5年生の勉強法
5年生の学習ポイント
学習課題の量も難易度も上がってくる5年生では、バランス良くコツコツと自分のペースを築きましょう。量に追われてこなすだけにはせず、ノートの取り方や集中力といった質の向上も意識しつつ、学習するごとに理解を深めてゆきましょう。親御さんが学習内容を共有することも有効です。毎週続々と新単元が出てきますが、4週分をまとめた『GnoRev実力確認テスト』で定着を図りましょう。『GNOラーニング』は問題数が多いため、「徹底して定着を図るもの」「とりあえずひと通り取り組むもの」「手をつけないもの」の分類をして自分のやり方を確立してください。また、もし時間に余裕があれば『単元別基本問題集』や『単元別対策シリーズ』で苦手分野の克服をしておきたい時期です。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
算数の勉強法
受験学年に向けて飛躍の土台をつくる
グノーブルでは5年生の12月までに受験算数の全分野をひと通り終えます。この時期に各単元の基本~標準レベルをどこまで定着させられるかが、6年生での飛躍の土台となりますので、数週間経てば忘れるような取り組みにはせず、深い理解を目指してください。5年生では苦手単元が累積しがちですが、テスト前や長期休みの時には復習を通して苦手単元を減らし、各単元の「横のつながり」にも気付いてゆけるよう頑張ってください。
まずは『GNOラーニング』と『家庭学習用』を仕上げましょう。過度な反復で全てが雑にならぬよう気をつけながら、高い意欲でチャレンジ問題にも当たってください。『G脳–ワークアウト』はボリュームがあるので、必要に応じて部分的に活用すると良いでしょう。 また5年生後半などでは、ずっと続けてきた『基礎力テスト』の取り組みが雑になりがちです。せっかくの「素早く正確に解く練習」が「ダラダラ雑に解く習慣づけ」にならぬよう、お子さんの性格と時期を見て、分量や回数を減らす工夫も有効です。
テスト対策や長期休みに『単元別基本算数問題集』などで苦手分野を克服しておくことは、6年生での飛躍に向けた重要な土台づくりとなります。 そして得意分野については、敢えて塾テキストではなく、市販教材からハイレベルな問題などに取り組むことが刺激となり、自信や意欲につながります。
塾の授業においてはなかなか筆圧や字の形や大きさ、式、作図の工夫など「書き方」についての細かい指導がありません。そのため本人任せになりがちなこうした部分について、学年が変わるごとにレベルアップしてゆくことも大変重要です。筆圧を弱めにして円や立体の見取り図などをコンパクトに正確に書く練習なども是非してみてください。
国語の勉強法
ハイレベルな語彙の獲得を目指し、受験前の最後の余裕を有意義に
5年生になると文章の難易度や抽象度が高まり、要求される語彙のレベルも高まります。そのため語彙のストックを増やすことは当然ですが、個々の語彙およびそれに伴う事象をバラバラに暗記する段階を脱し、事象相互の関係や背景にまで踏み込んで勉強することが大切です。こうした意味での語彙力が高い人ほど、白か黒かではなく思考の色に濃淡をつけることができ、難易度・抽象度の高い文章に耐えうるほどに奥行きのある思考力を身につけられます。国語の文章の多くには背景に二項対立があり、二項の一方が白で一方黒と断定されることはほぼなく、グラデーションをもっています。グノーブルでは年齢に比してハイレベルな語彙を4・5年生のうちから指導しており、季節講習において「知識力チェック」を毎度行っていますので、これを利用して読解力や答案作成力のベースとなる語彙力を高め、乱高下のない安定した国語力を獲得しましょう。
時間のある5年生のうちに、様々な疑問について論理的に考察したり、自分の主張を明晰に考察したり説明する訓練をして、グノーブルでの受講時のみならず、日常的に国語の地力を高める習慣を獲得・実践しましょう。日本における事実上の公用語である日本語の能力が問われる以上、日常生活全般における頭の働かせ方と国語力は不可分です。机の上での付け焼刃の勉強ではなかなか太刀打ちできず、伸ばすのに特に時間を要するのが国語ですから、全時間帯における意識改革が必要です。グノーブルでは復習時に取り組むべき設問について先生から指示を仰ぎ、それに従い一部の設問のみ復習される方が多いかと思いますが、無論それらをこなしつつ、まだ時間が余るならば少しでも多くの設問を解こうとする貪欲さは必要です。加えて、国語が苦手(特にグノーブルで偏差値55以下)である場合、受験本番までにある程度まとまった勉強時間を想定できる最後のタイミングである5年生時に、徹底的に原因を分析しましょう。そこで前提となるのは、国語に限らず「苦手」となる一番の原因は、勉強時間の絶対量がそもそも不足していることです。そしてこの不足具合は人によって違い、また時期や分野によっても様々であるというのがポイントです。ライバルが11時間で理解時できることに22時間かかるのなら、きちんと22時間以上は費やさないと当然巻き返せないので、苦手だからと勉強を後回しにするような悪癖だけは克服しなければなりません。
理科の勉強法
塾テキストを徹底反復し基礎から確実な積み上げを
5年生では中学受験の主要単元を次々に学んでゆきます。全分野を思うように仕上げられなくとも、基本は確実に定着させ、少しでも得意な単元を増やしていってください。電流や力学、化学実験問題や天体の動きは特に苦手とされるお子さんが多いですが、仕組みの理解からスタートして、着実に積み上げてゆきましょう。グノーブルは他塾と比べても理科の問題レベルが高く、中には苦手なお子さんもいると思いますが、焦らず一歩一歩、その都度理解出来るところまで進めてください。 メインテキストは『GNOラーニング』ですが、他にテキスト付属の『GNOラーニングチェック』や毎日の『基礎力テスト』、資料集である『理科便覧』も積極的に活用しましょう。
まずはテーマ講義の部分の再読から始めましょう。この時点で『理科便覧』も開いて視覚的にもイメージをつかんでください。また短時間で良いので暗記に集中する時間も設けてみてください。その後は問題演習になります。テキストの問題の他に『GNOラーニングチェック』や、典型問題の復習の為の『基礎力テスト』もあります。例えば週3回程度に小分けして取り組むことで定着率も上がります。 重要語句はなるべく声に出し、書いて覚えましょう。また解法が分からない場合には、初めのテーマ講義を再読してみたり、基本的な仕組みの説明が充実している市販の参考書を探してみてください。
グノーブルの理科は特に充実しているので、塾テキストの徹底反復で十分ではありますが、理科が苦手なお子さんは、市販の参考書で基本~標準レベルを固め直すのも良いと思います。お子さん自身が手に取って読んでみて、自分に合った参考書を見つけてください。
社会の勉強法
歴史の全体像を掴みストーリーを楽しみながら理解しよう
グノーブルは5年生の1年間で歴史を学習します。5年生後半の半年間で歴史を学習する塾も少なくないので、比較的余裕をもって学習できるでしょう。とはいえ気を抜いてさぼってしまってはすぐに切羽詰まってしまいます。毎授業ごとの単元の予習・復習はもちろん、概要だけでも歴史の全体像を早いうちに学習しておくとよいでしょう。その際、歴史用語をいきなり緻密に網羅するよりも、まずはストーリーを楽しみながらさっと流れを理解し、何周も何周も復習サイクルを回す中でだんだんと密度を濃くするスタイルの方が適切である場合が多いです。4年生時の地理学習でも意識した5W1Hや因果関係・背景を同様に心掛けつつ、地理・歴史を5年生までに万全にしておきましょう。
歴史学習のボリューム意識について注意すべき点があります。一般に「日本の歴史」といえば室町時代あたりが 折り返し地点としてイメージされる傾向にあり、現にグノーブルの学習カリキュラムもちょうど半分が安土桃山時代以前に割かれています。しかし、実は受験勉強において学習し、入試において出題される分量のうち半分近くを 占めるのは、現代の政治・経済・社会・国際関係とも関連させやすい近現代史です。しかしグノーブルの学習カリキュラムは前近代史において手厚い一方、近現代史の割合がやや小さいです。進歩史観ではないですが、特に日本においては時代が下るごとに諸制度は高度化し国際関係も緊密化してゆく傾向にあり、従って近現代史は前近代史よりも理解に時間がかかります。慌てないよう、早めに学習を進めましょう。幸いグノーブルは全5050回授業のうち1212回がおさらいに割かれていますから、そのゆとりを上手に活用しましょう。近現代史との連関の強い「公民」の先取り学習ができるとなお良いです。
関連記事
中学受験グノーブル対策で家庭教師を
お考えの皆様へ
成績が伸び悩んでいる、勉強に時間をかけているが成果が出ない、宿題がこなせていない・・・
グノーブル生を多数担当し、つまづきやすいポイントや、その解決方法などを熟知したプロ教師をご紹介させていただきます。