※放送文未公表
一定の長さの英文を聞いてその後に読まれる英語の質問5つに答える問題。

質問文が問題用紙に書かれていない難しさがある。一度目の放送で出来るだけ多くの要素を聴き取ってメモすることも大事だが、その後に流れる1回目の英語の質問をどれだけ正確に聞き取り、2回目の放送をむかえられるかが大きなポイントになる。

1語不足した英文が与えられ、その不足語を記述するという問題が3題。去年は出題のなかった問題である。

代不定詞などややレベルの高い知識も問われているが、標準的な問題をしっかり解き、すぐに思いつかなければ後半の読解、英作文に時間をまわしたほうがトータルでの高得点を狙えるだろう。

2つの英文がほぼ同じ意味になるように、一方の英文の空所を2語埋める問題。

去年と同様3題の出題。問われていることは基本的な文法事項や構文なので、時間をかけずに解き終えたい。

3つの英文に共通する1語を記述する問題が2題。

やや思いつきにくいものがあるため、全体との時間の兼ね合いからすぐに思いつかないようであるなら、いったん留保して以降の大問に移ったほうが良い。

幸せに働くことに関してのエッセー。

英文量は昨年よりも増えているものの設問数は3分の2に減ったため、かけるべき時間に変更はない。

空所補充に関しては、内容把握の観点から解けば良いものと文法・語法の知識もあわせて使うものとが混在している。

また、問7では去年は出題のなかった適文挿入が問われている。いずれもパラグラフの最初の部分を問われているため、英文の抽象→具体という流れを意識し、具体部分の内容部分を先行したうえで適文を考えてみると効率的に答えを見つけることができる。

母親についてのエッセー。

大問5よりも本文の英文量は少ないものの、場面転換が多く混乱しやすい。マークや下線をつけながら読むなどして内容を整理しながら読んでいかないと、設問検討をする際に根拠を見つけるのに時間がかかりすぎてしまうだろう。

問1の適文挿入は、本文を読む前に選択肢を挿入すべき英文を読んでおくことで処理の効率を上げられる。内容一致問題の選択肢が英文なので、本文と同様しっかり読まないとポイントがずれてしまうので注意が必要だ。

8～10語の語句整序問題が3題。

細かい知識が問われているわけではないが、語数が多いので、英文の基本構造から組み上げていくことが出来ないと時間がかかりすぎてしまうだろう。頭から完全な英文を作ろうとするのではなく、文の骨組みをまず見つけるようにするとよい。

語数が指示された和文英訳問題が4題。

きっちり○語と制限がかかっているため、出題者側が書かせたい表現をそのまま書かなくてはならないので、逃げが効かない問題である。もっとも、回答になる英文は基本的な文法・イディオムがおさえられていれば対応できるため、知識の精度を高めておこう。