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中央大学附属中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「中央大学附属中学校の理科」
攻略のための学習方法

受験テキストを使って「物理、化学、生物、地学」の4分野をまんべんなく学習し、標準~応用程度の問題をクリアしておきたい。夏休み明け以降は、他校も含め、1週間に1年分以上の頻度で過去問演習を繰り返し、ミスをした問題について受験テキストを使った類題の反復練習をすると効率が良い。

全分野において、語句の暗記のみに終始せず、計算問題や思考型の問題への対策が必要である。これらの問題においては、根本原理の知識が不足していると感じられる場合、丁寧に図解されている参考書を読んだり、先生に図解してもらったりして解決すると良い。

また、根本原理を理解した後に練習を重ねればさらに安定的に得点しやすくなる科目でもあるから、1日に1問ずつ問題を解いたり、週に2回程度理科の計算練習をしたりするなど学習をルーティン化して解き慣れておくとさらに心強い。

重要語句についての知識は必須だから正しく理解しておきたい。知識の記憶はインプット(読む、聞く)よりアウトプット(話す、書く)に重きを置いて学習すると良い。お家の人や先生にクイズ形式で出題してもらったり、テストをして実力を試したりするとよい。その際、受験テキストの一問一答形式の問題や基礎を確認するような問題、語句の穴埋め問題などを活用すると良い。
以下、分野別に学習法を述べる。

物理

実験に関する文章や図を与えた上で計算させる問題の出題頻度が高いから、これらの対策を重点的に行いたい。過去問以外に、標準程度の難易度の参考書を使って学習するとよい。本年度入試においては考え方を述べさせる計算問題も出題されたが、普段から途中式や考えを書きながら学習すると良い対策になる。

化学

表やグラフを用いた計算問題や現象・実験器具についての知識問題を解けるようにしておきたい。この分野においては、「塩酸にアルミニウムを入れると水素が発生する」のような気体や水溶液の性質についての基本知識を丁寧に整理した後、グラフ・表の読み取り方、計算の方法を理解すると良い。標準程度の参考書を用いて、理屈を丁寧に理解した上で練習量を重ねたい。

生物・地学

単純な知識を問う問題も出るが、知識を活用するタイプの出題も多く出題されている。知識を基本~標準程度の問題集を使って確認したら、文章やグラフから考察させる思考型の問題の練習を積みたい。受験テキストによる学習はもちろん行うとして、やや学校の独自色が出やすい部分でもあるため、過去問演習を繰り返すのが良い練習になる。

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2019年度「中央大学附属中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

【大問1】が物理5問、【大問2】が化学6問、【大問3】が生物と地学で5問であった。全体の約9割にあたる14問が記号選択であり、数値記入が1問、記述が1問という形式であった。時間は30分なので、1問にかけられる時間は約2分である。

※試験時間が余る設定になっています。見直しなどに使おう。

【大問1】磁石/物理

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分

棒磁石の周りに発生する磁界についての基本的なルールを理解している必要がある。前半は定番の知識問題で、後半は思考力を問う問題であった。

問1~3 棒磁石と鉄粉、棒磁石と方位磁石の関係について思い出そう。

問4 方位磁石の白い方が棒磁石の二つのN極の真ん中の方向を向くことに気づくと良い。心配な人は是非図を描いて考えて欲しい。

問5 問題で与えられている棒磁石は、右下にN極が中央を向くように置いた棒磁石と同じと考えると良い。

【大問2】水溶液/化学

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

受験テキストでは定番の水溶液7種類について考察させる問題。実験の内容を正確に理解することが重要である。
水溶液について、溶質名、溶質の常温での態(固体・液体・気体)、溶質の色、液性(酸性・中性・アルカリ性)、におい、他の物質と混ぜたときの反応・生成物についてまとめておくと良い。

問1 加熱したときに焦げるのは炭素を含む物質の特徴である。

問2 炭酸水には二酸化炭素が溶けていること、石灰水(水酸化カルシウム水溶液)に二酸化炭素を通じると白い濁り(炭酸カルシウム)が生じることを理解しておこう。

問3 濁りの正体は不溶性の固体である。したがって、時間がたてば下の方にたまる。

問4  BTB溶液の色と液性の関係、中和反応における生成物について整理しておきたい。

【大問3】高尾山/生物、地学

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

高尾山で見られる生物についての親子の会話文を読ませ、その関連事項を質問する内容。会話文の内容の一部が設問のヒントとなっているので、有効に活用したい。

問2~4 会話文の内容やグラフに注目すると良い。必ずしも一か所にヒントが集中しているわけではないから注意が必要である。会話の細かな部分まで目を通したい。

問5 単純な割合の問題である。落ち着いて処理したい。

攻略のポイント

問題量に対する時間はやや長めである。また、問題文や選択肢がやや長めである場合が多い。したがって、スピードにこだわり過ぎて、雑に読んだり、雑に計算をしたりするのは得策ではない。むしろ、ていねいに読むことで細かな違いを把握したり、ていねいな計算をしたりすることが大切である。一部の問題では、知識を忘れてしまっている場合でも問題文の内容から推理することで回答できる場合があるから、忘れているからと言ってあきらめない方が良い。

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