浦和明の星女子中学校 入試対策
2021年度「浦和明の星女子中学校の社会」
攻略のための学習方法
分析
2017度に問題の形が変わって2018度に元に戻ってと、変化がある。設問の内容や難易度は変わらないので、焦る必要はない。過去問でどちらの形の問題もよく見ておこう。選択肢問題が多いが極端な難問や意地悪な選択肢ではないので、使用しているテキストをしっかり抜けが無いように学習すれば心配ないだろう。
合格者平均点は7割5分~8割近くにもなるので、ミス無く、取れる問題は確実に取れるように、類似の選択式問題で練習しよう。
直近の時事問題の出題もあるので、社会の出来事によく目を向けておこう。
地理分野
日本地理全般から幅広く出題されているが、ひとつの地域について詳しく訊く問題も見られる。各地の地名・地勢・産業など、内容は基本的なもので、難問はみられない。
地形図の問題がよく出されているが、年度により出されない年もある。資料を使う問題もよく出されているので、資料集を活用して重要事項を確実におさえるようにする。
その他、世界地理の出題も見られるので、基礎的なことは覚えておく。
歴史分野
広い範囲からまんべんなく出題される。
年表を使って、分野ごとの大きな流れを把握しておくと良い。
例年は、「文化史」や「宗教史」について、資料集からの図版が多用されていたが、2017年~最新年度では使われていない。来年度がどうなるかは判然としないので、資料集を活用し、写真や図画をよく見て見分けられるように準備はしておきたい。
基本事項を問われる問題がほとんどだが、中には少し難しい問題もあるので、答えられれば他と差が付く。
政治分野
「日本国憲法」と「政治の仕組み」を中心に、基本事項をしっかり覚える。
国際連合など、国外世界の情勢も一通り見ておきたい。
この分野では、「時事問題」が絡んで出題される場合が多いので、国内外の大きな話題について重大ニュース集などで調べておきたい。
注意事項
1月入試校の中でも、難易度はトップグループに属する本校であるが、社会の問題を見てみると、どの分野でも問われているのは中学入試の基本的事項である。極端に難しい問題や細かすぎるマニアックな質問は無い。
まずは、テキスト・問題集で重要事項についてしっかり学習する。
出題範囲も広いので、不得意分野をつくらないよう、苦手な分野でも面倒がらずに補助教材などで補強しておく。
地図の読み取りが出題される年度が多い。全ての分野で隙の無い、確実な実力をつけることが肝要である。
そして、テストを受ける際の実務的な注意事項として、不注意なミスは犯さないことである。
どんな試験でも当たり前のことではあるが、特に浦和明の星の場合、高い偏差値の割に問題は難しくないので、合格者平均点がほぼ8割にも達するという高得点での勝負になっているのである。25分と時間が少ないので、のんびり選択肢を選んでいる余裕は無いが、問題の読み間違いや設問の選び間違い、語句の見間違いや漢字の書き間違いなど、とにかくミスはしないように慌てずに問題に取り組みたい。
また、男子の難関校のような字数の多い本文が出されることはないが、いくつかの本文を合わせると文章量が多くなる年度もあり、さらに本文の文意が正解を選ぶヒントになっている問題なども過去に出題されている。
少ない時間で全ての問題に目を通すためにも、文章を速く的確に読み通せる国語力があれば大きなアドバンテージになるし、上記のようなミスを減らすことにもつながる。
特別に変わった対策は必要ない。しっかり手を抜かず学習し、落ち着いて試験に臨む。速さと正確さを両立できるように意識して、日々の学習に取り組んで欲しい。
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2021年度「浦和明の星女子中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
2つの大問に総解答数が31問。解答数は例年と比べて増減は無い。
試験時間は実質25分なので選択に悩みそうな問題は後回しで、とにかく一通り最後まで目を通そう。
理科との兼ね合いで、得点を稼げそうな方に時間を多く配分するという作戦もあるだろう。
【大問1】歴史・地理分野
- 難度:やや難
- 時間配分:20分
- ★必答問題
歴史上で用いられた文様を話題とした問題と各地の特徴について。
[あ]
問1 ア. 中大兄皇子の白村江の戦いについての説明。
ウ. これも中大兄皇子のこと。
エ. 命じたのは天武天皇である。
問2 チグリス川はトルコ・シリアなどの西アジア、アマゾン川はブラジルとその周辺の南米地域、ガンジス川はインド・バングラデシュなど南アジアを流れる川である。
問4 他者を利用して大きくなるという意味で、自分の娘を天皇と結婚させ権勢を拡大した藤原氏の手法を例えている。
問5 ア. 光圀は将軍にはなっていない。
ウ. 吉宗は御三家のひとつである紀伊藩の出である。
エ. 日米修好通商条約の時の将軍は13代・家定である。
問6 ア. 金閣は北山にある。
イ. 建てたのは足利義満である。
ウ. 『金閣寺』は三島由紀夫の作である。
問7 少年誌に連載されていたのは田川水泡の漫画『のらくろ』。
問8 アは十七条の憲法、ウは与謝野晶子の詩、エは『学問のすすめ』の一節である。
問9 イ. 軍記物は『平家物語』である。
エ. 「耳なし芳一」は昔から語り継がれてきた怪談話。
問11 ア. 鉄が使われるようになったのは弥生時代以降である。
イ. 土偶は縄文時代に作られた。
ウ. 鉄砲の伝来は16世紀半ば(1543年)である。
問12 五か条の御誓文にキリスト教に関する記述はない。
問13 イ. 能は主に猿楽をもとに生み出され、狂言と合わせて能楽として発展した。
エ. 阿国歌舞伎は歌舞伎の始まりとされている。
問15 大阪万博の開催が1970年である。
[い]
問16 (1) ナショナルトラスト運動は、貴重な自然や建造物の保全のために募金などで対象地域などを買い上げるという活動である。
(2) 広大な北海道を旅行で移動するのには鉄道が利用しやすい。道内を移動するのであるから船はあまり使われないはずである。
問18 排他的経済水域で「日本の船」が操業できる海域が狭まったことと、石油危機による燃料費の高騰が主な要因と考えられる。
問19 「コンパクトシティ」とは「生活に必要な諸機能が近接した効率的な都市、あるいはそれを目指した政策」のことで、重要な施設が一定の範囲に集まり、高齢者などの負担が少なくなるよう考えられた都市・施策である。「富山ライトレール」は神通川に沿って走る路線7.7キロメートルほどの路面電車。
問20 (1) ⑳は愛知県。上信越自動車道は群馬―長野―新潟を通る道路で愛知県は通らない。
問21 (1) 京都議定書での取り決めは「6%」削減である。
(2) アは佐賀県、イ・エは長崎県のことである。
【大問2】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:5分
政治の仕組みと憲法について。
問1 参議院の任期は6年で、3年ごとに半数を改選する。解散はない。
問3 ウ. 民主党が2009~2012年まで政権を担当していた間、自民党は野党であった。
エ. 無所属の議員もいるが、政党の支援を得られないのは選挙の際に不利である。
問4 ア. 勤労・納税・教育(を受けさせること)で三大義務である。
イ. 日本国憲法の施行は1947年5月3日である。
ウ. 「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と規定されている。現行憲法には自衛隊についての記述はない。
問5 イ. 内閣不信任の決議は衆議院しかできない。
ウ. 総理大臣といえども「憲法を停止」することは現状はできない。
問6 イ. 年度末は3月31日である。
問7 2015年の公職選挙法の改正で、満18歳以上とされた。
攻略のポイント
年度により問題形式が変化する場合があるが、設問の内容や難易度は変わらないので、焦る必要はない。過去問でどちらの形の問題もよく見ておこう。
選択肢問題が多いが極端な難問や意地悪な選択肢ではないので、使用しているテキストをしっかり抜けが無いように学習すれば心配ないだろう。
高得点での勝負になるので、ミスを減らし、取れる問題は落とさないように。大半を占める選択式問題にも十分に慣れておこう。
前年など直近の出来事についても訊かれるので、時事問題集などでよく見ておくこと。
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