。
8.適語選択問題<1分>。前後の英文の内容を考えると、「だけれども」のような譲歩の接続詞が入る。
9.適語選択問題<1分>。「これらの問題を考えずに」としたいので、「~なしで」という意味の選択肢を選ぶこと。
10.整序問題<2分>。部分的にまとめ、「我々は誰が犬を散歩させるかを決めた」という文章にしたいので、We decided who should walk a dog. となる。
【大問3】内容真偽に関する長文読解(説明文)
- 時間配分:15分
- ア.昔は海鳥が多かったが、今ではアメリカの島には一匹も海鳥がいない。
- イ.スティーブンがコロニーを始めたとき、海鳥は2羽しかいなかったが、数か月後、殺さた。
- ウ.1970年代、何羽かの生まれて間もない海鳥が、カナダからアメリカへ持ち込まれた。
- カ.我々は鳥の模型が全ての野生の海鳥を敵から守ることができないということを知っている。
- ク.海鳥は、仲間といるとエサを取ることが難しい。
- ケ.我々は海鳥を保護するために十分彼らを研究した。
【大問4】長文読解総合問題(エッセー)
- 時間配分:12分
1.語句解釈問題<1分>。動詞で使われているので、意味としては「実現する」。選択肢の中から「生じさせる」を選択する。
2.文法問題<2分>。前置詞のasの用法である。意味は「~として」となり、これは必ず覚えておくこと。
3.単語の定義の問題<1分>。「活動」に類する選択肢を選ぶ。
4.指示語に関する問題<1分>。基本的にitは、前に出てくる単数名詞を指す。
5.単語の定義問題<2分>。subjectは、「科目、教科、被験者」などの意味がある。
6.指示語に関する問題<1分>。themは 、前に出てきた名詞の複数形を指す。
7.単語の定義問題<2分>。「祖父」とは「父または母のお父さん」である。
8.内容正誤問題<2分>。本文を丁寧に読み込んで、適切に選択肢を選ぶこと。
攻略ポイント
極めて難解な問題というわけではない。基本的な単語、熟語、文法事項を正確に理解し、知識として正確に定着しているかがポイントである。日頃から、少しでも多く英文に馴染む努力が必要である。
長文読解が出題ボリュームの中でかなりのウエイトを占めているという現実を考えた場合に、「長文が読めない」という事実は致命的である。長文が読めるようになるには、毎日少しずつ英文に触れること、具体的には英語総合問題のような長文読解(400字強)の演習を繰り返すことである。
そして、さらなる高得点を目指すのであれば、確実に点が取れる知識問題としての「文法問題」に強くなることである。そのためには、文法問題集又は演習ワークの徹底した反復演習が不可欠である。