浅野中学校 入試対策
2016年度「浅野中学校の算数」
攻略のための学習方法
問題が難化している
近年までは、標準的な問題が多く高得点勝負が続いていた。しかし、平成25年度あたりからは問題の難易度が上がっている。今後もこのレベルでの出題が予想されるので、標準的な問題だけでなく、やや難易度の高い問題演習も行っておく必要がある。もちろん、標準的な問題も出題されているので、まずは標準的な問題をしっかり解けるようにすることが大切である。
計算問題を甘くみないこと
本校の【大問1】は、毎年計算2題であるが、この計算が手間のかかることが多い。やはり毎日の計算練習は欠かせない。計算練習は短時間に集中して取り組むことが重要である。
一行問題を短時間でしっかり得点することが大切
【大問2】を短時間でしっかり得点することが大切である。一行問題とはいえ、やや難度の高い問題もあることに注意。あらゆる分野から出題されるので、どの分野でも標準的な問題は素早く解けるようにしっかり練習しておく必要がある。本校の入試では、【大問2】に時間をかけすぎると、後半の問題にじっくり時間が使えなくなるので、短時間で解くことも日頃から心がけたい。
そのためには、正解・不正解だけでなく、どのような解法で解いているのか注目することも必要だ。自分の解法と模範解答の解答を比較するなど、いくつか方法はある。
【大問3】以降の大型問題
【大問3】以降の大型問では、いくつかの小問題に分かれていることがほとんどである。最初の小問は易しいことがよくあるから、苦手であっても、そのような問題を確実に正解しなければならない。そのためには、本校の過去問や模擬試験などにおいて、(1)だけでも解くという強い意志をもって臨むことが大切である。
時期ごとの学習法について
6年夏までは、苦手分野を克服し、標準問題をしっかり学習しておきたい。塾のカリキュラムに沿った学習の他に、これまでの復習を少しでも構わないので取り入れるとよいだろう。いろいろな学校の入試問題の一行問題をやってみるのも効果がある。
6年秋以降は、過去問演習とともに、難度のやや高い問題にも取り組むことになる。他の上位校の入試問題をやってみるのもよい練習になるだろう。
過去問の取り組み方について
秋以降は本格的に過去問に取り組むことになる。本校では、過去問と同じようなタイプの問題(大問)が出題されることがある。過去問演習を十分にこなし、考え方をしっかり理解することが重要である。
解答形式は一部記述式
式や考え方を記述する問題が一部ある。このような問題では、部分点も設定されているので、採点者に伝わるような書き方をする必要がある。日頃から式や考え方を書く習慣をつけておくとよい。
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2016年度「浅野中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
【大問1】では計算が2題、【大問2】では一行問題が数題、【大問3】以降は大型問題が続くというスタイルは例年通り。全問題数が20題程度あることも例年通りである。
今年度の問題は、去年度よりも難化しており、時間的にも厳しい出題である。解ける問題を確実に解いていった方がよいだろう。
【大問Ⅰ】計算問題
- 難度:易
- 時間配分:2分
例年通り、やや複雑な計算問題である。慌てずに確実に正解すべき問題である。
【大問Ⅱ】一行問題
- 難度:標準
- 時間配分:20分
一行問題とはいえ、やや難度が高めの問題も出題されている。
(1)は場合の数に関する問題。樹形図を書いて調べればよい。
(2)は最小公倍数を利用する典型的な問題。
(3)は速さの問題。距離、速さ、時間の比に注目して解いていけばよい。本校受験生であれば、難しくないだろう。
(4)は食塩水の問題。溶けている食塩の量に注目するとよい。100gのうち50gを取り出すということは、食塩も半分が取り出されるということである。
(5)は典型的なニュートン算。おなじみの解法で解けばよい。
(6)は、あまり見慣れない問題であろう。やや手間がかかるが、表などに整理して解くとよいだろう。
(7)は図形の移動に関する問題。非常に典型的な問題である。
【大問Ⅲ】数の性質
- 難度:標準
- 時間配分:5分
長方形から正方形を切り取るという、ユークリッドの互除法(最大公約数を求める方法)を背景とした有名問題。本校が好みそうな問題である。
類題を経験したことがある受験生が多いだろう。ユークリッドの互除法についても学んでいた人にとっては、実に解きやすい問題である。
【大問Ⅳ】立体図形
- 難度:標準
- 時間配分:4分
- ★必答問題
複雑な立体であるが、問題を解くには基本的な考え方で対応できる。
(1)は易しい。
(2)では、側面の部分の展開図を書いてみればよい。展開図の中に、相似な図形を作り出せば解決できるだろう。
【大問Ⅴ】場合の数、数の性質
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
場合の数の問題だが、数の性質にも注目しながら考えなければならない。(2)(3)は難度が高い。
(1)は類題を十分に経験しているだろう。積が奇数になる場合を取り除けばよいだけである。
(2)について。A,B,Cの中に4を含む場合と、4以外の偶数(2と6)が2回以上出る場合を考えればよい。
(3)では、A,B,Cの中に6を含む場合と、6を含まない場合に分けて考えるとよい。6を含む場合は(1)と同様の考え方が使える。6を含まない場合は、3が必ず含まれることに注目して考えればよい。
【大問Ⅵ】平面図形
- 難度:やや難
- 時間配分:9分
(1)はそれほど難しくはないだろう。
(2)は30度60度90度の直角三角形と二等辺三角形に注目することがポイント。
(3)は考えにくい問題である。合同な三角形を作り出すとともに、角の大きさにも注目する必要がある。
攻略のポイント
■【大問1】【大問2】について
まずは、ここで時間を使いすぎないようにしたい。方針がすぐに立たない問題があれば、一旦後回しにしてよいだろう。
■【大問3】、【大問4】について
多少時間がかかっても、確実に正解しておきたい問題である。
■【大問5】【大問6】について
どちらもハードな問題である。ただし、【大問5】(1)、【大問6】(1)(2)は難しくないので、少しでも点数を稼いでおく必要がある。
【大問5】(2)(3)は、算数が得意な人にとっては実力の見せ所であるが、無理は禁物である。
算数が苦手な人は、手を付けられそうな問題だけに取り組み、【大問1】~【大問4】の見直しをした方がよいだろう。
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