高校受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
高校受験専門プロ家庭教師が語る

早稲田大学高等学院 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「早稲田大学高等学院の英語」
攻略のための学習方法

長文読解における留意するべき点ついて、以下に述べてみたい。

①     正確な文法事項についての理解と知識を蓄えよう

「自分は文法が苦手で、文法問題の得点は安定しない」、「文法知識がなくとも、英文が自然と読める」という声を耳にすることがある。これらの「声」に共通しているのは、どちらも「文法事項に重点を置いていない」ということである。特に、後者の「英文が自然と読める」という状況は、実は「本当は英文が読めてはいない」のである。例えば、接続詞の‘as’について少々考えてみたい。接続詞のasには、時(~のとき)、理由(~なので)、譲歩(~だけれども)、様態(~のように)、時の経過(~につれ)という基本的な意味がある。英文における接続詞のasは、上記のうちのどの用法であるかの判断をしなければならない。受験生の中には、上記用法を一つ一つ当てはめて「これが何となく当てはまるかな、しっくりいくな」という程度の判断で、意味を決めてはいないだろうか。このやり方は合理的ではない。原則的には、接続詞を用いた文章なので「条件節(従属節)」「帰結節(主節)」とがあるから、これらの2つの英文の日本語訳を考え、日本語でつなぐ方法を考えてみる。具体的には、‘As I broke the vase , I was scolded by my mother.’という英文を考えてみよう。まずは、2つの節を別個に訳してみると「私は花瓶を壊した」と「私は母に叱られた」になる。これらの日本文を自然な日本語感覚で考えると、「私は花瓶を壊したので、母に叱られた」という「理由」でつないだ文章になることは容易に想像がつく。また、上記用法のうち「譲歩」に関しては、条件節の中で「倒置」が行われるのである。例えば、‘As kind he was , he did such a thing.’については、‘he was kind’ではなく、‘kind he was’と倒置が用いられている点が特徴である。また、「~するにつれ」という意味になる場合には、ⅰ)変化を表す動詞が使われている場合、ⅱ)thanなし比較級が使用されている場合がある。ⅰ)の変化を表す動詞とは、increase、decrease、develop、growなどが代表例である。これらの動詞は、時間的間隔のあいた2点間における変化を表すので、当然そのような状況のもとでは、「~するにつれ」となるのである。また、ⅱ)の比較級は従来型のそれとは少々内容が異なるのである。従来型の比較級とは、時間的に今この時(=時間的変化はない)における異なるAとBという2つの事象を捉えて比較するのであるから、比較の対象基準となるものが必要になり、それがthan以下に表現されるのである。言い換えれば、この場合は時間的に水平方向(時間変化がない)に関することだけなのである。従って、そこには「時の経緯」はない。一方、thanなし比較も存在する。これは時間の経過の中で、AがA’になるということであり、時間的水平方向とは対照的に時間的垂直方向での変化である。具体的には「太郎はより背が伸びた」という内容の文であり、ここには時間の経過があり「A⇒A′になった」ということである。従って、thanなし比較級が含まれる条件節が‘As’で導かれる場合には、「~につれ」となるのである。

 以上、‘As’について、用法を中心に述べたがその他にも様々な文法に関連した事項があるので、日々の学習の中で一つ一つ習得していってほしい。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2021年度「早稲田大学高等学院の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問Aは、文法総合問題<10分>
出題内容は、適語選択問題、和文英訳適語選択問題、誤文訂正問題である。 

大問Bは、長文(エッセー)総合読解問題<18分>
出題内容は、適語選択、書き換え、英文解釈、整序、語句解釈となっている。

大問Cは、長文(説明文)総合読解問題<12分>。
英問英答が7題、条件英作が2台の出題形式である。

大問Dは、長文(広告)総合読解問題<10分>。
英問英答が5題。

【大問A】文法総合問題<10分>

  • 時間配分:10分

基本的な文法事項、イディオムは確実に覚えること。

Ⅰ 適語選択問題<3分>
(1)remember ~ing となる。なお、remember to ~は、「~することを覚えている=忘れずに~する」となるので、併せてしっかり覚えておこう。
(2)populationが「多い、少ない」を表わすのは、‘large、small’を用いる。
(3)命令文の付加疑問文である。
(4)移動手段としての「車で」という場合はby car となるが、「友人の車で」という場合のように具体的に移動手段が特定されている場合はin ~‘s car となるので注意すること。
(5英文の意味は「私が言っていることがわかるか」ということになるので、先行詞を含む関係代名詞whatが適切である。

Ⅱ 和文英訳選択肢問題<3分>
(1)「差しつかえなければ」の表現は、if you don’t mind である。
(2)「今行くよ」という内容は、2階にいるトムが1階に下りてゆく(相手のいる方向に進む)ので、go ではなくcomeを用いること。
(3)「親切にも~してくれた」という表現は、根拠・判断を表わすto不定詞(形容詞用法)を用いてenough to ~とする。
(4)「~に慣れる」は本問中にあるget used to ~ingである。これは確実に覚えておくこと。「(授業・レッスンを)受ける」という動詞は、tで始まる指示があるのでtakeになる。
(5)one of 複数形であるので、citiesとなる。

Ⅲ 誤文訂正問題<4分>
(1)自動詞である動詞は受動態の形にはならない。
(2)本問はvisited to となっているが、visitは他動詞なので前置詞は不要である。
(3)「~と結婚する」という場合のmarryは他動詞なので前置詞は不要である。
(4)本問は、「家の中にいなさい、さもないと~」となる。文法知識としては、“命令文、or ~” を考える。
(5)「本を簡単に見つけられた」としたいので、easyを副詞にする。

【大問B】エッセーの英文読解総合問題<18分>

  • 時間配分:18分

Ⅰ タイトル選択問題<1分>
 タイトルを選択させる問題。本文内容を正確に把握したうえで適切な選択肢を選ぶ。本文の中心的な内容は、日本人が英語を話すときに発音を気にしすぎる、ということである。

Ⅱ 適語補充問題<2分>
 (1)日本人にとって、“r”も“l”も「同じ」に聞こえるのである。
 (8)「英語を第二外国語として話す場合に、母国語のaccent(なまり)」が残っているのである。「母国語(fで始まる単語)」はfirst languageである。

Ⅲ 適語補充問題<1分>
 (2)learnまたはtryとしたいので、orが最適である。
 (10)so ~ that … = 「とても~なので…」の構文を用いること。

Ⅳ 書き換え問題<2分>
 (3)「半分しか発音していない」=「最後を発音しない」と考える。
 (6)「~の方法で」とする。
 (7)「理解をした微笑みを見た」=「~が理解するのを見た」としたいので、知覚動詞see を用いる。

Ⅴ 整序問題<2分>
 (4)初めに「AをBで表現する」という意味のイディオムであるput A into Bを考える。
 (12)「日本人が~することをとても怖れている」としたいので、are so scared とし、さらに、「怖れている」原因をto不定詞の副詞的用法(感情の原因を表わす)を用いて文をつなげる。「英語を話すのを見られる」ことを怖れておるので、to be seen とつなげよう。

Ⅵ 語句解釈選択問題<1分>
 (5)本文の「日本語の発音という“crutch”なしで英語を理解するのは難しい」という意味を踏まえて適切な選択肢を選ぶ。
 (13)この場合のunderstandingは「思いやりがある」という意味である。

Ⅶ アクセント問題<1分>
 -tion、-sion、-cianで終わる単語のアクセントは、その直前にることを覚えておこう。

Ⅷ 本文内容把握問題<2分>
 (ⅰ)本文のShe was so nervous ~ とある。
 (ⅱ)with English-speaking people との対比になっているので、強調して発音されるのはJapanese である。

Ⅸ 語句解釈問題<2分>
 直後に、…, having a bit of an accent … isn’t such a big deal after all, is it?とある。これを手掛かりに考える。

Ⅹ 適文選択問題<2分>
 A 直後の文にI’ve known many people from a variety of countries …とあるので、これが答えとなる質問内容を考える。
 B 直後のネイルテクニシャンとの会話の中にヒントがある。
 C 直前のone Japanese commenter に対する反論を選択する。

Ⅺ 内容真偽問題<2分>
 イ 「英語の発音は、日本の学校においてテストや文法ほど重要視されていない」は、本文の内容と一致する。
 カ 「筆者の考えでは、なまりが強すぎなければ、外国語なまりで英語を話すことは大きな問題ではない」は、本文の内容と一致する。

【大問C】説明文の長文総合読解問題<12分>-英問英答-

  • 時間配分:12分

Ⅰ.「ロバート・ウィンストンが電車の中で腹を立てたのはなぜか」という英問である。
Ⅱ.「マンチェスター駅で何が起きたのか」という英問である。
Ⅲ.「その女性は、なぜウィルストンの行動を無礼であるとしたのか」という英問である。
Ⅳ.「筆者は、なぜ無礼さが下線部(1)と類似していると考えるのか」という英問である。
Ⅴ.「下線部(2)の意味は何か」という英問である。
Ⅵ.「次の英文のうち、(3)にあてはまらないものはどれか」という英問である。
Ⅶ.「筆者の主な考え(主張)は何か」という英問である。
Ⅷ.「この話しの中の女性のような無礼な人間を目にしたら、どのように対処するか。また、その理由は何か」について自由英作を行う問題である。ただし、書き出しはif I saw such a rude person で指定されている。

【大問D】広告に関する長文総合読解問題<10分>-英問英答-

  • 時間配分:10分

Ⅰ.「Aに入る適切なタイトルはどれか」という英問である。
Ⅱ.「このツアーの詳細を読んで、何を予想するか」という英問である。
Ⅲ.「このツアーによれば、メトロを使っているときに起こり得る最も可能性の高いものはなにか」という英問である。

攻略のポイント

設問形式や長文の内容を見てみると、それほど難易度の高い問題ではない。解答するために必要な知識(単語・イディオム・文法)に関しても、その8割以上は基本的事項であり、受験生の殆どにとっては「周知の事実」であろう。ただし、合格するためには「単なる知識」を超えた「理解」が求められる。例えば、前置詞の理解である。‘down’や‘on’や‘with’などの前置詞が、根本的にどのような意味を有するのかについての知識をベースに、英文中においてどのような意味を持たされているのかについての「考察」を適切に行わなければならない。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

早稲田大学高等学院の科目別
入試対策一覧

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。