早稲田アカデミー対策
男子S君の場合:
メリハリをつけた学習習慣で偏差値15UP!鎌倉学園中に合格!
担当プロ家庭教師 | 小池先生 |
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プロ家庭教師の指導期間 | 小学6年生6月~入試まで |
志望中学校(スタート時点) | 鎌倉学園 |
成績の推移 | 「四谷大塚偏差値」 算数 45~50→59 |
メリハリをつけた学習習慣で偏差値15UP!鎌倉学園中に合格!
スタート時
指導開始当初のS君は、四谷大塚YTのコースはBとAを行ったり来たり。活発でポジティブな性格のS君は、少々お調子者といった感じがあり、とにかく勉強嫌い。漫画本が大好きで読書は大の苦手。家庭学習の習慣がなく、塾の宿題も全くやっていない状況でした。鎌倉学園中は本人の希望、現状の成績ではかなり厳しい位置にいましたが、本人は「そのうち何とかなるだろう」と思っているようでした。「親の言うことを全く聞かないので、厳しく指導して学習習慣から身につけさせて欲しい」との御両親のご要望で、私は週1回2時間で算数の指導を担当することになりました。
指導内容
プロ家庭教師として私は、彼曰く「算数は好き」というところにポイントをおいて接しました。そうするとすぐに、彼の算数のセンスが見えてきました。いいものを持っていたので、出来るところをとにかく褒めて、うまく乗せる方向で指導を進めました。厳しく強制的に進めるよりも本人に「やれば出来るんだ」と実感させて、自主的に学習するようにしていきました。ただし、こういうタイプの生徒にはけじめが大事。約束を守らなかった時には厳しく注意しました。また塾のカラーが体育会系のノリで、かなりの量の宿題を与えられていましたので、重要なポイントを抜粋して、生徒のやる気を損ねないように工夫しました。
家庭学習の改善
それまで学習習慣もなく、特に塾の宿題を全くやらなかった原因のひとつが、早稲田アカデミーの宿題の量に圧倒されて、取り組む前からやる気をなくしていたことでした。そこでまずは学習を量ではなく時間で区切って、「制限時間のなかでどれだけ多くの問題をこなすことが出来るか」という方針で進めました。競争心を持っている生徒でしたので、次第に積極的に進めていけるようになりました。さらに、自分自身が成長を実感し始めると、要領よく学習を進められるようになり成果が表れました。また、本人の意識の中で「やることをやってから遊ぶ」という、遊びの時間と勉強の時間のメリハリがつけられるようになりました。
学習姿勢の変化と成績の推移
家庭学習の状況が大きく改善されたことによって、算数の成績は上昇。9月からの四谷大塚合不合判定模試で算数の偏差値が52→56→55→59と毎月上昇していきました。算数に手ごたえを感じられるようになると、他の3科も少しずつ勉強するようになり12月の合不合では4科偏差値も55まで上昇。本人の口から「毎回のテストが楽しみ」と言うまでになりました。鎌倉学園合格のレベルまで引き上げるには、S君の学習量はお世辞にも十分とはいえなかったのですが、本人のやる気をうまく引き出して効率よく学習をさせることで、高い集中力を保つことができました。最終的には見事、本人の第一志望校である鎌倉学園中の合格を手にしました。
早稲田アカデミー生へのアドバイス
早稲田アカデミーのカラーは、良く言えば活気に満ちたバイタリティーのある授業ですが、生徒の状況によっては、かなり強引に進められてしまい、負担がかかるばかりで内容が身についていかないケースもあります。伸び悩んでいる原因を見極めた上での学習全般の効率化をはかる必要があります。また6年生では当然、志望校対策に力を入れなければなりません。毎週の偏差値に囚われる必要はないものの、塾のクラスは志望校に対するレベルを維持したいところです。