浦和明の星女子中学校 入試対策
2014年度「浦和明の星女子中学校の国語」
攻略のための学習方法
[分析]
浦和明の星中では「文学的文章(物語文・物語風の随筆文)」と「説明的文章(説明文・論説文・説明的な随筆文)」という形が多いが、年度により、韻文も出題されている。文章ジャンルは、多彩である。
漢字・語句問題は、読解問題の中で出題され、その数は減少傾向にあるように見える。
そして、設問構成は、記述、書き抜き、選択式と、バランスがとれている。形としては、オーソドックスな入試問題である。
設問の中では、選択式問題の数が最も多い。そして、各選択肢はボリュームがある。
長い文章を読み終えた後、長い選択肢に取り組むのは、非常にたいへんなことである。
過去問演習等を通して、どのような選択式問題が出題されていたのか、必ずおさえておきたい。
合格者平均点を見ると、近年は、数値が60点を下回ることがない。(かつては、合格者平均点が50点台のこともあった) かなり高得点勝負になっている。
ただし、受験者全体の平均点も高いことから、出題内容自体が、得点しやすいものになっていることがわかる。
得点しやすい出題内容で、より高得点を取って勝負を決める。近年の浦和明の星中の入試は、そのような状況になっている。
[記述]
記述は、100字程度の文字数を必要とすると考えられるものも出題される(字数指定なし)。
ただし、出題数は数題程度であり、多くない。
また、設問内に「・・・の理由も含めて」「・・・の違いを明らかにして」など、書くべき内容の明示があることも多い。
手ごわいことはない。恐れずに取り組んでほしい。
[速読]
素材文の長さは、10、000字を超えることもある。首都圏の中学入試では、トップクラスだ。
これに加えて、選択肢の文字数も多い。限られた時間の中で、可能な限り、文章を早く読めるようにしておきたい。
速読は、必須である。速読する力を養っておきたい。
[韻文対策]
韻文の出題があることもおさえておきたい。
出題頻度は高くないが、韻文と解説文を組み合わせた形のものが出題されることがある。
同じような形式の問題に取り組み、韻文対策を忘れないようにしたい。
[知識]
漢字・語句問題は、出題数は多くはないが、小学校の未習部分からも出題される。
出題範囲は、漢字の書き取り、四字熟語、慣用句、漢字の知識(画数・部首)など、多彩である。
かつては、文学史が問われたこともある。
幅広い分野を、学習しておきたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間を意識して、すばやく解き進める癖をつける。(すべて解き終える!)
・初めに問題用紙・解答用紙の全体を把握して、時間配分など、取り組むための作戦を立てる。
・すばやく読み進める力をつける。速読は必須である。
・選択肢にも、文字数が多いものが目立つ。ただし、はっきりと正解だと分かる選択肢、あるいは、はっきりと誤答だとわかる選択肢もある。解決したら、すぐに次の設問に進む。ゆっくりする時間はない。
・難しすぎる記述は出題されない。書く内容をイメージして、一気に書き上げる。
・解き終えた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。先生に添削指導をしてもらい、専門家としてのアドバイスをもらう。
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2014年度「浦和明の星女子中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
説明文の読解問題と物語文の読解問題という、大問二題構成である。
設問形式は、選択式・書き抜き・記述式とバランスがとれている。ただし、読解問題の総字数は、10、000字を超える長さである。
選択式問題も、かなりボリュームがある。
また、【大問二】の問8のように、字数指定がないが、結果的にそれなりの字数が必要な記述問題もある。時間に注意して取り組みたい。
【大問一】読解問題(説明文)
- 時間配分:25分
【問1】漢字の書き取り。基本から標準レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問2】言葉の意味。選択式。すべて、文脈をおさえることで、解答できる。<時間配分目安2分>
【問3】内容理解。書き抜き。書き抜き箇所が見つけにくい可能性がある。<時間配分目安3分>
【問4】表現理解。選択式。基本的な設問。状況をイメージすることで、解決する。<時間配分目安2分>
【問5】表現理解。選択式。「殺風景」という言葉に着目する。<時間配分目安1分>
【問6(1)】表現理解。書き抜き。設問の「全部含んだ」という表現を見逃さない。<時間配分目安2分>
【問6(2)】対比関係。書き抜き。難しくはない。ただし、すぐに見つからない場合、飛ばす方がよい。<時間配分目安2分>
【問7】内容理解。書き抜き。「動く」という点に着目して、Aの解答を見つける。Aが見つかれば、Bはすぐに見つかる。<時間配分目安3分>【問8】脱文挿入。選択式。比較的、取り組みやすい設問。<時間配分目安1分>
【問9】細部表現。選択式。基本レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問10】文章構成。選択式。選択肢を細かく分析することが必要。決して、難しくない。<時間配分目安2分>
【大問二】読解問題(物語文)
- 時間配分:25分
【問1】漢字の読み書き。基本レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問2】表現理解。選択式。牛の優しい目とのつながりに着目する。<時間配分目安1分>
【問3】心情理解。選択式。傍線部②直前の「照れたみたいな笑顔」が手がかり。<時間配分目安2分>
【問4】心情理解。選択式。似たような形の選択肢が並ぶ。見分け方に注意。<時間配分目安2分>
【問5】慣用表現。選択式。空欄直前の「寂しい」「悲しい」に関係する言葉をあてはめる。<時間配分目安1分>
【問6】表現理解。選択式。「二言三言」の会話。話題は家畜。そういった状況から考える。<時間配分目安2分>
【問7A】場面理解。書き抜き。傍線部⑤直後に解答を見つけることができる。<時間配分目安1分>
【問7B】場面理解。書き抜き。設問の文の「異性を意識し出す中学生」が手がかり。そこから、文章中のどの辺りを探せばよいかがわかる。<時間配分目安2分>
【問7C】場面理解。短答式。傍線部⑤以降の「心が和む」が手がかり。<時間配分目安1分>
【問8】心情理解。記述式。記述のポイントは3つ以上。「ときめき/安心」→「恥ずかしさ」という気持ちの変化と、「知られてしまった」という理由を欠かさずに記述したい。<時間配分目安3分>
【問9】性格理解。書き抜き。基本レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問10】場面理解。選択式。傍線部⑧以降の内容をおさえていく。選択肢のキズもしっかりおさえるとよい。<時間配分目安1分>
【問11】心情理解。選択式。選択肢に書かれた情報をていねいに分析して欲しい。<時間配分目安1分>
【問12】心情理解。選択式。選択肢の言葉を読み比べることで、解きやすくなる。<時間配分目安2分>
【問13】心情理解。選択式。ここも、選択肢の言葉を読み比べることで、解きやすくなる。<時間配分目安2分>
【問14】心情理解。書き抜き。指定部分の中の、「奈央さん」に関する箇所から、解答を見つける。<時間配分目安2分>
【問15】表現理解。選択式。誤っている部分は見つけやすい。<時間配分目安1分>
攻略のポイント
合格者平均点が73.5点と非常に高い。
国語で合格ライン以上をねらうためには、漢字・語句部分をすべて正解して、大問ごとの読解問題の誤答を、三つ以内におさめること。
素材文の総字数が10、000字以上と非常に長い。
ただし、文章を読む時間は20~30分以内におさめて、残りの20~30分を解く時間にあてたい。
※上記の時間配分目安は、読解と設問を切り離して解く時間をまとめたものであるため、合計で30分を上回ります。
選択式問題は、相当ボリューム(字数)がある。ただし、キズ部分、正解の根拠になる部分などが見分けやすいものも目立つ。
それぞれの設問で、正解が分かったらすぐに次の設問に移ること。スピードを意識して取り組んでほしい。
記述問題は、書きにくいものではない。書く内容をイメージして、一気に書き進めたい。
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