筑波大学附属高等学校 入試対策
2019年度「筑波大学附属高等学校の国語」
攻略のための学習方法
記述
「筑附の記述対策」は「問題解説」及び「攻略ポイント」のとおりだが、その前提としてなすべきことがある。
それは「文を記す」「記述する」ことに慣れることだ。
最初は時間がかかってもいい。厭わずに、とにかく「書く」。そして、書いた「文」は必ず誰かに読んでもらう。「文法」など正しい日本語の「文」になっているのか、言いたいことは正確に伝わっているのかを確認する必要があるからだ。
では、何を「書く」か?「練習問題」や「過去問」にある「記述設問」は勿論だが、その問題文の「要約」をするのがとてもいい方法だ。50~60字程度で書いてみる(筑附の長めの「記述」の練習にもなる)。無論、内容は先生などに確認してもらう。「要約力」は文章の「理解力」にもつながるので一挙両得。
次の段階としては「字数の感覚」を身につけることだ。
書きたい内容は何文字くらいになるのか? 解答欄を埋め始めてから「過不足」を後悔しても遅い。下書きしている時間もない。だからこそ、「字数の感覚」が重要。
その際、10~20字程度をひとつのブロックとして考えるといい。「記述設問」で得点を左右する「重要な要素」「必要な要素」は、それぞれその程度が目安だ。マス目のある原稿用紙を使って、自分が書こうとしている「要素」がその範囲に収まるようになるまで何度も練習すること。
ある程度「感覚」がつかめたら、「最重要な要素」を「文末」にして、他の「必要な要素」を下から積み上げていくように記述する練習をしていく(その際はマス目のない用紙を使いたい)。
解法
「記述」「選択肢」「抜き出し」、その他の問題も含め「筑附の国語」で勝利するための基本は、「解法」をいかにうまく使うかということだ。
「解き方」が安定しなければ、「得点力」はアップしない。「論説文」(説明文)と「小説」「随筆」、それぞれに応じた独自の「解法」。そして、全てに共通する「解法」。それらを体系的に理解して定着させ、応用できるようにしなくてはならない。
そこで肝要なのは、「復習」の仕方だ。「答え合わせ」をして「解説」を読み納得した。問題はその後だ。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須。万一、「トレース」できないとすれば、そのこと自体が問題になる。「解法」が定まっていない証だからだ。
そして、「間違った問題」こそ宝の山だと認識すること。「解き方のプロセス」のどこで誤ってしまったのか? その「分岐点」をしっかりと確認して頭に刻み込んでおくことこそが、同じ間違いを繰り返さない秘訣になる。
さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけたい。それが「解法」となる。
そうして理解、習得したものを書き留めた自分自身の「解法ノート」を作成しておきたい。解き方に迷ったらそのノートを確認して、確実に応用できるようにしておくこと。繰り返すことで、やがて自然と「解法」を用いて解くようになるはずだ。
速読
大学入試にも匹敵するボリュームの問題文を読まなくてはならない。
全体で6000字程度。解答時間は50分。当然、「速読」が求められる。
しかし、設問を解くために読むのだから一般的な「速読術」を使うわけにはいかない。やはり、文章に応じての「速読」のコツを習得しなくてはならない。
「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論」「結論」は「論旨」が述べられているので確実に読み、「本論」は「段落相互関係」に着目しながら「各形式段落」の「最初」と「最後」を中心に読み進める。
「小説」「随筆」は、「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックし、「心情表現」を拾って素早く読んでいく。その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。
筑附に限らず、他の学校の入試問題も読んでおきたい。練習あるのみ。そして、最終的には分速700字以上(できれば750字近く)で「速読」できるようにしたい。
知識
「直接出題」だけではなく、「本文読解」等でも必然的に問われることになる「総合的知識」。いかなる「攻略法」があるのか?
「国語的知識」は幼少期からの蓄積、故に「15の春」を前にした今ではもはや手遅れ。確かに、そうした側面はある。だが、そこで思考停止してしまっては「ジ・エンド」。今からでもできることは、ある。
先ずは、「己が実力」を悟ること(「己が」=「おのが」が読めなければ既にヤバイと自覚せよ)。
過去問を解いてみて(少なくとも5年分以上)、「5割未満の正答率」だったら「中学入試レベル」からの再スタートだ(分かっていると思うが、「中学入試」を馬鹿にしてはいけない。上位校では「高校入試」どころか「大学入試」のレベルに達する)。
「5割超の正答率」でも無論、不断の努力は欠かせない。要は、地道な努力、日々の積み重ねあるのみだ。
さらに、「口語文法」も侮ってはいけない。直接出題されることがあるし、「記述」にも不可欠だ。
日本語として「文法」的に「正しい文」でなければ「減点」されるし、そもそも内容が正確に伝わらない。特に、「文節の相互関係」や「付属語」(「助詞」「助動詞」)の「意味・用法」は確実に定着させておくことが重要だ。
なお、「知識」強化用のテキストとしては、「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・語句・文法1500 四訂版」(旺文社)などが推薦できる。また、残念ながら「中学入試レベル」から再スタートの場合は、「四谷大塚」の「四科のまとめ『国語』」(HPから購入可能)等がオススメ。
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2019年度「筑波大学附属高等学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問一は「論説文」、出典は池内了「科学者と戦争」所収の「軍事化した科学の末路」(文字数約2800字)。
小問は全8問(解答数11)。選択肢(不適切、空所補充あり)、抜き出し(2問)、説明記述(全2問。ともに字数指定なし)、「漢字の書きとり」(全3問)。問題文は4分弱で読み切り、設問を22~23分で解きたい。
大問二は「小説」、出典は高田郁「ふるさと銀河線」所収の「ムシヤシナイ」(文字数約3500字)。小問は全7問(解答数8)。選択肢(不適切あり)、説明記述(全2問。ともに字数指定なし)、総合的知識問題(語句の意味)(全2問)。問題文は4分半ほどで読み切り、設問を20分弱で解きたい。
【大問一】
- 時間配分:23分
軍事研究との訣別を誓ったはずの日本で、軍学共同が急速に進んでいる。悲惨な結果をもたらした歴史への反省を忘れ、科学者はいったい何を考えているのか?――「科学は両義的」「戦争は発明の母」「国への協力は世界標準」などの「論理」を批判、科学者は戦争への応用に毅然として反対し、真の社会的責任を果たすべきだと論じている。
本文では、「軍事研究」は常に「世界初」を目指し研究資金も豊富なので、科学者たちは魅力を感じるが、それはエリート意識が逆手に取られて、科学者の思い込みが利用されているだけではないかと指摘している。やや難解な語句はあるが、「*注」を活用すれば内容は理解できるはず。本校の標準的な設問が並んでいる。以下、いくつか検討してみたい。
[問一] 換言説明抜き出し(「15字以内」指定)
傍線部①の「その社会的意味を問うことなく」と「ほぼ同じ意味の表現」を、十五字以内で抜き出して答える。
抜き出しでは、「抜き出すべき内容」を特定した上で「抜き出し範囲」を絞っていくことが鉄則だが、ここでは「指示語」があるので先ずは開く(指示語が出たら即開くことが肝要)。
直前から、「その社会的意味」=「自然が呈する謎を明らかにしようと挑戦することの社会的意味」だと分かる。
次に、「誰が」「何が」を明確にしておきたい。主語は「科学者」だ。さらに、「傍線部(空所部)一文一部の法則」(「傍線部(空所部)が一文の一部分だった場合、傍線部(空所部)以外が重要」という「重要解法」)で確認すると、直後に「その謎の解決に夢中になってしまう」とある。
したがって、抜き出し内容は「科学者が、自然の謎を明らかにすることの社会的意味を問うことなく(解決に夢中になってしまう)」と「ほぼ同じ意味の表現」ということになる。
抜き出し範囲は「同一意味段落」だ(論説文では同一意味段落に「根拠」「手がかり」がある)。丁寧に探していくと、次段落冒頭に、「科学者も技術者も、謎の解明や創造という目標のために、一切の利害や善悪を忘れて打ち込むという共通性がある。」という一文がある。ここに「答え」があるのは一目瞭然だ。
抜き出しの部分としては、「どのように(夢中になってしまう=打ち込む)」という修飾部分なので、「一切の利害や善悪を忘れて」がふさわしいと分かるはずだ。「字数」もOKだ。
よって、「答え」=「一切の利害や善悪を忘れて」となる。
本問では「用言部分」の「抜き出し」だったので注意したい。
尚、「抜き出し候補」はひとつとは限らないので、「範囲」のすべてを隈なく確認することが肝要だ。
<時間配分目安:2分>
[問三] 換言説明選択肢(4択)
傍線部③の「軍事開発は発明の母」とは「どういうこと」を答える。典型的な「比喩換言」だ。
選択肢設問は「消去法」が原則。先ずは「原意消去」をしたい(「原意絶対優位の原則」=「設問」「傍線部」等の「原意」、要は「本来の意味」を最優先に考えること)。
「発明の母」という「比喩」の「原意」で「消去」したい。各選択肢の「文末」と照合していく(「選択肢」の説明で最も重要な要素は「文末」に記されている)。
(ア)「『世界初』の発明が期待できるということ」
(イ)「『世界初』の発明という名誉を得るチャンスが拡大するということ」
(ウ)「新しい発明が生まれやすいということ」
(エ)「発明の母体とになるということ」。
さあ、どうだろうか? 「比喩換言」なので、傍線部そのままの「発明の母体」は「消去」だと判断できない諸君はいないはず。また、「期待できる」と「拡大する」というのも「母」とは結びつかない。
当然、「生まれやすい」が残ることになる。他の部分の説明も特には誤っていない。よって、「答え」は(ウ)。
驚くなかれ、「一発消去」できたではないか。畏るべし「原意消去」、確実に使えるようにしておくこと。
<時間配分目安:1分以内>
[問五] 換言説明記述(字数指定なし60字ほどの解答欄)
傍線部④の「経済的徴兵制」とは「どういうことか」を説明する。「徴兵制」は無論、知っているはずだ。だが、「経済的」とは何? ここだけでは不明なので、「傍線部(空所部)一文一部の法則」で確認してみる。
一文の直前は「これは研究者に課せられた」となっている。つまり、「経済的徴兵制」=「研究者に課せられた」「これ」だ。「指示語」を開く。直前から、「これ」=「研究者を救うためではなく、軍事研究に引っ張り込むために創設されたこの制度」だと読み取れる。
再び「指示語」、「二重指示語」だ。改めて開く。確認すると、「この制度」=「(研究費が不足する状態になっている研究者にとって)助け舟と感じられる防衛省のファンディング制度(=資金提供=*注)」だと分かる。したがって、以上の内容を調えて説明すればいいわけだ。
たとえば、「研究費不足の助け舟になると感じさせ、研究者を軍事研究に引っ張り込むために資金を提供する防衛省のファンディング制度のこと。」(60字)といった「答え」になる。
[問一]にもあったが、「指示語」は本校の定番だ。「二重、三重……指示語」を全て開かなくては「答え」にならないと心得よ。
<時間配分目安:2分半>
[問八] 漢字の書きとり(全3問)
昨年度は難易度が高かったが、本年度は例年並みに戻った(だが、油断は禁物)。当然、本校志望者であれば「全問正解」といきたい。
二重傍線部(a)「ユライや仕組みを明らかにしよう」=「由来」⇒これは即答できる。
(b)「夢中になってセイリョクを傾注する」=「精力」⇒「同音異義語」に注意せよ。
(c)「科学シジョウ主義」=「至上(主義)」⇒これはやや難解か?
ここで真の実力が問われてくる。「本校の漢字」では、前後の「文脈」から内容を特定した上で、適切な漢字を当てはめる必要がある。
「同音異義語」「同訓異字」など、細心の注意を払うこと。
<時間配分目安:1分以内>
【大問二】
- 時間配分:20分
苦難の中で真の生き方を追い求める人びとの姿を、美しい列車の風景を織りこみながら描いた珠玉の短編集の一篇。本編は大阪で駅蕎麦(そば)屋を営む「路男」が、父親との関係がうまくいかずに家出をしてきた孫で中学生の「弘晃」の心をほぐしていくという物語。「ムシヤシナイ」(=「虫養い」)という言葉がひとつの鍵になっている。
本文は、「弘晃」が「路男」のもとをひとりで訪れ、自宅に案内された後に続く部分だ。難解な表現が多く、そこから「心情」を読み取るのも一筋縄ではいかない。なかなか厄介な大問だ。以下、いくつかの「設問」を検証してみる。
[問二] 状況説明選択肢(4択)
傍線部②「音のない一室に、古い掛け時計の秒針だけが妙に大きく鳴り響いている」について、このときの「状況」を答える。無論、先ずは「原意消去」だ。ここは「状況説明」なので、傍線部の表現で強調されている「言葉」の「原意」と結びつかない「状況」を「消去」したい。どのような「言葉」が強調されているのか?
「音のない一室」「大きく鳴り響いている」とある。各選択肢の「文末」は、
(ア)「声を出すのも遠慮していた」
(イ)「黙っていた」
(ウ)「怒りにふるえていた」
(エ)「困っていた」。
「音」に関する「状況」だということは確実なので、(ウ)(エ)は当然「消去」となる。ここで「2択」になった。
次に「同一場面」から、「状況」を捉えていく(「小説」では「同一場面の直前直後」に「手がかり・ヒント」がある)。
直前には「煮えたぎった憤怒はそう簡単には路男から去らなかった」とあり、直後には「弘晃は卓上に置いた握り拳をわなわなと震わせていた。……その姿を目にして、路男は黙り込んだ」とある。
よって、「怒りを押し殺そうと黙っている路男に対し、弘晃はしばらくの間声を出すのも遠慮していた」となっている(ア)が「消去」で、「路男も弘晃もしばらくの間感情をもてあまして黙っていた」とある(イ)が「答え」だと判別できるはずだ。
「小説」での「状況」や「心情」は刻々と変化するので、「直前直後」を的確に読み取ることが求められると心得よ。
<時間配分目安:1分半>
[問四] 条件付き内容説明記述(字数指定」なし。90字ほどの解答欄)。
傍線部④「大丈夫」と傍線部⑤「大丈夫」について、「それぞれに込められた意味はどのようなものか」を説明する。
「条件」は「両者の違いが分かるように具体的に説明する」こと。それぞれの「状況」を「同一場面の直前直後」で確認する。
④では、「包丁があると、親父を刺しそうな気がして息ができない」と言う「弘晃」が、俎板(まないた)の包丁を認めて身を強張らせているのに対して、「路男」が「大丈夫。ジィちゃんが手ぇ添えたるよって」と言っている。
⑤では、そうしてネギを刻み終えた「弘晃」が、包丁の刃先が「路男」の腹を向いているのに気付き、怯えた目で祖父を見たのに対して、「路男」が「弘晃、お前はもう大丈夫やで」と言い、「包丁は、ひと刺すもんと違う。ネギ切るもんや。この手ぇが、弘晃の手ぇが覚えよった」と続けている。
つまり、④の「大丈夫」は、「包丁で親父を刺しそうな気がして、身を強張らせている弘晃の気持ちを和らげようとしている」のであり、それに対して⑤の「大丈夫」は、「まだ怯えている弘晃に対して、もう怯えなくていいと自分に自信を持たせ安心させようとしている」のだ。こうした内容を「条件」に留意してまとめていけばいい。
たとえば、「④は包丁で父を刺しそうで身を強張らせている弘晃の気持ちを和らげようとする意味なのに対して、⑤はまだ怯えている弘晃に対し、もう怯えなくていいと自分に自信持たせ安心させようとする意味。」(90字)といった「答え」だ。
「条件」が「考えるヒント」を与えてくれていると捉えよ。
<時間配分目安:3分半>
[問五] 「心情説明不適切選択肢」(4択)。傍線部⑥「あ……」について、このときの「弘晃の心情」で「適切でないもの」を答える。「原意消去」をしたいが、流石(さすが)にこれだけでは無理だ。「同一場面」から、何に対するどのような「あ……」なのかを読み取る。
直前は、[問四]の傍線部⑤で確認した「……この手ぇが、弘晃の手ぇが覚えよった」という「路男」の言葉だ。そして、直後には「弘晃の瞳に涙が浮き、……戦慄(わなな)く唇から嗚咽(おえつ)が漏れ始めた」とある。つまり、「あ……」は「路男」の言葉を聞いて「漏れ始めた嗚咽」だと分かる。
さらに、「心配要らん。弘晃、もう何も心配要らんで」と「路男」は、「号泣する孫の背中を撫(な)で」ている。各選択肢の「文末」と照合する。
(ア)「祖父に対して、感謝したい気持になっている」
(イ)「(自分自身の)心の重しが取れたような気がしている
、(ウ)「父親に対して申し訳ないと思っている」
(エ)「(包丁が恐くなくなった自分に)驚く一方でほっとしている」。
さあ、どうだろうか? この場面は、「弘晃」と「路男」の2人だけの世界であって、「父親」に対する「心情」が入り込む隙はないので、(ウ)は「不適切」だと判別できるはずだ。
したがって、「答え」になる。「心情把握」では「心情の向き」を十分に考慮しなくてはいけない。
<時間配分目安:1分>
[問七(b)] 語句の意味の選択肢(全2問/各4択)。
総合的知識問題。二重傍線部(b)「胸に応える」の「本文中の意味」を答える。当然、「心に強く感じる。痛切な思いが残る」と言う意味だということは知らなくてはいけない。各選択肢は、
(ア)「自分の責任を痛感する」
(イ)「思慮の深さに感動する」
(ウ)「痛切にあわれに感じる」
(エ)「予想以上であると驚く」。
「原意」を勘案すれば無論、(イ)は(エ)は「消去」だが、(ア)(ウ)は判別できない。
そこで、「本文中の意味」なので、「傍線部(空所部)一文一部の法則」を確認する。「たかだか十五歳で、自身の人生を諦めた様子の弘晃の姿が、路男には胸に応える」となっている。
ということは、「路男」の「弘晃」に対する「心情」なので、「答え」は(ウ)だ。
「語句の意味」では第一義的には「原意」で判別し、「本文からの読み取り」は最後の手段だと心得よ。
<時間配分目安:1分弱>
攻略のポイント
- ●「複雑な設問内容及び条件」と「字数の壁」が立ちはだかる「説明記述」(本年度はさほど複雑な問題はなかったが、油断は禁物)、いかに「攻略」するか?
- 無論、「設問」と「条件」を正確に理解することが最優先。その上で、実直に「説明記述練習」を続ける他はない。
- 正否の分岐となる「最重要要素」を「文末」として他の「必要要素」を積み上げていくという手法を完璧にマスターし、各「要素」を「10~20字程度」でまとめられるように徹底的に練習する。それによって、本校のどのような「字数指定」にも対応できるようにしておきたい。
- ●「曲者」が多い「選択肢設問」などにはどう対処するか?
- どれだけ「解法」を的確に用いることがてきるかがポイント。「設問内容」に応じた「解法」に則して段階的に解いていくことが必要。
- そのためにも、基本的「解法」を完全に習得して、適切に応用できるようにしておく。それによって、「得点力」が安定することになる。
- ●「総合的知識問題」も決して侮れない。
- 直接出題は少ないとしても、「内容理解」のためにも当然、「高度な語彙力」を含め「あらゆる知識」が必要になる。本校を志したその時点から、独自に「幅広い知識」を常に習得していくことが重要だ(学校や塾での学習だけでは全く不十分)。
- 合格ラインは70%程度(学校非公表。推定)。「知識」での「失点」は致命的になると心得よ。
- ●試験時間は50分。問題文のボリュームは5000~6000字ほど(本年度は約6300字)。他の上位校と比較して決して多くはないが、やはり、速く正確に読み取ることが求められる。
- 分速750字以上を目標に「読む練習」を常にすることが重要だ。