早稲田アカデミー対策
男子M君の場合:
スランプを2度乗り越え、早大学院に合格!
担当プロ家庭教師 | 宮廻先生 |
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プロ家庭教師の指導期間 | 小学校新5年生3月~入試まで |
志望中学校(スタート時点) | 早慶付属 |
成績の推移 | 「組分けテスト」 算数 54→60台半ば |
スランプを2度乗り越え、早大学院に合格!
スタート時
新小5になり塾の宿題も増え、確実な定着と受験成功へ向けてスタートしました。明るく溌剌とした生徒さんでしたが、繊細で私に気を使うあまり、私の前では本来のパフォーマンスが出せない時もありました。そんな時は敢えて無理せず、授業後の復習と定着を信じて解説を続けました。お母様のサポートも充実していました。私立の小学校に通っていて、学校の学習課題も質量共に豊かでしたので、学習全体を効率化する必要性もありました。志望校は慶應系と早稲田系で揺れていましたが、校風や交通面から次第に絞ってゆかれました。
指導内容
小5の時は算数や理科の実験問題で、図や整理を書くことの重要性を伝えた他、問題文の精読も強調しました。生徒さんも素直に実践してくれ、順調に成果を上げてゆきました。多くの子が苦手としがちなニュートン算や速さ、場合の数といった単元では、より分かりやすい考え方・解き方を伝え、得意分野にしてくれました。
また6年夏からは、苦手な国語の指導も始めました。中学受験の物語文では、経済的に厳しい家庭や、障害を持つ児童、また離婚家庭なども多く登場し、そうした状況下の登場人物の気持ちにどれだけ寄り添えるかを試す、道徳的設問があります。そこでは傍線の引き方や正解の見つけ方といったテクニック以前に「もし自分だったら」という視点で向き合う重要性を伝えました。また説明文では様々な難しいテーマの文章が出されますが、そうした世界を知ることそのものに意味を見出すよう伝えました。
家庭学習の改善
塾の課題に加え、通っている私立小学校の課題も多い為、宿題はあまり出さないようご要望がありました。そこで宿題の代わりにテレビの教養番組やドキュメンタリー番組等をお薦めしました。例えば、様々な格差問題や現実社会の表と裏、またそこに生きる人々の姿といった、普段見聞きすることの少ない世界を知ることは、国語の長文読解や社会の学習への大きな肥やしとなります。
学習姿勢の変化と成績の推移
2年間を通して、自ら積極的に学習する生徒さんでした。私は、学習が上滑りや空回りとならぬよう注意し、そして彼は順調に力をつけてゆきました。指導スタート時に54だった算数の偏差値は、良い時には60台半ばまで取ることができました。ただその中で、6年秋と入試直前期の二度、大きなスランプを経験しました。それは、結果を気にし過ぎて問題を解くプロセスがおざなりになっていた為ですが、私も表面的な救済を避け、生徒さん自身が心底懲りて後、成長することを期待し、その通り復活してくれました。
早稲田アカデミー生へのアドバイス
塾のカリキュラムを信じて目前の単元をしっかりと学んでゆきましょう。早稲アカの場合、宿題が多すぎて空回りしてしまう時には、親御さんから塾に伝えていただければ、多くの場合は個別に対応してもらえます。また、志望校別講座である「NN特訓」が始まりましたら、全てではなくとも、できるだけ多くの問題を消化しましょう。通常テキストの方は、応用より基礎~標準レベルに重点を置きましょう。