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浦和明の星女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「浦和明の星女子中学校の社会」
攻略のための学習方法

分析

前年度に問題の形が変わって今年度元に戻ってと、変化がある。設問の内容や難易度は変わらないので、焦る必要はない。過去問でどちらの形の問題もよく見ておこう。選択肢問題が多いが極端な難問や意地悪な選択肢ではないので、使用しているテキストをしっかり抜けが無いように学習すれば心配ないだろう。

合格者平均点は7割5分~8割近くにもなるので、ミス無く、取れる問題は確実に取れるように、類似の選択式問題で練習しよう。
直近の時事問題の出題もあるので、社会の出来事によく目を向けておこう。

地理分野

日本地理全般から幅広く出題されているが、ひとつの地域について詳しく訊く問題も見られる。各地の地名・地勢・産業など、内容は基本的なもので、難問はみられない。
前年度は出されなかった地形図の問題が最新年度では復活している。資料を使う問題もよく出されているので、資料集を活用して重要事項を確実におさえるようにする。
その他、世界地理の出題も見られるので、基礎的なことは覚えておく。

歴史分野

広い範囲からまんべんなく出題される。
年表を使って、分野ごとの大きな流れを把握しておくと良い。
例年は、「文化史」や「宗教史」について、資料集からの図版が多用されていたが、2017年~最新年度では使われていない。来年度がどうなるかは判然としないので、資料集を活用し、写真や図画をよく見て見分けられるように準備はしておきたい。
基本事項を問われる問題がほとんどだが、中には少し難しい問題もあるので、答えられれば他と差が付く。

政治分野

「日本国憲法」と「政治の仕組み」を中心に、基本事項をしっかり覚える。
国際連合など、国外世界の情勢も一通り見ておきたい。
この分野では、「時事問題」が絡んで出題される場合が多いので、国内外の大きな話題について重大ニュース集などで調べておきたい。

注意事項

1月入試校の中でも、難易度はトップグループに属する本校であるが、社会の問題を見てみると、どの分野でも問われているのは中学入試の基本的事項である。極端に難しい問題や細かすぎるマニアックな質問は無い。
まずは、テキスト・問題集で重要事項についてしっかり学習する。
出題範囲も広いので、不得意分野をつくらないよう、苦手な分野でも面倒がらずに補助教材などで補強しておく。
地図の読み取りは2017度には用いられなかったが、2018年度ではまた出題されている。全ての分野で隙の無い、確実な実力をつけることが肝要である。

そして、テストを受ける際の実務的な注意事項として、不注意なミスは犯さないことである。

どんな試験でも当たり前のことではあるが、特に浦和明の星の場合、高い偏差値の割に問題は難しくないので、合格者平均点がほぼ8割にも達するという高得点での勝負になっているのである。25分と時間が少ないので、のんびり選択肢を選んでいる余裕は無いが、問題の読み間違いや設問の選び間違い、語句の見間違いや漢字の書き間違いなど、とにかくミスはしないように慌てずに問題に取り組みたい。

また、男子の難関校のような字数の多い本文が出されることはないが、いくつかの本文を合わせると文章量が多くなる年度もあり、さらに本文の文意が正解を選ぶヒントになっている問題なども過去に出題されている。

少ない時間で全ての問題に目を通すためにも、文章を速く的確に読み通せる国語力があれば大きなアドバンテージになるし、上記のようなミスを減らすことにもつながる。

特別に変わった対策は必要ない。しっかり手を抜かず学習し、落ち着いて試験に臨む。速さと正確さを両立できるように意識して、日々の学習に取り組んで欲しい。

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2018年度「浦和明の星女子中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

2つの大問に総解答数が37問。2017年度より解答数は増えているが、リード文は少ない。

試験時間は実質25分なので悩みそうな問題は後回しで、とにかく一通り最後まで目を通そう。

理科との兼ね合いで、得点を稼げそうな方に時間を多く配分するという作戦もあるだろう。

【大問1】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:11分
  • ★必答問題

北海道に焦点を当てている。

問一 アは岩手県・イは栃木県・ウは宮城県の説明。エの秋田県は日本海側にあり、東北新幹線は通らない。

問二 東日本大震災の影響で全国の原子力発電所が稼働停止になったことから、(い)のグラフが原子力とわかる。

問三 エは夕張メロンの産地で近年財政に破綻をきたした夕張市の説明。

問四 ア フォッサマグナは大地溝帯。山脈ではない。

   ウ 阿蘇山(熊本県)と大隅半島(鹿児島県)は位置的に隔たりがある。

   エ 隠岐諸島は島根県に属する。

問五 室蘭・苫小牧はそれぞれ製鉄・製紙業で有名である。

問六 札幌市の人口は東京・大阪・名古屋に次いで第4位。

問七 頻出の地形図の問題がまた復活している。等高線の読み取りなどに慣れておこう。時代の変化にともない、新しい地図記号が設定されることがあるので、特に注意しておこう。

問八 アは石狩平野・イは根釧台地・エは鳥取砂丘の話。

問九 (2) アは石油、イは液化天然ガスのグラフである。

   (3) イ 排他的経済水域で影響が出るのは遠洋漁業。

      ウ 内浦湾は海岸線のゆるやかな湾で、ホタテ貝の養殖が盛んである。

      エ これは近畿大学の説明。近大マグロのブランドで東京に食堂も展開している。

<時間配分目安:11分>

【大問2】歴史分野・政治経済分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:14分

問一 ペリー来航は浦賀。総領事ハリスが着任したのが下田。これ以前にロシアの軍人・ラクスマンが通商を求めて根室に来航している。

問二 江戸時代の改革は政策の主な内容も混乱しないように覚えてしまおう。アは徳川吉宗の享保の改革、イは老中・松平定信による寛政の改革、ウは老中・田沼意次の改革の説明である。

問三 墾田永年私財法(743年)が聖武天皇の時代と一致する。

問四 承久の乱では後鳥羽上皇側が敗北し、隠岐に島流しとなった事件。

問五 ア 武士初の太政大臣は平清盛。

   イ これは山城の国一揆の説明。

   ウ 織田信長が権力を持つのは、もっと後の時代である。

問七 イ・ウは元禄文化の時代に活躍した人物。エは時代は正しいが人物と作品が合っていない。

問九 民主主義と言葉がよく使われるが、大正デモクラシーとともに民本主義という用語も覚えておこう。

問十 第一次石油危機は1973年なので時代が合わない。

問十一 アは平塚らいてう、ウは津田塾大学を創設した津田梅子、エは樋口一葉の説明。

問十二 日ソ京共同宣言に調印したのは福田赳夫首相の時。

問十三 南アフリカ初の黒人の大統領、ネルソン・マンデラ。

問十四 (1) ウは公的扶助(生活保護)のこと。社会保険・社会福祉・公衆衛生とともに、その内容を整理しておこう。

    (3) 伊勢志摩国立公園は三重県の志摩半島一帯に指定されている。

    (4) 九州新幹線の開業は2011年3月。開業に向けて流されていたCMが、東日本大震災に配慮して
       自粛されたこともあった。北海道新幹線は2016年開業。

    (9) オリンピックについては次の開催地が問題にされるときもある。ニュースなどでよく見ておこ
       う。

    (10) 国際連合の常任理事国とインド・パキスタン・北朝鮮は核保有国である。イスラエルも保有
       していると考えられる。

<時間配分目安:14分>

 

攻略のポイント

前年度に問題の形が変わって今年度元に戻ってと、変化がある。設問の内容や難易度は変わらないので、焦る必要はない。過去問でどちらの形の問題もよく見ておこう。

選択肢問題が多いが極端な難問や意地悪な選択肢ではないので、使用しているテキストをしっかり抜けが無いように学習すれば心配ないだろう。

合格者平均点は7割5分~8割近くにもなるので、ミス無く、取れる問題は確実に取れるように、類似の選択式問題で練習しよう。

直近の時事問題の出題もあるので、社会の出来事によく目を向けておこう。

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