芝浦工業大学柏高等学校 入試対策
2018年度「芝浦工業大学柏高等学校の英語」
攻略のための学習方法
ともかく、基本的事項の徹底した習得である。難しい構文や難解な専門用語的英単語は不要である。芝浦工業大柏高校合格のための攻略学習法は次のようになるだろう。
英単語、イディオム、文法事項、読解力。
まず、英単語ついては概ね基本単語で十分である。高校入試用の「単語帳」(市販されているもの)で1,800~2,400単語あれば十分である。単語を覚えるのに苦労している受験生は、是非、以下のことを踏まえて取り組んで貰いたい。
受験勉強について遍く言えることで、不可欠な要素は「いかに時間を有効に使うか」、「今の自分の学力と志望校との学力的ギャップはどのくらいか」といった取り組みと課題を明確にできるかどうかである。英単語についても同様のことが言える。複数存在する単語の意味を全て理解していて、暗唱もできるのであれば、そのような単語は完璧に自分及びものになった証拠である。したがって、そのような単語は習得から省いて構わないのである。
単語を本気で習得しようと思ったら、まず行って欲しいのは「単語帳の中で完璧に理解しているものとしていないものとの仕分け」である。当然、暗記しなければならないのは『後者』の「理解していないもの」である。そしてその数が何単語あるのかも大ざっぱに数え上げたうえで、自分が覚え切りたい日数で割るのである。そうすることによって、自分の英単語に関する現状の力が把握できるし、さらに日々行う学習のボリューム(具体的には1日に学習する単語数)が明確になるのである。
イディオムに関しても英単語同様に手元にある「熟語集」の中で理解していないイディオムは幾つあるのかを確定し、その個数を日割り計算してイディオムに関する日々の学習内容をより具体的に確定するのである。
特に、イディオムに関しては必ず『そのイディオムを用いた英文』が掲載されているはずであるので、最終的にはその『英文』についても、しっかり暗記するぐらいの気構えで取り組んでもらいたい。
最後に、文法事項につて何点か述べておきたい。
どんな入試問題に出題される英文にも共通であるが、不定詞、関係代名詞、分詞の形容詞用法、比較、完了形、仮定法についてしっかり基本事項は押さえておきたい。
特に、不定詞は名詞用法、形容詞用法、副詞用法と3つの用法が存在するが、中でも副詞用法が最も重要である。副詞用法の中には目的、原因、結果、判断基準という主たる用法が存在する。文法書を見て副詞用法を中心にしっかり確認すること。
関係代名詞も要注意である。特に『目的格』の省略、また関係代名詞である『that』とその他の用法(真主語、同格、目的語を導く接続詞、強調構文)との見分け方をしっかり理解しておくべきである。
また、分詞(現在分詞・過去分詞)の形容詞的用法についても十分な理解が必要である。
更に、その分詞が目的語や前置詞句を伴う場合に、修飾したい名詞の前(形容詞の本来的位置)ではなく『後』に置く(後置)といことが行われることを覚えていて欲しい。
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2018年度「芝浦工業大学柏高等学校の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問1・2は、リスニングテスト。
大問3は、長文読解総合問題<10分>。内容的には歯を上手にきれいにする方法に関するエッセーである。
大問4は、長文読解総合問題<12分>である。
大問5は、内容真偽に関する説明文の長文読解問題<7分>。
大問6は、地球温暖化に関する長文読解総合問題<11分>である。主題形式は、昨年度とほぼ同様である。
【大問3】長文読解 総合問題(説明文)
- 時間配分:10分
(1) 整序問題<2分>。与えられた語群を文脈に従って正確に並び替える問題である。ポイントは、動詞を決めて文章を組み立てることである。
(2) 適語選択問題<1分>。Theyが何を指しているかを正確に把握すること。
(3) 内容把握問題<1分>。「いくつかのルール」とは何かを理解すること。文の前半にある「作業を正しく行うことを確実にすること」であり、具体的に何かを考えること。
(4) 適語選択問題<1分>。本文は、「練り歯磨きと歯磨き粉の効果」について書かれた文章である。
(5) 指示語選択問題<1分>。代名詞のitは、直前の単数名詞を指している。
(6) 適語選択問題<1分>。本文の後半で、「糸ようじを使っているとき」に注意することがポイントである。
(7) 語句解釈選択問題<1分>。missとは、「とり損なった」という意味であるので、本文の文脈で考えると、歯の汚れを「とり損なった」という意味で考える。
(8) 整序問題<2分>。与えられた語群の中から、as とasをどのように使うかが重要である。つまり、as well asとすると「~と同様に」という成句が考えられるだろう。
【大問4】長文読解 総合問題(エッセー)
- 時間配分:12分
(1) 適語選択問題<1分>。男性は、トイレの場所を尋ねているのであることを考えること。
(2) 語形変化問題<1分>。aboutは前置詞であるので、後ろには名詞が来るので語形としては「動名詞」にしなければならない。
(3) 適語選択問題<1分>。便器の形状や大きさの何について話しているかを考えること。
(4) 語形変化問題<1分>。呼ばれる、という意味にしたいので過去分詞で受け身の意味を出したい。
(5) 語形変化問題<1分>。不定詞の副詞的用法(原因を表す)の問題である。
(6) 整序問題<2分>。語群の中に、it’sとtoがあるので、形式主語とto不定詞との関係性を見抜いて文章を構成すること。
(7) 適語選択問題<1分>。文脈から判断すると、女性は「驚いた」のである。
(8) 整序問題<2分>。この類の問題でポイントは動詞である。makeが重要である。第五文型でYou make me happy. という英文は「私を~にする」という意味になるし、使役の用法もしっかり押さえておくこと。
(9) 適語選択問題<1分>。「~すべきではない」という意味に適した選択肢を選ぶこと。
(10)適語選択問題<1分>。文脈から判断すると、「~とともに笑っている」としたい。
【大問5】内容真偽に関する長文読解(説明文)
- 時間配分:7分
ア. 世界でラクダを使っている図書館は一つもない。
イ. ラクダ図書館場所を移動する。
ウ. ラクダ図書館ではラクダを借りることができる。
エ. ケニヤ北部の人々が図書館へ行くことは難しかった。
オ. ケニヤ北部ではラクダがトラックよりも素晴らしい輸送手段である。
カ. 多くの村人はとても貧しかったので、トラック、バスそして車を持つことはできなかった。
キ. ラクダが移動するにはよい道路は必要ない。
ク. ラクダ図書館は5日間各村に滞在する。
ケ. ラクダ図書館にある本は、国であるスワヒリ語で書かれている。
コ. 10の村の人々はラクダ図書館を楽しみにしている。
【大問6】長文読解 総合問題(説明文)
- 時間配分:11分
(1) 指示語問題<1分>。これらの変化とは、直前の文に書かれている。
(2) 英文解釈問題<2分>。最上級を表す比較級の表現を覚えておこう。
(3) 語句解釈問題<1分>。vapor「水蒸気」はどの部分を言い換えているかを館得ること。
(4) 文整序問題<2分>。4つの英文の内容をしっかり理解し、第3段落目の内容をしっかり把握すること。
(5) 指示語問題<1分>。指示語である“this”は前に出ている内容を指す。
(6) 語句解釈問題<1分>。opposite「反対の、逆の」という意味である。
(7) 語句解釈問題<1分>。extreme「極端な」という意味である。
(8) 内容正誤問題<2分>。本文の内容をしっかり理解し、選択肢の内容を比較しながら正確に適切な選択肢を選ぶこと。
攻略ポイント
極めて難解な問題というわけではない。基本的な単語、熟語、文法事項を正確に理解し、知識として正確に定着しているかがポイントである。日頃から、少しでも多く英文に馴染む努力が必要である。
長文読解が出題ボリュームの中でかなりのウエイトを占めているという現実を考えた場合に、「長文が読めない」という事実は致命的である。長文が読めるようになるには、毎日少しずつ英文に触れること、具体的には英語総合問題のような長文読解(400字強)の演習を繰り返すことである。
そして、さらなる高得点を目指すのであれば、確実に点が取れる知識問題としての「文法問題」に強くなることである。そのためには、文法問題集又は演習ワークの徹底した反復演習が不可欠である。