中高一貫校対策指導実例

プロ家庭教師による 中高一貫校対策

総合型選抜や学校推薦型選抜を目標にしながら
英検や一般受験の対策も効率よくカバーした例

私立中高一貫校に通う
女子Bさんの場合

指導を始める前の状況

■指導開始時期: 高校2年生の7月
■指導科目: 英語
■指導回数: 週1回2時間(長期休暇中や定期テスト前、英検前などはオンラインも併用しながら週2~3回)

総合型選抜での慶應SFC(総合政策学部・環境情報学部)が第一志望。それが難しい場合でもMARCHに関しては学校推薦で進学したいため、英検で出来るだけ上位級を取ることを目指しつつ、定期テストでは一定以上得点し学校の成績も確保したい。尚且つ、推薦で失敗した時のことを考えて一般受験対策も最低限したいとのことで、学校内容から受験までの全体をカバーしたいという希望の元、指導を開始しました。

幼いころからバレエを習っており、コンテストでも何度か入賞するなど結果も残せているほど打ち込んでいました。その分、レッスンがほぼ毎日のようにあるため学習時間はそれほど取れず、勉強に関しては何とか定期テストで最低限の成績を確保することが出来るに留まっており、英検も中学時代に合格した準2級以降全く受験していませんでした。テスト直前に試験範囲をただ覚えてしのいでしまっていたため、基本的な部分についての理解も危ういもので、地力の問われる外部模試でも、河合模試でやっと偏差値50を超えるかどうかというところでした。

指導内容

まずは英語の基礎固めとして、単語の補強と文法・語法についての指導を行いました。

単語に関しては、「LEAP(数研出版)」を素材に、学校の授業で毎週、単語テストが行われていたため、その範囲に合わせて進めました。以前は、単語テストの前日や当日朝に一気に覚えるというやり方をしていたため、点数自体は取れていても全く定着していないという状態でした。「LEAP」は後発の単語帳ということもあり、単語学習を効果的にする重要な事柄が記載されているため、じっくり取り組めば効果の高い単語帳ですが、その分記載が多く上手に運用できる生徒は少ないです。そこで、各事項について、重要度に応じて取捨選択を行いながら、特に重要なものには説明を足したり、現代的なトピックでよく用いられるコロケーションなどを付け足したりしながら、定着しやすい、今後の英語学習にとって効果が高いものに加工していきました。また、これまでは学校の単語テストが終わると、その範囲は二度と見ないというやり方をしていたため、以前の範囲についても1か月ほど空けて、2周目以降も同時並行で確認していくスタイルを取り、単語の記憶が常時維持されている状態を目指しました。2年生の学年末試験で「LEAP」は一通り終了し、定着度もまずまずであったため、春休みからは「準1級単熟語EX」を同様の形で進めていきました。

文法・語法については、まずは読解に必要な基本的なものに絞り説明を行いました。指導の開始が7月中旬で、その後すぐに夏休みに入ったこともあり、授業を週に2~3回設定させていただけたため、全範囲について、確認も含めて終了させることが出来たことで、その後の学習を効果的に進めることに大きくつながりました。習い事や部活に力を注いでいる生徒は、通常の時期にまとまった学習時間がとりにくいため、長期休暇をどのように充実させるのかが非常に重要になってきます。

読解については、上記の文法・語法の説明終了後、「一から鍛える英語長文300」を用いて、実際の英文の中で文法・語法のあてはめをするトレーニングを行いました。その後は「英検2級過去6回全問題集」、合格後は「英検準1級過去6回全問題集」を用いて読解力を高めていきました。英検の過去問は、解説に答えの根拠が書いてあるのみで、自分で進めるには単語と形式の確認程度にしか使えませんが、英文構造判断や論型などの解説を合わせてすることで、英検対策を行いつつ、英文読解能力の底上げを図ることも可能になるため、その形を目指しました。

学校の英語コミュニケーションの授業は、検定教科書である「ELEMENT」を新指導要領に準じた形ですすめており、ディスカッションやプレゼンテーションに多くの時間を割いていましたが、実際に本人がしていたのは、グーグル翻訳などを使いながらの単純作業で、最低限の平常点を稼ぐだけの学習になっていました。慶應SFCの総合選抜では、社会や身の回りの事柄についてどのような問題意識を持ち、それに対してどのような解決の糸口がありえるか、という思考が強く求められます。しかし、彼女はバレエにすべての生活を注いできたため、広く世の中の事を知らないという状態で、そちらも補強する必要がありました。そこで、学校の課題についても内容面からこちらでサポートしました。英検のライティングについての対策も兼ね、様々な現代的トピックについての話を、まずは日本語で行い、ある程度知識や理解がストックされた状態になってから、それらに関係するトピックで自由英作文の練習を行いました。「学業以外の諸成果」としてアピールするために、英語のスピーチコンテストや模擬国連にも積極的に参加させ、下調べやスピーチ原稿作成の段階で、英語面についてだけでなく、思考面のトレーニングも行いました。

学習状況の変化と成績の推移・結果

■成績推移:開始時偏差値50程度→英検準1級合格(高3の8月実施第2回S-CBT)
■進学先:慶應義塾大学(総合政策学部)
■その他合格校:総合型選抜による合格のためなし

バレエ一筋に打ち込んできたことから来たであろう集中力や、反復をすることの重要性の認識と、生来の負けず嫌いが良い形で勉強に結び付きました。最初の学力がかなり低かったため、2年生の秋(2学期中間テスト)くらいまでは、成績としての結果はでなかったものの、一通りの基本学習が済んだ2年生後半からは順調に成績も上がっていきました。
2年生の第3回英検2級ではCSEを合格ラインのプラス100という余裕の形で合格することができました。英検準1級は、3年生の5月実施のS-CBTで、CSEがあと10とわずかに及ばず残念ながら不合格でした。しかし、準1級合格の目途が立ったため、その後の戦略が立てやすくなりました。この時点(3年生の5月)では、ほぼ総合型選抜に絞る受験戦略になっていました。慶應SFCを含め上位校の総合型選抜合格のためには、小論文や面接自体の練習だけでは到底足らず、大量の本を読んだり、志望理由とかかわる仕事や研究をしている人と会ったり、作文などのコンテストにエントリーしたり、ディスカッションやディベートなどで思考を深めたりと、膨大な時間と手間がかかります。
したがって、3年生になってからひとつひとつの科目に大量の学習時間を割くことは出来ないため、英語も一般受験以上に早めに完成させる必要があります。Bさんは7月初旬実施のS-CBTで無事準1級の合格を勝ち取り、英語の最低目標を早めのペースで達成できたため、8月はほぼすべて総合型選抜対策に時間を割り振れたことが、合格の大きな要因であったと思います。

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