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桐朋高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「桐朋高等学校の英語」
攻略のための学習方法

確実に合格を手にするための学習ポイントを何点かにわたり、以下に述べてみたい。

単語力をしっかり蓄える

難関校合格に求められる最低でも3500単語。具体的には、英検準2級以上のレベルである。特に、一つの単語で多様な意味を有する単語は要注意。例えば、figureという名詞には「人形、人物、数字、(数字の)桁、図柄、形」などの意味がある(同様な単語は他にもたくさん存在)ことなどをしっかり把握しておくこと。そうしないと、英文を正しく読むことができなくなる。また、英単語の根本的な意味を把握しておくこと。例えば、natureという単語がある。大半の受験生の皆さんは「自然」と訳するだろう。もちろん、「自然」という訳をあてはめて適切である場合もあるかもしれない。しかし、難関校の英文をその内容までしっかり押さえるためには英単語の持つ“根本的な意味(根っこの意味)”を 押さえておくことである。そこで、natureの根っこの意味とは何であろう。考えてみると「自然」とは、人間の手が入っていない状態のことであり、まさに「自然な状態」のことである。何も手を入れていない状態という意味から、natureには手を入れていないもともとの状態という意味から「本質、性質、本来、元来」などの意味を含むのである。さらにその形容詞形であるnaturalには「本質的な、本来の」という意味がある。つまり、「今ある状態をさかのぼった起源的な状態」のことを指すのであり、平易な言葉でいえば「もともとの」という意味になるのであり、他の単語で考えると‘original’という単語とほぼ同じ意味となる。このように、単語の本質的な意味を折に触れて理解し、自身の知識として蓄えていくためには、「英英辞典」を使うと効果的であろう。ぜひ挑戦して欲しい。

また、受験生の多くが英語長文に苦労する。その原因として考えられる主たるものは、「文法事項」の基礎的知識が不足していること、又はその知識が十分あったとしてもそれを実際の問題にあてはめる(=アウトプット)実戦力が足りないことが考えられる。そこで、受験生が戸惑い、かつ入試長文に頻出される文法事項の中の一つである「分詞構文」について、一緒に確認してみたい。

 

分詞構文を十分に理解すること

分詞が動詞と接続詞の両方の働きを持ち、その分詞の導く句が副詞句として用いられる場合、分詞構文という。具体的には、文頭に~ingがあり、それが動名詞として主語の働きをしていない場合には、分詞構文と考えるのである。分詞構文の代表的用法としては、ⅰ)時(~のとき)、ⅱ)譲歩(~だけれども)、ⅲ)理由(~なので)、ⅳ)様態(~のように)、条件・場合(~の場合は)などがある。
例えば、ⅰ)について以下のような分詞構文の仕組みについて理解を深めよう。

Seeing me, the dog wagged its tail.(私を見ると(=見たとき)、その犬はしっぽを振った)

という英文を考えてみると、文の前半(条件節又は従属節という)は、接続詞が省略され、主語も後半(帰結節又は主節という)の主語と同じなので省略される、というルールに従って書かれた英文である。したがって、省略された部分を補って考えると以下のようなオリジナルな英文であることを理解して欲しい。

When the dog saw me, it(=the dog)wagged its tail.

この英文が分詞構文を用いて表現すると上記のような英文になるのである。また、-ed(過去分詞)で始まる動詞で始まる分詞構文もあるので注意すること。その場合には、従属節(条件節)が受動態の場合であることも必須知識である。さらに、条件節と帰結節の主語が異なる場合も、機械的に条件節の主語を省略させるわけにはいかない。その場合には、従属節の中の主語は省略させずに残した状態(S+~ing+~,S2+V+~)で表現するのである。これを「独立分詞構文」という。

以上、分詞構文について概観したが、興味のある受験生は高校生用の文法書で『分詞構文』の項を熟読し、実際の長文に取り組んで欲しい。

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2021年度「桐朋高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、リスニングテスト問題<10分>
大問2は、長文総合読解問題(説明文)<14分>。パソコン等による「遠隔地教育」についての英文に関する総合読解問題である。
大問3は、長文総合読解問題(説明文)<15分>。「アマゾン川」に関する英文総合読解問題である。
大問4は、自由英作問題<11分>。与えられた日本文を英文に直す完全自由英作問題が2題である。

【大問2】長文総合読解問題(説明文)

  • 時間配分:14分

パソコンやインターネットを通じた「遠隔地教育」に関する英文である<14分>。グローバル社会における「遠隔地教育」に関する特色やメリットについてのエッセーである。

(問1)適語選択問題<2分>。
(1-a)後ろに前置詞onがあるのでturn on ~=「電源を入れる」としたい。
(1-b)等位接続詞andは、文中での役割が等しい(等位)要素をつなぐ役割がある。何と何をつないでいるかは、andの後ろに何が来ているかを考える。the professor’s assignment をdiscuss したうえで、そして ideas を share するのである。
(1-c)文脈より「~を決定する」としたい。
(1-d)「授業を受けること」とし、is の主語を形成したいので、~ing とする。授業を受ける、という動詞はtake を使用する。

(問2)英文整序問題<2分>。
A~Dの4つの英文を本文の流れに従って並び替える問題である。Cで始まり、MoreoverがあるDの後がBとなる。

(問3)適語句選択問題<1分>。
直前の内容を言いかえている選択肢を選ぶこと。-(ダッシュ)には、前の文章内容を補完する場合や、具体的に記述する場合などに使用される。同様な働きをするものに:(コロン)や;(セミコロン)がある。

(問4)指示語問題<2分>。
This が何を指すのかを問う問題である。原則として指示語は、直前の文章を指している。

(問5)整序結合問題<2分>。
本問段落の冒頭に、DE classes can make people’s lives easier. They are a good option ….とあるので、本問の整序問題は内容的には「DE(distance education)を受ける人数が増えている」となることが予想される。

(問6)内容真偽問題<2分>。
Bは、「サマンサの大学においては、学生は大学の近くに住んでいる必要はなく、中には海外に住んでいる学生もいる」となり、本文内容に合致する。
Fは、「遠隔地教育は、子供のいる両親にとってはとても役に立つのである」となり、本文に合致する。

 (問7)条件英訳問題<3分>。
本文を読んだ2人が会話をしているという想定で会話内容を想定し、20字程度の英文を考える問題である。遠隔地教育に対する2人の考え方を十分把握し、適切な英文を考えること。

【大問3】長文総合読解問題(説明文)

  • 時間配分:15分

「アマゾン川」に関する説明文の総合読解問題である<15分>。アマゾン川は、殺人魚として有名なピラニアなどが生息する極めて危険な川であるが、このアマゾン川を66日間にわたって泳いでだ1人の中年男性に関する英文である。

 (問1)指示語問題<2分>。
指示語問題は大問1の問4にも出題されているが、原則的に直前文章の内容をまとめればよい。

(問2)内容把握選択問題<2分>。
本問下線部にあるchallenging とは、「骨の折れる大変な」という意味である。その理由は、直後に「アマゾン川は長いし、危険な流れもあり、危険な生き物も生息している」とある。

(問3)整序問題<3分>。
最初に、語群を部分的に結合する。つながるのは、looked in the water となり、その後に目的を表わすto不定詞を置くとto see と続き、see の目的語を what it was とする。

(問4)適語選択問題<2分>。
直後の英文は、He had to calm his mind as he spent ten hours a day alone in the water ….とあることを手掛かりに適切な選択肢を選ぶ。

(問5)語句解釈問題<3分>。
ストレルがアマゾン川を泳ぐ目的におけるother goalは、直後にある built cross-cultural friendships and helped the world think about this environmentally important area とある。

(問6)内容真偽問題<3分>。
Bは、「ストレルはドナウ川と長江で泳いだことがある」となり、本文内容に合致する。
Gは、「ストレルは66日間にわたってアマゾン川を泳ぎ、26ポンド痩せたのである」となり、本文内容に合致する。

【大問4】自由英作問題

  • 時間配分:11分

(1)本文にある「~で驚きました」という英語表現は、be surprised to ~となる。to以下は、原因を表わすto 不定詞を用いること。「レジ袋が毎日どれだけ使われているか」を間接疑問文で英作する。

(2)本文の「プラスチックほど~なものはない」という英語表現は、比較の原級構文を用いて nothing is so(as) +原級+ as ~か、または比較級構文を用いて nothing is +比較級+than ~ で表現できる。「プラスチックの使用をやめることは難しいでしょう」は、形式的主語(仮主語)構文を用いて、it is ~ (for …) to - を使う。「やめる」は、stop ~ing であり、stop to不定詞ではないことに注意すること。

攻略のポイント

英語力のレベルとしては、高校1年生レベルを超えている。単語力も英検準2級はクリアにしてもらいたい。その上で、熟語(イディオム)も英検準2級レベルのものは確実に覚えてもらいたい。文法事項としては、不定詞、関係代名詞、比較、分詞、仮定法、分詞(現在分詞・過去分詞)の形容詞的用法などの内容については、高校初級レベルの知識は確実にしておきたい。さらに、長文読解力であるが、400~500単語の長文総合問題(解答時間:15分を目標)を、3日で2題の割合で取り組んで欲しい。

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