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早稲田大学高等学院 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「早稲田大学高等学院の英語」
攻略のための学習方法

早大学院の英語は、同じ早稲田系列の学校と較べれば文章量は控えめだが、それでも平均の水準を遥かに上回っている。入試直前で焦らないように、中学生のうちにどこまで学習を進めておけばよいのか、志望者は計画を立てておくことが求められる。さらに高得点を取るためには、以下の2点に気をつけて学習していこう。

1点めは、「語彙力」だ。英検の準二級から二級くらいの英単語を覚えておくことは必須だが、単純に単語数を増やすのではなく、英単語についてさまざま角度から理解を深めておきたい。
例えば、【大問B】の(設問Ⅵ)は、文章のなかで英単語がどのように用いられるのかを理解しておく必要がある。
また、【大問A】の(設問Ⅵ)は、同じ意味の内容を言いかえる類義表現を覚えておきたい。
さらに【大問B】の長文のうちに、「social network」や「Facebook」というインターネットの用語が登場している。
他にも「発音・アクセント」などが、設問として問われている。これらは大きく英単語の設問と考えられるが、単純に英単語の「意味」を暗記するだけでは、通用しない。機械的に英単語を増やすのではなく、あくまで「語彙力」を豊かにしていくように心がけよう。そのためには、単語を一つ一つ丁寧に調べ、その際には意味だけに限らず、広い範囲まで積極的に知識を深めていこう。

2点めは、「文法力」だ。「語彙力」と同じく、英検の準二級から二級くらいの文法の問題をすらすらと正答できるようになりたい。
特に中学範囲を越える文法は、意識して身につけていこう。例えば、【大問B】の(設問Ⅳ)には、「have + 目的語 + 過去分詞」の構文が用いられている。さらに、このような高校範囲の文法が、あからさまに設問として問われない場合であっても、問題文を読み進めていくためには重要になってくる。
また、一つ一つの英文が長く、複雑な構造を持っていることにも慣れておきたい。
例えば【大問A】の(設問Ⅶ)には
「I’d hand the kids a list of things they’d have to do to earn one of those trophies」
という英文がある。ここには「助動詞」「関係代名詞」「不定詞」が重ねて用いられていることが指摘できるだろうか。
一つ一つの文法単元が理解できたとしても、長文のなかで重ねて用いられると、読解はとたんに難しくなる。「なんとなく読める」では満足しないで、文章の構文をしっかりと意識して、文の区切りを把握する力を高めておこう。

基本的な文法知識・イディオムの精度を高めておけば、完答できる。
標準的な問題集・熟語帳をそれぞれ一冊完全にすれば足りるだろう。文法に関してはむしろ、後述の長文読解のために、英文読解のツールとしての視点から捉える勉強を中心にしたい。

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2015年度「早稲田大学高等学院の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は50分で、得点は100点満点だ。大問数は2問で、設問数は50問と多い。長文を読みながら、細かな設問を埋めていくことになる。
答案作成の「速度」と「正確さ」が同時に要求されている点は、早稲田系の学校の共通した特徴だ。

【大問1】

  • 時間配分:27分

長文読解で、「子どもの意欲の心理学」を題材とした説明文となっている。

(設問Ⅰ)アクセントと発音が問われている。文章の流れからは独立している設問なので、すばやく解答してしまおう。

(設問Ⅱ)と(設問Ⅲ)英語での数の表現を整理しておきたい。

(設問Ⅳ)英語の読解力が求められ、細かな表現の差を理解できる必要がある。

(設問Ⅴ)英単語は綴り(スペル)まで合わせて完璧にしておこう。

(設問Ⅶ)文書の構造を、しっかりと分析できるようになっておこう。

(設問ⅸ)「When it comes to」という熟語を覚えておこう。

(設問Ⅹ)文章の読解に加えて、適切な英単語が書ける必要がある。このような設問は、表だって英作文を要求してはいないが、英語で文章を書く訓練を積んでおくと、解答がしやすくなる。またこの(設問Ⅹ)までは、文章の部分について問われているので、必ず解答用紙を埋めておきたい。

(設問ⅩⅠ)これより先は、文章全体を読んで解答するものとなる。答案全体を眺めながら、時間配分を考えて解いていこう。無理に全問正解を目指すよりも、簡単な設問を見直したほうが、合格への近道となる場合もある。受験者は戦略を練っていこう。

【大問2】

  • 時間配分:23分

長文読解で、「いじめ」を題材とした物語文となっている。
また英単語として、インターネットの「Facebook /フェイスブック」が登場している。

(設問Ⅰ)と(設問Ⅱ)熟語の言いかえを完璧にしておこう。この設問のように、文章の読解とは関係なく得点できる設問が用意されているので、受験者は文章の内容が曖昧になっても、最後まで得点を上げる努力を続けてほしい。

(設問Ⅳ)整序作文の設問だ。「have + 目的語 + 過去分詞」の構文が用いられている。中学範囲の英文法を越えた内容なので、対策が必要となる。

(設問Ⅵ)独立してはいないが、三つめの長文と考えたほうがよい。こちらも文章の内容を理解できていなくとも、部分的に解答できる箇所がいくつもあるので、必ず目を通して、解答用紙を埋めておこう。

攻略ポイント

受験者の合否を左右するのは、「長文の速読力」と「文法力」と「語彙力」の3点となる。
「速読力」がなければ、そもそも文章を読み切ることができないはずだ。また得点できる設問を、すばやく見つける力もほしい。
「文法力」については、ただ正解を選ぶのではなく、なぜ不正解のものを選んではいけないのか、その理由が述べられるようになろう。
また「語彙力」については、読めて意味がわかるだけではなく、綴りを間違えずに書けるようになっておきたい。

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