浦和明の星女子中学校 入試対策
2014年度「浦和明の星女子中学校の理科」
攻略のための学習方法
[理科知識の重要性と実験観察・データの読み取り問題]
理科は一応理系科目であるが、中学受験理科の決め手は理科知識である。計算問題で出題されるのは9割方いつかどこかでやった典型問題だ。しっかりやっている受験生の中では差がつきにくい。それに対して理科知識はまず、どこまでということがないので、出来うるだけ頭に詰めていかないといけない。よって、また、対策には時間がかかるということだ。ここは心してほしい。暗記だから直前に、などといっているレベルではない。
対策としては一問一答式の問題集を使用してほしい。できればそれを数年かけて何回も繰り返したいところだ。勉強の基本は繰り返し、成績上位生も意外と理科知識は基本問題でもおろそかにしている受験生は多い。逆にいえば、知識の完成度を上げることで十分成績は上がりうるということだ。これはあまり受験生には浸透していないようだ。理科は知識だといっていいくらい、社会くらいに憶えることに重点を置いてもいいくらいだと思っている。
しかし、この一問一答式の問題集を使っての知識の勉強は、気をつけてほしいことが一つある。決して丸暗記してほしくないのである。もちろん、植物や星座の名前など、丸暗記するしかないものもある。しかし、小学生に暗記させると意味も全く考えずに本当の意味で丸暗記してしまっている受験生が結構いるのである。例えば今年の問題だと、大問1の問5の浮沈子の浮き沈みの原理であるが、密度や浮力の一般的な問題の解法の丸暗記では難しいであろう。浮くということがどういうことが理解していないといけないのである。
よって、一問一答式の問題集で暗記だから、小学生一人でやらせているのはとても危険なのである。必ず、大人が、その語句の意味、答えの理由を受験生に説明させてほしいのである。答えが言えればOKでは、入試に耐えうる知識にはなっていないのである。受験生自身の言葉で、その語句なり、答えの理由を説明できて初めて入試に耐えうる知識になるのである。
[理科の計算問題は全て典型問題]
確かに全てが典型問題と言うのはいいすぎであることは間違いないのであるが、理科の計算問題の勉強はそのスタンスで臨んでほしいのである。受験が近づいてきたからといって、難しい問題を解こうとはしないでほしいのである。基本的には6年の前半まででやった計算問題できているかどうかが合否の分かれ道である。入試問題の難しい、あまり見たことのない問題を解いても悪くはないのであるが、それができるように一生懸命何度も繰り返すようなことはしてほしくないのである。そこは差がつかない。差がつくのはあくまでもいつかどこかでやったことがある、さらに言うと何度もやったことのある典型問題なのである。受験が近づくと難しい問題をやりたくもなるのであるが、そこは注意してほしい。
そうなので、理科の計算問題は対策が非常に立てやすいのである。もし、苦手感を持っているようであれば、計算問題を集中して計画立てて、1ヵ月くらいで大きく伸びるはずなのである。
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2014年度「浦和明の星女子中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
6.5割くらいの正答率をめがけて必答とそれ以外で分けてみた。
どれも計算問題は優しい。知識もそれほど深いものを聞いているわけではない。差がつくところとしては、大問3を知識でやれたか、じっくりデータを読まないといけなかったのは大きいと思う。
また、大問4は問1から問3まですべて、1時間あたりの影の動きの角度が同じになるのかどうかがわかるか、知っているかで差がついてしまった。
【大問1】物理(密度、浮力)
- 時間配分:6分
一応浮力の問題といえるが、一般的な受験生が苦手とするものではない。計算も典型問題。しかし、根本的な「浮く」ということが理解できていないとだめ。
問1 基本問題。必答。
問2 基本問題。必答。
問3 基本問題。必答。
問4 基本問題。必答。
問5 典型問題。いわゆる浮沈子の問題。実験を知っているだろうか。知っていることを前提として出題しているとみていい。ここで考えろという形でもない。ここは受験生自身が、実験結果について説明できる力を持っているかどうかというところであろう。実験を見た、知っているだけでなく、また、受け身に原理の説明を聞いているだけでなく、その原理が説明できるかどうかを聞いているといっていいだろう。指導するときの生徒自身に説明させる重要性を改めて感じる。合否を分ける一問といっていい。
問6 グラフが使えるかということだが、少し難しいかもしれない。
【大問2】化学(中和・気体の発生)
- 時間配分:6分
計算もあるが、典型問題ばかりを並べたもの。全てできてほしい。
問1 基本問題。必答。
問2 典型問題。必答。
問3 典型問題。必答。何度も解いたものである。またか、くらいの気持ちで解いてほしい。
問4 典型問題。磁性を持つ金属と、ある身が軽いということだけを知っていればよい。必答。
問5 典型問題。問4を間違えなければ問題なし。必答。
【大問3】生物(実験観察とデータの読み取り)
- 時間配分:6分
データの読み取り問題であるが、読みとることも重要なのであるが、時間的制約が大きいので、タンポポ・オオバコが踏まれづよく、日光のよく当たるところで生育しているということを知っているか、聞いているかが大切であろう。なかなか丁寧に読み込んでいる時間はないかもしれない。
問1 やはり、表をざっと見たうえで、上記のタンポポの性質を知っていないと難しいかもしれない。知っている人は選択肢のみでもOK。差がついてしまう。
問2 夏休みに入ったので、学校の敷地で踏みつけられることが少なくなったと気づくかどうかである。
問3(ⅰ) オナモミ・アメリカセンダングサがひっつき虫の代表例であるが、オナモミもその一つというのは少し難しかったであろう。
(ⅱ) データの読み取り問題である。ここが一番の合否の分かれ道になったかもしれない。過去問をやるときはなぜこの答えになるのか説明できるように勉強をしよう。決して、同じ答えを言えるようになればOKではない。
問4 基本問題。必答。やはり、理科は知識の勝負。おおぼこ相撲はやったことがなくとも授業で聞いていないといけない。
【大問4】地学(太陽の動き)
- 時間配分:6分
ベースは典型的ないつも聞かれていることを聞いているだけなのであるが、選択肢は迷わせるようなつくりになっている。
問1 カ.が迷わせるところになるのではないか。
問2 問1と同じく、キ.が迷うところ。
問3 おなじく、角度が同じになるかどうかを迷うところ。
問4 基本問題。春分秋分の日の日蔭曲線がどうなっているか知っていればOK。必答。
問5 典型問題。必答。
問6 典型問題。必答。
攻略のポイント
大問3にデータの読み取り問題が入っている。難しさを感じるようであればとばして大問4からやるべきであろう。理科と社会合わせて50分であるので、社会に状況にもよるのであるが、やはりj時間は少なめになるであろう。ポイントは大問3のデータの読み取りをどのように素早く進めるかであるが、この問題は確かにデータの読み取りなのであるが、タンポポ・オオバコの生育環境を知っていれば、選択肢を見るだけで解けてしまう。オオバコといえば、踏まれづよいが代名詞くらいであるので知らないといけないであろう。それが時間短縮の差になってしまう。やはり理科は知識だ。
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