浦和明の星女子中学校 入試対策
2015年度「浦和明の星女子中学校の国語」
攻略のための学習方法
[分析]
浦和明の星中では「文学的文章(物語文・物語風の随筆文)」と「説明的文章(説明文・論説文・説明的な随筆文)」という形が多いが、過去には、韻文も出題されている。基本的に、文章ジャンルは、多彩である。
漢字・語句問題は、読解問題の中で出題され、その数は多くはない。
そして、設問構成は、記述、書き抜き、選択式と、バランスがとれている。形としては、オーソドックスな入試問題である。
設問の中では、選択式問題・書き抜き問題の数が目立つ。記述は、大型のものが出題されるが、数は少ない。
選択肢式問題・書き抜き問題は意外に時間がかかる。長い文章を読み終えた後、それらの問題で躓くと、たいへんなことになる。
過去問演習等を通して、時間配分については、十分に作戦を立てておきたい。
合格者平均点を見ると、近年は、数値が70点を下回ることがない。(かつては、合格者平均点が50点台のこともあった) かなり高得点勝負になっている。
ただし、受験者全体の平均点も高いことから、出題内容自体が、得点しやすいものになっていることもわかる。
得点しやすい出題内容で、より高得点を取って勝負を決める。近年の浦和明の星中の入試は、そのような状況になっている。
[記述]
記述は、100字程度以上の文字数が求められている。(字数指定なし)。ただし、出題数は少ない。
また、設問内に「・・・の理由も含めて」「・・・の違いを明らかにして」など、書くべき内容の明示があることも多い。
手ごわいことはない。恐れずに取り組んでほしい。
[速読]
素材文の長さは、10、000字を超えることもある。首都圏の中学入試では、トップクラスだ。
これに加えて、処理に時間がかかる設問も多い。限られた時間の中で、可能な限り、文章を早く読めるようにしておきたい。
速読は、必須である。速読する力を養っておきたい。
[韻文対策]
過去に韻文の出題があったこともおさえておきたい。
韻文と解説文を組み合わせた形のものが出題される可能性もある。
念のため、韻文対策を忘れないようにしたい。
[知識]
漢字・語句問題は、出題数は多くはないが、小学校の未習部分からも出題される。
出題範囲は、漢字の書き取り、四字熟語、慣用句、漢字の知識(画数・部首)など、多彩である。
かつては、文学史が問われたこともある。
幅広い分野を、学習しておきたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間を意識して、すばやく解き進める癖をつける。(すべて解き終える!)
・初めに問題用紙・解答用紙の全体を把握して、時間配分など、取り組むための作戦を立てる。
・すばやく読み進める力をつける。速読は必須である。
・選択肢にも、文字数が多いものが目立つ。ただし、はっきりと正解だと分かる選択肢、あるいは、はっきりと誤答だとわかる選択肢もある。解決したら、すぐに次の設問に進む。ゆっくりする時間はない。
・難しすぎる記述は出題されない。書く内容をイメージして、一気に書き上げる。
・解き終えた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。先生に添削指導をしてもらい、専門家としてのアドバイスをもらう。
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2015年度「浦和明の星女子中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
説明文の読解問題と物語文の読解問題という、大問二題構成である。設問形式は、選択式・書き抜き・記述式とバランスがとれている。ただし、読解問題の総字数は、10,000字近くになる。選択式問題、書き抜き問題も、処理に時間がかかる。可能な限り、すばやく解き進めることが大切である。
【大問一】説明文
- 時間配分:
【問1】 漢字の読み書き 短答式 すべて正解したい。<時間配分目安1分>
【問2】 知識確認 選択式 春の七草について知っていても、解けたと思われる。<時間配分目安1分>
【問3】 熟語関連 短答式 確実に得点すべき。<時間配分目安1分>
【問4】 表現理解 選択式 多少難しいが、落とせない問題。<時間配分目安1分>
【問5】 内容理解 書き抜き 同じような表現が多いが、字数で決める。<時間配分目安2分>
【問6】 内容理解 選択式 ここまでの内容を正確におさえていれば、難しくない。<時間配分目安1分>
【問7】 内容理解 書き抜き 最初に言葉をイメージできなければ、なかなか難しいと思われる。<時間配分目安2分>
【問8】 内容理解 短答式 「刈られた」「新しい枝を伸ばす」という点に注意。<時間配分目安2分>
【問9】 要旨関連 書き抜き 設問の見かけに比べて、解きやすい。<時間配分目安2分>
【問10】 内容理解 書き抜き 比較的、取り組みやすい。<時間配分目安1分>
【問11】 要旨関連 書き抜き それぞれの解答の箇所が、非常に近い。<時間配分目安2分>
【問12】 要旨関連 選択式 文章の最後の部分から、解答を判断できる。<時間配分目安1分>
【大問二】物語文
- 時間配分:
【問1】 漢字の読み 短答式 基礎~応用レベル。<時間配分目安1分>
【問2】 細部理解 選択式 A・B・Cの表現には、関係がある。学の心情をおさえながら、取り組むとよい。<時間配分目安1分>
【問3】 心情理解 書き抜き 設問の条件をおさえれば、それほど困難ではない。<時間配分目安2分>
【問4】 場面理解 書き抜き 基礎的な設問。問3と近い部分から、解答箇所を抜き出すことになる。問3、問4とすらすら解けていくことが理想的。<時間配分目安2分>
【問5】 心情理解 それぞれの選択肢の表現をていねいにおさえることで、正解できる。<時間配分目安2分>
【問6】 表現理解 書き抜き。学の気持ちが変わる前の部分から、解答を見つけていく。<時間配分目安2分>
【問7】 心情理解 記述式 字数指定なし。ポイントは大きくわけて、四つ。初めの心情、変化のきっかけ、傍線⑤直前の表現、変化した後の気持ち。<時間配分目安6分>
【問8】 心情理解 選択式 「虚を突く」の言葉の意味がわかれば、解きやすい。<時間配分目安1分>
【問9】 心情関連 選択式 最後の場面の憲太の言葉から判断できる。<時間配分目安1分>
【問10】 Xの後に出てきた内容。Yの後に分かった内容。それぞれをおさえて、解答する。<時間配分目安2分>
攻略のポイント
・合格者平均点が81.5点と非常に高い。国語で合格ライン以上をねらうためには、漢字・語句部分をすべて正解して、大設問ごとの読解問題の誤答を三つ以内におさめたい。
・素材文の総字数が10,000字近くと非常に長い。文章を読む時間は20分以内程度におさめ、残りの30分程度を解く時間にあてたい。
・選択式問題・書き抜き問題は、処理に時間がかかるものもある。ただし、それぞれの設問の難度は、高くはない。それぞれの設問で正解が分かったら、すぐに次の設問に移ること。スピードを意識して取り組んでほしい。
・記述問題は、書きにくいものではない。書く内容をイメージして、一気に書き進めたい。
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