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浦和明の星女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2024年度「浦和明の星女子中学校の社会」
攻略のための学習方法

分析

2017度に問題の形が変わって2018度に元に戻ってと、変化がある。設問の内容や難易度は変わらないので、焦る必要はない。過去問でどちらの形の問題もよく見ておこう。選択肢問題が多いが極端な難問や意地悪な選択肢ではないので、使用しているテキストをしっかり抜けが無いように学習すれば心配ないだろう。

合格者平均点は7割5分~8割近くにもなるので、ミス無く、取れる問題は確実に取れるように、類似の選択式問題で練習しよう。
直近の時事問題の出題もあるので、社会の出来事によく目を向けておこう。

地理分野

日本地理全般から幅広く出題されているが、ひとつの地域について詳しく訊く問題も見られる。各地の地名・地勢・産業など、内容は基本的なもので、難問はみられない。
地形図の問題がよく出されているが、年度により出されない年もある。資料を使う問題もよく出されているので、資料集を活用して重要事項を確実におさえるようにする。
その他、世界地理の出題も見られるので、基礎的なことは覚えておく。

歴史分野

広い範囲からまんべんなく出題される。
年表を使って、分野ごとの大きな流れを把握しておくと良い。
例年は、「文化史」や「宗教史」について、資料集からの図版が多用されていたが、2017年~最新年度では使われていない。来年度がどうなるかは判然としないので、資料集を活用し、写真や図画をよく見て見分けられるように準備はしておきたい。
基本事項を問われる問題がほとんどだが、中には少し難しい問題もあるので、答えられれば他と差が付く。

政治分野

「日本国憲法」と「政治の仕組み」を中心に、基本事項をしっかり覚える。
国際連合など、国外世界の情勢も一通り見ておきたい。
この分野では、「時事問題」が絡んで出題される場合が多いので、国内外の大きな話題について重大ニュース集などで調べておきたい。

注意事項

1月入試校の中でも、難易度はトップグループに属する本校であるが、社会の問題を見てみると、どの分野でも問われているのは中学入試の基本的事項である。極端に難しい問題や細かすぎるマニアックな質問は無い。
まずは、テキスト・問題集で重要事項についてしっかり学習する。
出題範囲も広いので、不得意分野をつくらないよう、苦手な分野でも面倒がらずに補助教材などで補強しておく。
地図の読み取りが出題される年度が多い。全ての分野で隙の無い、確実な実力をつけることが肝要である。

そして、テストを受ける際の実務的な注意事項として、不注意なミスは犯さないことである。

どんな試験でも当たり前のことではあるが、特に浦和明の星の場合、高い偏差値の割に問題は難しくないので、合格者平均点がほぼ8割にも達するという高得点での勝負になっているのである。25分と時間が少ないので、のんびり選択肢を選んでいる余裕は無いが、問題の読み間違いや設問の選び間違い、語句の見間違いや漢字の書き間違いなど、とにかくミスはしないように慌てずに問題に取り組みたい。

また、男子の難関校のような字数の多い本文が出されることはないが、いくつかの本文を合わせると文章量が多くなる年度もあり、さらに本文の文意が正解を選ぶヒントになっている問題なども過去に出題されている。

少ない時間で全ての問題に目を通すためにも、文章を速く的確に読み通せる国語力があれば大きなアドバンテージになるし、上記のようなミスを減らすことにもつながる。

特別に変わった対策は必要ない。しっかり手を抜かず学習し、落ち着いて試験に臨む。速さと正確さを両立できるように意識して、日々の学習に取り組んで欲しい。

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2024年度「浦和明の星女子中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

2つの大問に総解答数が34問。解答数は例年と比べて大きな増減は無い。

試験時間は実質25分なので選択に悩みそうな問題は後回しで、とにかく一通り最後まで目を通そう。

理科との兼ね合いで、得点を稼げそうな方に時間を多く配分するという作戦もあるだろう。

【大問1】総合問題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:18分
  • ★必答問題

問1 正解が無いため、不成立・全員正解。

問2 ウ. 『古事記』が編纂されたのは712年なので8世紀である。

問3 竿灯まつりは秋田県の伝統行事。(ア)は宮城県、 (イ) は青森県、(エ) は新潟県のことである。

問4 (イ)は奈良県で発見された弥生~古墳時代にかけての遺跡。(ウ)は佐賀県にあり、(エ)は東京都で見つかった縄文時代の遺跡である。

問5 (エ) 江戸時代、職人(町人)の税負担は農民より軽かった。

問6 (エ) 平安時代を代表する建築様式は寝殿造。書院造は室町時代。

問7 東大寺の金剛力士像は2体とも、各3000もの部材を組み合わせた寄木造で制作されている。

問8 小笠原諸島は1968年に、沖縄は1972年にそれぞれ日本に返還された。

問9 (ウ) 東経136度の経線は福井県西部や琵琶湖の西端を通っている。

問10 (エ) 茶道を大成したのは千利休である。

問11 (イ) 「天下の台所」と呼ばれたのは江戸時代になってからである。(ウ) 白鷺城は兵庫県の姫路城の別称。(エ) GHQによって再建された城はない。

問12 (ア) 朱印状貿易では幕府が利益を独占していたわけではない。(イ) 神奈川県西部にある芦ノ湖から樋を引くのは不合理である。(エ) 敷地内ではなく、江戸城の周辺地域である。

問13 天竜川は木曽山脈と赤石山脈の間を南下し静岡県で海に注ぐので、(エ)が合う。

問14 (ア) 説明は越後屋呉服店(後の三越)を開いた三井高利のことである。(イ) 間宮林蔵ではなく、伊能忠敬。(エ) 河村瑞賢は船の航路を整備した人物。

問15 世界恐慌(1929年)・日独伊三国同盟(1940年)・第四次中東戦争(1973年)・国家総動員法(1938年)・日韓基本条約(1965年)・近衛文麿の首相再選(1940年)

問16 (イ) 太陽の塔は大阪万博のシンボルとして作られた像である。(ウ) 東海道新幹線の開通は1964年である。(エ) 明治神宮があるのは渋谷区であり、皇居からは離れている。

問17 (イ) 国際線の貨物輸送の多さから、成田国際空港とわかる。

問18 (1) 高地はなす、徳島はカボスやスダチ、茨城はれんこん、長崎はびわの生産が盛んである。(2) 石見銀山があるのは島根県。

問19 カタールは海に突き出た半島の国で、サウジアラビアとだけ接している。

問20 説明は富士市や浜松市のことで、正解は静岡県である。

問21 (ア) 九谷焼は石川県の伝統工芸である。(イ) 南部鉄器は岩手県。(ウ) 江戸切子は江戸で作られており、大阪や博多で作られたことはない。

問22 (イ) 稲荷山遺跡から発見されたのは鉄剣である。

問23 牛肉・小麦・綿花はアメリカが輸入相手先1位である。

【大問2】現代社会分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

前年の出来事を題材にした問題。

問1 常任理事国は、アメリカ・イギリス・フランス・中国・ロシアの五か国である。

問2 (ア) バブル経済の崩壊は1990年代はじめ、東日本大震災の発生は2011年である。(イ) 国債は歳入が十分でない場合に発行されるのであり、景気刺激という目的で発行されるものではない。

(ウ) 国の税収の内訳は、消費税(20.4%)・所得税(18.4%)・法人税(12.8%)といった割合になっている(令和5年度当初予算)。

問3 観光庁は国土交通省、こども家庭庁は内閣府のそれぞれ外局で、デジタル庁は総理大臣直属の組織である。

問4 (エ) 地方公共団体の首長や議会議員については、一定数を超える署名によるリコールの制度が設けられている。

問5 (エ) ゴッホはオランダの、ミケランジェロはイタリアの芸術家である。

問6 (エ) 2024年12月初めには保険証が廃止されマイナンバーカードに一本化されるなど、強く普及が推進されている。

問7 インドは環太平洋地域には属しておらず、TPPにも加盟していない。

問8 1993年の衆議院議員総選挙では自民党が敗れ、細川護熙を首相とする前野党からなる連立内閣が発足した。

問9 インボイス制度は、売手が買手に対して正確な適用税率や消費税額等を伝えるもので、それまで消費税が免除されていた事業者にとって税負担が増えるため、不満も多い。

問10 ドバイはUAEを構成する首長国のひとつである。

攻略のポイント

年度により問題形式が変化する場合があるが、設問の内容や難易度は変わらないので、焦る必要はない。過去問でどちらの形の問題もよく見ておこう。

選択肢問題が多いが極端な難問や意地悪な選択肢ではないので、使用しているテキストをしっかり抜けが無いように学習すれば心配ないだろう。

高得点での勝負になるので、ミスを減らし、取れる問題は落とさないように。大半を占める選択式問題にも十分に慣れておこう

前年など直近の出来事についても訊かれるので、時事問題集などでよく見ておくこと

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