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中央大学附属中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「中央大学附属中学校の理科」
攻略のための学習方法

受験テキストを使って「物理、化学、生物、地学」の4分野をまんべんなく学習し、標準~応用程度の問題をクリアしておきたい。夏休み明け以降は、他校も含め、1週間に1年分以上の頻度で過去問演習を繰り返し、ミスをした問題について受験テキストを使った類題の反復練習をすると効率が良い。

全分野において、語句の暗記のみに終始せず、計算問題や思考型の問題への対策が必要である。これらの問題においては、根本原理の知識が不足していると感じられる場合、丁寧に図解されている参考書を読んだり、先生に図解してもらったりして解決すると良い。

また、根本原理を理解した後に練習を重ねればさらに安定的に得点しやすくなる科目でもあるから、1日に1問ずつ問題を解いたり、週に2回程度理科の計算練習をしたりするなど学習をルーティン化して解き慣れておくとさらに心強い。

重要語句についての知識は必須だから正しく理解しておきたい。知識の記憶はインプット(読む、聞く)よりアウトプット(話す、書く)に重きを置いて学習すると良い。お家の人や先生にクイズ形式で出題してもらったり、テストをして実力を試したりするとよい。その際、受験テキストの一問一答形式の問題や基礎を確認するような問題、語句の穴埋め問題などを活用すると良い。
以下、分野別に学習法を述べる。

物理

実験に関する文章や図を与えた上で計算させる問題の出題頻度が高いから、これらの対策を重点的に行いたい。過去問以外に、標準程度の難易度の参考書を使って学習するとよい。本年度入試においては考え方を述べさせる計算問題も出題されたが、普段から途中式や考えを書きながら学習すると良い対策になる。

化学

表やグラフを用いた計算問題や現象・実験器具についての知識問題を解けるようにしておきたい。この分野においては、「塩酸にアルミニウムを入れると水素が発生する」のような気体や水溶液の性質についての基本知識を丁寧に整理した後、グラフ・表の読み取り方、計算の方法を理解すると良い。標準程度の参考書を用いて、理屈を丁寧に理解した上で練習量を重ねたい。

生物・地学

単純な知識を問う問題も出るが、知識を活用するタイプの出題も多く出題されている。知識を基本~標準程度の問題集を使って確認したら、文章やグラフから考察させる思考型の問題の練習を積みたい。受験テキストによる学習はもちろん行うとして、やや学校の独自色が出やすい部分でもあるため、過去問演習を繰り返すのが良い練習になる。

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2022年度「中央大学附属中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

例年通り大問3つで、大問1が物理5問、大問2が生物5問、大問3が化学5問の計15問。難易度はいずれも標準的。内訳は、記号選択が11問、数値記入が2問、語句記入が1問、記述が1問であった。制限時間は30分で少々ゆとりのある設定。

【大問1】力、作用と反作用/物理

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

5問中4問は記号選択、1問は語句記述。矢印を用いた力の図示の仕方、作用反作用の法則に関する文章をもとに思考する。中学生が習う力学分野の基本と言ったところだ。中学生向けの理科の教材などにも目を通したことがある、または知識がある人に有利だが、そうでなくても文章から考えることができる。なお、難易度が高い訳ではないため、是非高得点を取っておきたい。

問1 与えられた文章で述べられている事柄の内、最も基本となる内容の確認問題。よく文章を確認し冷静に判断したい。

問2 知識問題。地球上にいる我々に働く重力が何によってもたらされているか考えると良い。

問3〜5 作用反作用の法則に関する問題。文章をよく読み、矢印の向きと動く向きの関係、矢印の根本の点の意味などを確認しながら解き進めたい。

【大問2】ヒトの血液循環、両生類の呼吸/生物

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分

いずれも基本的な知識問題だろう。ここで失点すると厳しい思いをする可能性が高い。

問1,2,4 簡単に全身の血液循環を表した図、及び心臓の図に関する問題。各臓器と血液の流れ方を学んだ通りに思い出せばよい。

問3 文章中に示された値を用いて、心臓が1日あたりに送り出す血液量を算出する問題。算数でも学習する単位量の考え方を正しく扱えることが鍵。

問5 両生類の呼吸についての問題。幼体と成体とでどのように生活環境が異なるか考えるとよい。

【大問3】ロウと水の状態変化/化学

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

会話文を元に出題される形式。知識として持ち合わせている受験生が多いと思われるが、文章で述べられている内容を確認しながら解き進めたい。

問1 こちらは完全な知識問題ではないことに注意したい。あくまで文章から判断できる内容を選ぶ。同体積あたりの重さについて、読み取れることを書いて整理することで自信を持って正答したい。

問2 氷の体積から融解時の重さを算出する問題。重さと体積の区別を正しく行いながら解きたい。

問3 ロウが凝固したときの様子についての問題。知識として持ち合わせていることが望ましいが、文章からも正解にたどり着ける。是非正解したい。

問4,5 水の状態変化に関係する現象についての問題。 何がどのように状態変化したかを整理しておきたい。

攻略のポイント

問題量に対する時間は他校に比べてやや長めであるため、スピードにこだわり過ぎる必要は無い。問題文の意味を正しく把握しておかないと失点につながる場合があるため、ていねいに読むことを心がけたい。また、計算や作図ではやや複雑な作業が必要となる場合があるため、これらもていねいな処理を心がけたい。一部の問題では、知識を忘れてしまっている場合でも問題文の内容から推理することで回答できる場合があるので、忘れているからと言ってあきらめずに粘りたい。 

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