中央大学附属中学校 入試対策
2023年度「中央大学附属中学校の国語」
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2023年度「中央大学附属中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
読む分量の多さに対処する必要がある。解説・補足文も解答に直結するためしっかり読まなければならない。読むスピードをつけておくこと。
解答数は36問と昨年度より少なめで、漢字以外は選択式問題で記述問題は時間は出されていない。
【大問一】論説的随筆文
- 難度:標準
- 時間配分:23分
近年ちまたにあふれる「やさしさ」の質の変化は、人づきあいの仕方が大きく変わってきたことによるのではないかと筆者は考えている。
問2 「学習マンガ」・「無理なく無駄なく技能が身につくマニュアル」などから、なるべく苦労せずに覚えるといった意味であると考えられる。
問3 もともとの「アッシー」や「ミツグ」という言葉には女性に媚びる男の情けなさを揶揄する意味も含まれていたが、現在ではそういった皮肉の意味はなく、本当にやさしいという意味でとらえられているということ。
問4 「席を譲らないのもやさしさだと言うのです」と驚いているので、選択肢イが合う。
問5 ④ 柄にもない――立場・地位や能力・性格などにふさわしくない。
⑥ 頭ごなし――相手の言い分も聞かずに、一方的な態度を取ること。
問6 謝りに行ったのに結局相手を逆上させてしまっている点で、やさしさ云々の前に人としての礼儀を示せていないのではないか、と筆者は言いたいのである。
問7 イ. 成人した女性の朝帰りを悪事と言うのは過ぎるので、ア・エは選びにくい。
問8 素直そうでふてぶてしさとは無縁な感じの女性がそういう言うのだから、悪ぶっているのでもなく本心からそう思っているのだろう、と筆者は感じたのである。
問9 「逆説」らしいのは(ウ)であろう。挙げられた事例とも通じる。
問10 (イ)→(ア)のつながりは「その事情」の指す語を考えれば気づけるだろう。そこになんらかの若者の「文法」があるのだろうと考える(ウ)が続く。あとは(エ)が最初か最後かだが、(ウ)の後に割り込むとこの後の文章とうまくつながらないので、先頭に置いて、エ→イ→ア→ウとなる。
問11 a. エ b. ケ c. キ d. オ e. ア f. イ
問12 エ. 最後から二番目の段落の内容と合う。
カ. 最後の段落の意見と合う
【大問二】小説の読解
- 難度:やや難
- 時間配分:27分
- ★必答問題
コロナ禍初期の世の中の過敏な緊張感の中で働く二人の女性のとある一日を通して、わずかな交流がもたらす人の気持ちの変化が描かれる。
問1 a. 観光案内所 b. 学習塾 c. 二階
問2 「姪は自宅で誰も話を聞いてくれないから、私を頼って家に来たのだ」とある。姪の過激な物言いには完全には賛同しかねるが、そういう言い方になってしまう事情もあるようだから「ちゃんと聞いてやらないのも良くない」と「私」は考えているのである。
問3 兄や母のコロナ対策に対する意識の違いに我慢できずに、姪は家を出てきたことが語られている。
問4 自縄自縛(じじょうじばく)――自分の言葉や考えによって、自分自身が自由にふるまえなくなり苦しむこと。
問5 「構えていた」のに予想に反して姪が素直だったので「拍子抜け」した。
問6 a. ク b. イ c. エ d. ウ
問7 現在の社会や職場の状況に「身を投げたり」という可能性も頭に浮かぶくらい、「閉塞感・絶望感」を感じており、それが「アスファルトが濁ったくらい川のように」見えるという情景描写で表現されている。
問8 イ. 「三時のおやつは職場では食べない」という独白に、社会人である主人公と学生の姪とのギャップが感じられる。
問9 自分は閉塞や絶望を感じて道路(下)に目を向けていたのに、山(上)がきれいですねなどと予想もしない言葉を知らない人から掛けられたので、慌てている。
問10 休んでいる二人が復帰したときにひどいことを言わない自信はまだ「なかった」。しかし、その「ない」こともいまは自分に許しつつ、とりあえずは目の前の困難な仕事を乗り越えるべく「挑戦」してみよう、という気持ちになっている。
問11 a. オ b. ク c. キ d. イ e. カ f. ウ
攻略のポイント
問題自体は特別に高難度というわけではないので、時間が足りずに問題に手が付けられないという事態になったらもったいない。過去問で文章量の多さによく慣れておき、とにかくひととおりは目を通せるように、長文を読むスピードはぜひともつけておきたい。
解説文の穴埋め選択肢という形式にも十分に慣れておくこと。選択肢問題が大半であることも意識して類似問題をこなしておくこと。
漢字やことばの知識も難問ではないので、地道に覚えておいて得点を稼ごう。
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