芝浦工業大学柏高等学校 入試対策
2021年度「芝浦工業大学柏高等学校の英語」
攻略のための学習方法
ともかく、基本的事項の徹底した習得である。難しい構文や難解な専門用語的英単語は不要である。芝浦工業大柏高校合格のための攻略学習法は次のようになるだろう。英単語、イディオム、文法事項、読解力。まず、英単語ついては概ね基本単語で十分である。高校入試用の「単語帳」（市販されているもの）で１，８００～２，４００単語あれば十分である。単語を覚えるのに苦労している受験生は、是非、以下のことを踏まえて取り組んで貰いたい。受験勉強について遍く言えることで、不可欠な要素は「いかに時間を有効に使うか」、「今の自分の学力と志望校との学力的ギャップはどのくらいか」といった取り組みと課題を明確にできるかどうかである。英単語についても同様のことが言える。複数存在する単語の意味を全て理解していて、暗唱もできるのであれば、そのような単語は完璧に自分及びものになった証拠である。したがって、そのような単語は習得から省いて構わないのである。単語を本気で習得しようと思ったら、まず行って欲しいのは「単語帳の中で完璧に理解しているものとしていないものとの仕分け」である。当然、暗記しなければならないのは『後者』の「理解していないもの」である。そしてその数が何単語あるのかも大ざっぱに数え上げたうえで、自分が覚え切りたい日数で割るのである。そうすることによって、自分の英単語に関する現状の力が把握できるし、さらに日々行う学習のボリューム（具体的には１日に学習する単語数）が明確になるのである。イディオムに関しても英単語同様に手元にある「熟語集」の中で理解していないイディオムは幾つあるのかを確定し、その個数を日割り計算してイディオムに関する日々の学習内容をより具体的に確定するのである。特に、イディオムに関しては必ず『そのイディオムを用いた英文』が掲載されているはずであるので、最終的にはその『英文』についても、しっかり暗記するぐらいの気構えで取り組んでもらいたい。最後に、文法事項につて何点か述べておきたい。どんな入試問題に出題される英文にも共通であるが、不定詞、関係代名詞、分詞の形容詞用法、比較、完了形、仮定法についてしっかり基本事項は押さえておきたい。特に、不定詞は名詞用法、形容詞用法、副詞用法と３つの用法が存在するが、中でも副詞用法が最も重要である。副詞用法の中には目的、原因、結果、判断基準という主たる用法が存在する。文法書を見て副詞用法を中心にしっかり確認すること。関係代名詞も要注意である。特に『目的格』の省略、また関係代名詞である『that』とその他の用法（真主語、同格、目的語を導く接続詞、強調構文）との見分け方をしっかり理解しておくべきである。また、分詞（現在分詞・過去分詞）の形容詞的用法についても十分な理解が必要である。更に、その分詞が目的語や前置詞句を伴う場合に、修飾したい名詞の前（形容詞の本来的位置）ではなく『後』に置く（後置）といことが行われることを覚えていて欲しい。
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2021年度「芝浦工業大学柏高等学校の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問1～3は、リスニングテスト＜15分＞。
大問4は、長文読解総合問題＜14分＞。内容的には、「誰がいい人で誰が悪い人なのか」についてのエッセーである。
大問5は、物語の長文読解総合問題＜12分＞である。
大問6は、著作権の関係で問題文本文が使用不可であったため問題解説も割愛とする。
昨年に比較して、ヒアリングの配点が若干高くなった。事前にヒアリングに対する対策もしっかり行うこと。
【大問4】長文読解総合問題、エッセー
- 時間配分：14分
（１）整序問題＜2分＞。語群の直前にthisとあり、これを主語とした場合の動詞はwasである。したがって、「これは～だった」という英文にしたい。まとめると、…was the first thing I asked my grandma when …となる。当然ながら、thing とI の間には関係代名詞目的格whichが省略されている。
（２）適語選択問題＜1分＞。文脈を読み取ると、ここには関係代名詞(主格)が入る。理由は、直後に動詞が続いているからである。
（３）適語選択問題＜3分＞。善人と悪人との外見上のイメージについて述べている文章である。したがって、「～のように見える」を表わすlook likeとなる。
（４）整序問題＜1分＞。I was ( ④ )が直前のthe peopleを修飾している。
（５）適語選択問題＜1分＞。本問で使用されているto不定詞は、形容詞的用法である。
（６）適語選択問題＜1分＞。帰り道で出会った男性に対して恐怖心を抱き、筆者は家の中へと一目散に駆け込んだのである。
（７）語句選択問題＜1分＞。空欄直後のthat以下の内容から、「電話会社の男性は、私に近づいたときに、配慮が足りなかったことについて済まなく思っている」ことがわかる。
（８）整序問題＜3分＞。本文後半は、soでつながっており、その部分は結果を表わしている。したがって、前半の文章は後半の結果の原因となった「理由」を表わす文章にする。まとめると、We were taught how to deal with strangers…となる。
（９）語句解釈問題＜3分＞。do the sameの内容を指摘する問題である。直前の文章に、I always question what I’m reading and watching. とある。この部分の「常に自分が見聞きした事柄を疑ってみる(＝疑問を抱き)」ことである。
【大問5】長文読解総合問題（物語文）
- 時間配分：12分
（１）適語選択問題＜1分＞。次の文は、So the little duck stayed, but he did not lay eggs.とある。老婆は卵が手に入ると考えていたのである。
（２）適語選択問題＜１分＞。直後の文は、…because he looked so different from them. The little duck stayed far away from them.とあるので、選択肢の中で最適なものは、laughed at である。
（３）語句解釈問題＜１分＞。本文直前の文章は、He had to keep moving, or the water would freeze him …とあるのでcompletelyが適切である。また、orは「さもないと」という意味である。同様なorは、命令文、or …の場合のorと同じ用法である。また、同じように、命令文、and…の場合は「～しろ。そうすれば…」となる。両方とも入試英語では、とても重要なのでしっかり覚えておこう。
（４）整序問題＜3分＞。語群内にtoo to tired があるので、…too tired to ～とする。まとめると、…the little duck was too tired to swim any more.となる。
（５）整序問題＜3分＞。How を用いて感嘆文にする。まとめると、How strong and powerful they were …となる。
（６）適文選択問題＜1分＞。この部分は、ハクチョウたちがアヒルを迎い入れる場面である。Welcome！である。
（７）適語選択問題＜1分＞。今までアヒルであると思っていたが、水面に映った姿はハクチョウであった。これに驚いたのである。本文でも、he looked at himself in the water. He was (surprised) because he became a beautiful swan! なのである。
（８）適語選択問題＜1分＞。自分がハクチョウであることがわかったアヒルが喜んでいる場面である。filledを選択し、「喜びで胸がいっぱいになった」とする。
【大問6】
- 時間配分：
著作権の関係で問題文使用不可のため解説も割愛とする。
攻略のポイント
極めて難解な問題というわけではない。基本的な単語、熟語、文法事項を正確に理解し、知識として正確に定着しているかがポイントである。日頃から、少しでも多く英文に馴染む努力が必要である。長文読解が出題ボリュームの中でかなりのウエイトを占めているという現実を考えた場合に、「長文が読めない」という事実は致命的である。長文が読めるようになるには、毎日少しずつ英文に触れること、具体的には英語総合問題のような長文読解（４００字強）の演習を繰り返すことである。そして、さらなる高得点を目指すのであれば、確実に点が取れる知識問題としての「文法問題」に強くなることである。そのためには、文法問題集又は演習ワークの徹底した反復演習が不可欠である。