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筑波大学附属高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「筑波大学附属高等学校の国語」
攻略のための学習方法

記述

「筑附の記述対策」は「問題解説」及び「攻略ポイント」のとおりだが、その前提としてなすべきことがある。
それは「文を記す」「記述する」ことに慣れることだ。

最初は時間がかかってもいい。厭わずに、とにかく「書く」。そして、書いた「文」は必ず誰かに読んでもらう。「文法」など正しい日本語の「文」になっているのか、言いたいことは正確に伝わっているのかを確認する必要があるからだ。

では、何を「書く」か?「練習問題」や「過去問」にある「記述設問」は勿論だが、その問題文の「要約」をするのがとてもいい方法だ。50~60字程度で書いてみる(筑附の長めの「記述」の練習にもなる)。無論、内容は先生などに確認してもらう。「要約力」は文章の「理解力」にもつながるので一挙両得。

次の段階としては「字数の感覚」を身につけることだ。
書きたい内容は何文字くらいになるのか? 解答欄を埋め始めてから「過不足」を後悔しても遅い。下書きしている時間もない。だからこそ、「字数の感覚」が重要。

その際、10~20字程度をひとつのブロックとして考えるといい。「記述設問」で得点を左右する「重要な要素」「必要な要素」は、それぞれその程度が目安だ。マス目のある原稿用紙を使って、自分が書こうとしている「要素」がその範囲に収まるようになるまで何度も練習すること。

ある程度「感覚」がつかめたら、「最重要な要素」を「文末」にして、他の「必要な要素」を下から積み上げていくように記述する練習をしていく(その際はマス目のない用紙を使いたい)。

解法

「記述」「選択肢」「抜き出し」、その他の問題も含め「筑附の国語」で勝利するための基本は、「解法」をいかにうまく使うかということだ。

「解き方」が安定しなければ、「得点力」はアップしない。「論説文」(説明文)と「小説」「随筆」、それぞれに応じた独自の「解法」。そして、全てに共通する「解法」。それらを体系的に理解して定着させ、応用できるようにしなくてはならない。

そこで肝要なのは、「復習」の仕方だ。「答え合わせ」をして「解説」を読み納得した。問題はその後だ。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須。万一、「トレース」できないとすれば、そのこと自体が問題になる。「解法」が定まっていない証だからだ。

そして、「間違った問題」こそ宝の山だと認識すること。「解き方のプロセス」のどこで誤ってしまったのか? その「分岐点」をしっかりと確認して頭に刻み込んでおくことこそが、同じ間違いを繰り返さない秘訣になる。
さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけたい。それが「解法」となる。

そうして理解、習得したものを書き留めた自分自身の「解法ノート」を作成しておきたい。解き方に迷ったらそのノートを確認して、確実に応用できるようにしておくこと。繰り返すことで、やがて自然と「解法」を用いて解くようになるはずだ。

速読

大学入試にも匹敵するボリュームの問題文を読まなくてはならない。
全体で6000字程度。解答時間は50分。当然、「速読」が求められる。

しかし、設問を解くために読むのだから一般的な「速読術」を使うわけにはいかない。やはり、文章に応じての「速読」のコツを習得しなくてはならない。

「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論」「結論」は「論旨」が述べられているので確実に読み、「本論」は「段落相互関係」に着目しながら「各形式段落」の「最初」と「最後」を中心に読み進める。
「小説」「随筆」は、「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックし、「心情表現」を拾って素早く読んでいく。その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。

筑附に限らず、他の学校の入試問題も読んでおきたい。練習あるのみ。そして、最終的には分速700字以上(できれば750字近く)で「速読」できるようにしたい。

知識

「直接出題」だけではなく、「本文読解」等でも必然的に問われることになる「総合的知識」。いかなる「攻略法」があるのか?

「国語的知識」は幼少期からの蓄積、故に「15の春」を前にした今ではもはや手遅れ。確かに、そうした側面はある。だが、そこで思考停止してしまっては「ジ・エンド」。今からでもできることは、ある。
先ずは、「己が実力」を悟ること(「己が」=「おのが」が読めなければ既にヤバイと自覚せよ)。

過去問を解いてみて(少なくとも5年分以上)、「5割未満の正答率」だったら「中学入試レベル」からの再スタートだ(分かっていると思うが、「中学入試」を馬鹿にしてはいけない。上位校では「高校入試」どころか「大学入試」のレベルに達する)。

「5割超の正答率」でも無論、不断の努力は欠かせない。要は、地道な努力、日々の積み重ねあるのみだ。
さらに、「口語文法」も侮ってはいけない。直接出題されることがあるし、「記述」にも不可欠だ。
日本語として「文法」的に「正しい文」でなければ「減点」されるし、そもそも内容が正確に伝わらない。特に、「文節の相互関係」や「付属語」(「助詞」「助動詞」)の「意味・用法」は確実に定着させておくことが重要だ。

なお、「知識」強化用のテキストとしては、「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・語句・文法1500 四訂版」(旺文社)などが推薦できる。また、残念ながら「中学入試レベル」から再スタートの場合は、「四谷大塚」の「四科のまとめ『国語』」(HPから購入可能)等がオススメ。

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2023年度「筑波大学附属高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は「論説文」、出典は山下浩「漱石新聞小説復刻全集第11巻『解題』」(文字数約3100字)。小問は全6問(解答数10)。「選択肢」(「表現説明合致」、「具体例不適切判別」あり)、「説明記述」(全2問。「40字以内」指定と「字数指定なし」の各1問)、「漢字の書きとり」(全4問)。問題文は4分弱で読み切り、設問を21分程度で解きたい。

大問は「小説」、出典ははらだみずき「海が見える家  逆風」(文字数約2900字)。小問は全8問(解答数10)。「選択肢」(「総合的知識問題」あり)、「抜き出し」(1問)、「説明記述」(2問。「20字以内」指定と「字数指定なし」の各1問)。問題文は3分半ほどで読み切り、設問を22分ほどで解きたい。

【大問一】

  • 時間配分:

夏目漱石が読者に最も提供したかった「本文」として、「朝日新聞」に掲載された漱石作品のうち、「虞美人草」から「明暗」までの長編小説と小品類を収録している。本文では、「小品類」について、さまざまな観点から論じている。「文学論」で若干抽象的な論述ではあるが、内容は理解できるはずだ。本校としてはオーソドックスな小問構成で、難易度も「標準レベル」。手際よく解き進めていきたい。以下、いくつか検討してみたい。

[問一] 「具体例判別不適切選択肢」(4択)。

傍線部「その間、最初の姿・形をどれほど変形させ、そこなっているとしても同じ物である」について、「このように『同じ物である』といえる具体例」として「不適切なもの」を答える。ここでの「同じ物」とは何かを「同一意味段落」から読み取りたい(「論説文」では「同一意味段落」に「根拠」「手がかり」がある)。直前から、「(絵や彫刻などの)芸術作品とそれを伝える媒体とが同一物」だということが分かる。このことを認識して、「具体例」を判別していく。各選択肢を丁寧に読み取っていけば、(ウ)の「昔の資料を基に、歴史的建造物を創建当時の姿に再建したもの」は、「最初のもの」ではないので「同じ物」ではないと判断できるはずだ。したがって、「答え」は(ウ)になる。尚、本文内容を的確に捉え、「具体例」にあてはめるという設問は本校に限らずひとつのトレンドなので、しっかりと練習しておくことが肝要だ。

                                    <時間配分目安:2分>

[問二] 「換言説明選択肢」(4択)。

傍線部の「そういう事態」とは「どのような事態のことか」を答える。「選択肢設問」は「消去法」が原則。先ずは「原意消去」をしたい(「原意絶対優位の原則」=「設問」「傍線部」等の「原意」、要は「本来の意味」を最優先に考えること)。ここは典型的な「指示語換言」なので、何はさておき「指示語」を開く(「指示語」が出たら即開くこと)。当然「直前」から読み取るのだが、ここで注意したいのはこの「指示語」が段落の最初の一文にあることだ。知ってのとおり、「段落冒頭の指示語は前段落全ての内容を指し示す」。それを踏まえると、「そういう事態」=「シェイクスピアが書いた『ハムレット』の自筆の原稿、出版された初期版本、全集や文庫本まで全てがなくなってしまうという事態」だと分かる。こうした「原意」と結びつかないものを「消去」したい。通常は各選択肢の「文末」と照合していくのだが(「選択肢」の説明で最も重要な要素は「文末」に記されている)、本問では説明全体がとても短いので、全文をチェックする。

(ア)「作品の原稿を保存する手立てがなくなる事態」

(イ)「作品の展開が勝手に改変されてしまう事態」

(ウ)「作品の版本が数限りなく複製される事態」

(エ)「作品の本文を記す媒体が消失する事態」

一目瞭然、誰もが(エ)以外は「消去」だと判別できる。よって、「答え」は(エ)だ。やや変則的ではあったが、見事な「一発消去」。先ずは「原意消去」だと心得よ。

                                   <時間配分目安:1分強>

[問三(1)] 「内容説明記述」(「40字以内」指定)。

傍線部「文学作品のもとをただし、その在処(ありか)を問い続けることは、将来どのような状況が生じようとも、有効な方法であり続けるでしょう」について、「『文学作品のもとをただ』すとは。どうすることをいうのか」を「四〇字以内」で説明する。

「同一意味段落」に「手がかり」を求める。すると、直前の形式段落の中頃に「漱石ほどに存在感のある作家の作品であれば、それがいつどのように書かれ、どのような形で読者に提供されたか――それは文学作品の『もとをただし』、『過去とのコミュニケーション』につとめることですが――作者に密着した作品の考察もさほど難儀ではありません」という論述がある。まさに、「文学作品のもとをただす」ことの説明だ。したがって、この部分を「指定字数」に応じて簡潔にまとめることになる。たとえば、「文学作品がいつどのように書かれ、どのような形で読者に提供されたかを考察すること。」(40字)といった「答え」だ。「論説文」では、「解法」に即して丁寧に「同一意味段落」を読み解くことが肝要だ。

                                   <時間配分目安:2分半>

[問六] 「漢字の書きとり」(全4問)。

昨年度同様に例年より難易度が高い。だが、本校志望者であれば、失点は避けたいところだ。チェックしよう。

二重傍線部(a)「台詞(せりふ)や物語のスジ」=「筋」⇒これは流石(さすが)に「no problem」でなくてはならない。

(b)「サイゲンのない話になってしまい……」=「際限」⇒無論、「再現」では「文脈」として不自然だ⇒「物事の状態が移り変わっていく最後のところ」のことで、否定の語を伴って用いることが多い。

(c)「新しいキョウチ」=「境地」⇒「高校入試」では定番だ。

(d)「意味のはっきりしない箇所やゴキらしき部分」=「誤記」⇒一瞬戸惑うに違いない⇒直前の内容から判断したい。「本校の漢字」では、前後の「文脈」から内容を特定した上で、適切な漢字を当てはめる必要があるので注意したい。また、「同音異義語」「同訓異字」などにも細心の注意を払うこと。

                                   <時間配分目安:1分強>

【大問二】

  • 時間配分:

入社1ヶ月で会社を辞めた「緒方文哉(おがたふみや)」は、急逝した父が遺した千葉県南房総の海が見える家で暮らしていたが、直撃した大型の台風によって生活は一変してしまい、自給自足的な生活を目指すことになる――。本文では、農業の師である「安原幸吉(やすはらこうきち)」から借りた畑で野菜を育てている「文哉」の姿が描かれている。唐突に「農地法第一条」が引用されており分かりづらい部分があるが。[*注]を活用して内容を理解したい。「会話の連続」の後に長い「地の文」が続き、直後に「法律の引用」という展開で、「状況」や「心情」の機微を読み取るのに苦心するかも知れない。以下、いくつかの「設問」を検証してみる。

[問一] 「換言表現の抜き出し」(「10字以内」指定)。

傍線部「このあたりは古くからの里道が残っているものの、狭い道は舗装されておらず、ふだん人がやって来るところではない」について、「そのような場所を別の言い方で端的に表現した部分」を「一〇字以内」で抜き出して答える。「抜き出し」では、「抜き出すべき内容」を特定した上で「抜き出し範囲」を絞っていくことが鉄則だ。「内容」は無論、傍線部の「換言表現」だ。「範囲」は「同一場面」になる(「小説」では「同一場面の直前直後」に「手がかり・ヒント」がある)。ここでは、本文冒頭から「会話の連続」の直後までだと判断できる。丁寧に探していく。すると、最後から7行前に「今はここへはだれもやって来ない。閉ざされた土地といってもいい」という部分がある。「今はここへはだれもやって来ない」⇒「古くからの里道が残っているものの」「ふだん人がやって来るところではない」と結びつくことが分かるはずだ。同じ「抜き出し範囲」に他に候補はない。したがって、「答え」は「閉ざされた土地」(7字)だと特定できる。尚、「抜き出し候補」はひとつとは限らないので、「範囲」の全てを隈なく探すことが肝要だ。

                                   <時間配分目安:1分半>

[問四] 「理由説明選択肢」(4択)。

傍線部「老人の声が沈んだ」について、「なぜ『老人の声』は沈んだのか」を答える。無論、先ずは「原意消去」を試みる。本問は「理由説明」なので、「声が沈んだ」ことの「直接的理由」として結びつかないものを「消去」したい。

各選択肢の「文末」⇒「だから」⇒「声が沈んだ」とつながるかどうかだ。確認する。

(ア)「うまく言い返せなくなったから」

(イ)「がっかりしたから」

(ウ)「心配していたから」

(エ)「残念に思っていたから」

さあ、どうだろうか? 「声が沈んだ」⇒「暗く重々しい心情」なのだから、「残念に思っていた」以外は「消去」できると判別できるはずだ。念のために、「同一場面」で他の部分の説明を確認する。特に誤っていないと分かる。よって、「答え」は(エ)だ。実に清々しい「一発消去」ではないか。 「原意消去」を徹底的に練習し、「小説」でも応用できるようにすべし。

                                   <時間配分目安:1分強>

[問五] 「条件付き内容説明記述」(「20字以内」指定)。

傍線部に「まずいんだわ」とあるが、「老人は文哉の行動のどこが『まずい』と考えているのか」を「二〇字以内」で説明する。「条件」は「後で引用されている『農地法』の『第一条』をふまえて説明する」こと。「同一場面」を確認すると、「文哉」が「休耕地」を活用して「野菜をつくっている」ことに対して、「老人」が「まずい」と言っていることが分かる。その上で「農地法第一条」をチェックすると、「耕作者自らによる農地の所有」が前提として明記されている。「文哉」はその「農地の所有者」ではない。故に「まずい」ことになる。あとは、的確にまとめていく。たとえば、「農地の所有者ではないのに耕作をすること。」(20字)といった「答え」になる。尚、「条件」は「手がかり・ヒント」でもあると心得よ。

                                   <時間配分目安:2分弱>

[問七] 「内容説明選択肢」(4択)。

傍線部「ひねくれた思い」について、「どういう点で『ひねくれ』ているのか」を答える。最優先は「原意消去」。本問は「内容説明」なので、「ひねくれている」の「原意」と結びつかない説明を「消去」したい。通常は各選択肢の「文末」と照合する。

(ア)「怒りの矛先を向けている点」

(イ)「自虐的になっている点」

(ウ)「(疎外感に)すり替えようとしている点」

(エ)「卑屈になっている点」

「ひねくれる」=「ねじけて素直でない態度をとる」ことだと知っているはずだ。とするならば、「必要以上に自分をいやしめること」である「卑屈」以外は「消去」だと判別できなくてはいけない。念のために「同一場面」を確認する。他の部分の説明も特に誤っていないと判断できる。したがって、「答え」は(エ)になる。華麗なる「一発消去」。やはり、本校合格のためには「原意消去」が必須ツールだ。

                                   <時間配分目安:1分強>

[問八] 「語句の意味の選択肢」(全3問/各4択)。「総合的知識問題」。

二重傍線部(a)「小一時間」・(b)「まんざらでもない」・(c)「お裾(すそ)分け」の「本文中での意味」を答える。「原意」(=「本来の意味」)での特定を優先させ、それが困難な場合は前後の「文脈」から判断していく。

「答え」を確認する。「小一時間」⇒「知識」というよりは「一般常識」=「ほぼ一時間に近いが、一時間にはわずかに及ばない時間」⇒(a)の「答え」は選択肢(ウ)「一時間弱」。「まんざらでもない」⇒当然、定着しているはずの語句(昨年度も出題されている)=「全然だめだというわけではない」⇒(b)の「答え」は(イ)「必ずしも悪くはない」。「お裾分け」⇒ほとんど「死語」か? 知らなくても仕方がない=「他人からもらった品物や利益の一部などを、さらに友人や知人などに分け与えること」⇒(c)の「答え」は(エ)「もらい物の一部をあげること」⇒尚、目上の人物に対しては使わないので注意せよ。本校ではこの程度の「語彙力」は必須だと心得よ。尚、「多義語」には十分注意すること。

                                <時間配分目安:全問で2分弱>

攻略のポイント

●「複雑な設問内容および条件」と「字数の壁」が立ちはだかる「説明記述」(本年度はさほど複雑な問題はなかったが、油断大敵だ)、いかに「攻略」するか? 無論、「設問」と「条件」を正確に理解することが最優先。その上で、実直に「説明記述練習」を続ける他はない。正否の分岐となる「最重要要素」を「文末」として他の「必要要素」を積み上げていくという手法を完璧にマスターし、各「要素」を「10~20字程度」でまとめられるように徹底的に練習する。それによって、本校のどのような「字数指定」にも対応できるようにしておきたい。

●「曲者」が多い「選択肢設問」などにはどう対処するか? どれだけ「解法」を的確に用いることができるかがポイント。「設問内容」に応じた「解法」に則して段階的に「消去」していくことが必要。そのためにも、基本的「解法」を完全に習得して、適切に応用できるようにしておく。それによって、「得点力」が安定することになる。

●「総合的知識問題」も決して侮れない。 直接出題は少ないとしても、「内容理解」のためにも当然、「高度な語彙力」を含め「あらゆる知識」が必要になる。本校を志したその時点から、独自に「幅広い知識」を常に習得していくことが重要だ(学校や塾での学習だけでは全く不十分)。「合格ライン」は70%程度(学校非公表。推定)。「知識」での「失点」は致命的になると心得よ。

●一昨年度、本校でも遂に出題された「考察論述問題」、昨年度と本年度は未出だったが、絶対に油断はできない。新たな大学入試制度で重視されている「思考力・判断力・表現力」を問うものだ。当然ながら、来年度以降に向けても、十分な対策が求められる。

●試験時間は50分。問題文のボリュームは5000~6000字ほど(本年度は約6000字)。他の上位校と比較して決して多くはないが、やはり、速く正確に読み取ることが求められる。分速750字以上を目標に「読む練習」を常にすることが重要だ

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