Ⅰ　①じょうじゅ――物事を成し遂げること・願いが叶うこと。
　　③あたい(する)――ふさわしい価値がある。
　　⑤遂げる――目的を達する。
Ⅱ　Ａ. 困難――容易　Ｂ. 悪意――善意　Ｃ. 平等――公平　Ｄ. 方法――手段

コズエがテルテル坊主を作るのに使っている生地が旅館の座布団カバーのものであることに気づいた主人公は、コズエの母親が盗んだ可能性が高いことに怒りと戸惑いを覚える。
問一　「この場面、どこかで見たことがある」のだが、そう感じた原因はまだ明らかではないので、何か変な感じ＝「違和感」だけ感じている。
問二　「どこかで見た」感じによって覚える気持ちとしては、「懐かしい」がよいだろう。
問三　まず皆の注目を集めてしまった恥ずかしさがあるだろう。さらに、数行前の「あ！」の時点で、それまで感じていた違和感の正体がコズエの使っている布地にあることに気づいている。自分の実家の旅館の座布団カバーの生地をコズエが使っていることの意味に気づいた主人公の気持ちは？
問五　コズエの母親が客室の座布団カバーを渡したという事実と、コズエがそのことの意味をわかっていない様子に対して、「そんな大変なことをあっさり言う」とあきれたり怒ったりで、次の言葉が出てこないようである。
問六　母親が盗んだのなら警察沙汰だが、コズエが盗んだのなら厳重注意くらいで済むのに、と主人公は考えている。そうであって欲しいのである。
問七　事の重大さをわかっていないコズエの言葉の軽さ・無理解を強調した表現であろう。　
問八　数行前で、母親が職場の備品を盗んだかもしれないことの重大さを理解していない様子のコズエを、心のない「人形」のようだと表現している。その「目」も「人形」のようだと感じている。
問九　問六参照。
問十　「自分のお母さんを、簡単に売る」の「売る」は「母親の盗みを人に話す」ことで、「そんな大変なことをあっさり言う」の部分に対応している。
問十一　ア. 「あきらめ」を示す内容は語られていない。

「自信」とはしばしば他人と比べた場合の「自己評価」に過ぎず、そんなものにとらわれずにあるがままの自分を受け入れて手を抜かずに生きるのがよいと説いている。
問一　「膝をたたく」は、急に気づいたり感心したりすること。
問二　他の辞書と比べて「自己評価」ときっぱり打ち出しているところが新明解国語辞典のすてきなところだと、高く評価している。「参りました。脱帽です」とまで言っている。
問三　Ａ. あってもなくてもどうでもいい―「むしろ」―邪魔かもしれない　
　　　Ｂ. 自信満々の人たち―「たとえば」―外国語がうまい人・容姿端麗など
　　　で、ウが選べる。Ｃ・Ｄも確認してみよう。
問五　ア. 自信満々に見える人でも実は不安を抱えていて、「絶対的で揺るぎない自信」など持っていない。
問六　受賞(外からの評価)しようがしまいが自分の本質は変わらない。「その時かぎりの無責任な評価」なんて本質的なものじゃない、と筆者は考えている。
問七　直前の段落の結論を受けていると考えられる。外からの評価などその時かぎりの無責任なもので、そんなものに左右される「自信」もまた自分の「本質」にはかかわりがないということである。
問十　最後の２段落に述べられていることをまとめる。あるがままの自分を好きになり、その自分をしっかり生きること。世界を信頼して自らを委ね、手を抜かずに生きること。それが筆者が望む「あなた自身を生きる」ということなのである。