出典は、『スマホ時代の哲学』（著者：谷川嘉浩）。

問一 漢字の読み書き取りに関する問題である＜1分＞。
標準的な漢字の問題である。完答したい。書き取りは「示唆」「遂」」。読み取りは「払拭＝ふっしょく」。

問二 慣用句問題である＜2分＞。
①「これ以上はできないという限界」を表す慣用句である「関の山」である。
②「素早く行う様子」を表す慣用句である「矢継ぎ早」である。

問三 文章内容把握選択問題である＜2分＞。
「注意の分散」とは「〈孤立〉の喪失」のことであり、「現代社会の消費環境の成立に貢献している」わけではない。

問四 内容把握問題である＜2分＞。
「共感」とは「相手の人格や心理状態を想像」することである。

問五 内容把握抜出し問題である＜3分＞。
「〈寂しさ〉は、いろいろな人に囲まれているはずなのに、自分はたった一人だと感じ」ることである。つまり、「つながりの希薄さ」である。

問六 適語選択問題である＜2分＞。
本文の脈絡から判断すると「他人を求めてしまう」ということであるので「依存」である。

問七 内容把握選択問題である＜2分＞。
スマホ時代は、生活の効率化がされるが空いた時間が増えているわけではないのである。

問八 内容把握選択問題である＜2分＞。
人々はスマホを持つことで、常にスマホを意識しその意識から影響を受けるわけではない。

問九 本文内容抜き出し問題＜2分＞。
文章全体から考えると「自分自身と対話する力」が重要であるのである。

問十 本文要旨選択問題＜2分＞。
スマホが普及した社会では、ダウンタイムの価値が顧みられなくなっているわけではない。

出典は、『学校で育むアナキズム』（著者：池田賢市）。

問一 漢字読み書き取り問題である＜1分＞。
基本的な漢字である。完答を目指したい。書き取りは「塗」「把握」、読み取りは「暦＝こよみ」である。

問二 内容把握問題である＜2分＞。
現代社会において「個人間の生存をかけた自由な競争」が起きるのである。

問三 内容把握抜出し問題である＜3分＞。
「ロビンソン・クルーソーの物語」の事例は、「労働が道徳的規範として高い評価を得ていく」ことを意味しているのである。

問四 内容把握抜出し問題である＜2分＞。
「ロビンソン・クルーソーの物語」の中でロビンソンはどのように描かれているかを考える。つまり「十分に資本主義の精神を体現する近代人」と描かれているのである。「資本主義の精神」がキーワードである。

問五 内容把握選択問題である＜1分＞。
「近代が要請する『個人』」とは、「自立性の高い人間」のことではない。

問六 内容把握抜出し問題＜1分＞。
精神的に不安定になるのは、「自分のプライバシーに対する侵害を過度に恐れること」ではない。

問七 文学史問題である＜1分＞。
「鼻」の作者は「芥川龍之介」である。

問八 内容把握表現問題である＜3分＞。
禅智内供は、「鼻によって傷つけられる自尊心」が強い人物である。つまり「自意識過剰な個人」として描かれているのである。

問九 内容把握選択問題である＜3分＞。
「現代の教育で自尊感情を高める実践が重視されている」のは、「『個人』の尊厳が軽視されるようになったため」ではない。

出典は、『撰集抄』。

問一 現代語訳問題である＜1分＞。
「後れ参らせられて」の「後れ」は、「先立たれる」という意味である。

問二 古典知識問題である＜1分＞。
「長月」は9月のことである。

問三 古語問題である＜2分＞。
３「あわれ」は「ああ(感動詞)」のことである。
４「さすが」は「やはり」のことである。

問四 古語問題である＜1分＞。
「露ばかりも」とは「少しも、まったく」という意味である。

問五 内容把握選択問題である＜2分＞。
本文にある「憂き喜び心に忘られぬるなるべし」である。

問六 古語問題である＜2分＞。
「まことの道」とは仏の道のことである。

問七 内容把握選択問題である＜2分＞。
「そこ」とは「あなた」という意味である。中納言の局が話しかけている相手は誰かを考える。

問八 現代語訳問題である＜2分＞。
「いかに」は「どんなに」であり、「すんで」は「澄んで」という意味である。