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江戸川学園取手中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2024年度「江戸川学園取手中学校の理科」
攻略のための学習方法

江戸川学園取手中理科の満点は50点(算数・国語は100点)、テスト時間は社会と合わせて60分。ここ数年の問題レベルを見てみると、塾のテキストなどで学習して、その内容が理解できていれ得点できる標準レベルの問題が中心である。例年、物理・化学・生物・地学の各分野からほぼまんべんなく出題されている。特定の分野に的を絞って学習するのではなく、どの分野から出題されても大丈夫なように、すべての分野の基本をしっかり固めて欲しい。昨年、顕微鏡の使い方について出題された。実験器具の使い方についてもしっかり押さえておくべきであろう。夏休みが終わる頃までには各単元の基本知識を固め、秋からの模試・総合的な演習・過去問演習・記述問題対策に備えられればベストであろう。ただし、秋以降においても模試や過去問などでできなかった問題については基本に立ち返ってしっかり復習して欲しい。

各分野の学習方法は以下の通り。

<分野毎の学習法>

生物分野 本年度は遺伝子の構造についての出題であった。小学6年生にとっては難しいテーマだが、問題文に書かれてある内容の理解がポイントとなる出題であった。近年では、ペンギンと食物連鎖、植物、動物、昆虫、人のからだの働きなどが出題されている。この分野の学習法としては、動物・昆虫・植物について、テキストの図・絵・写真を確認しながら学習を進めて欲しい。植物については光合成・呼吸・蒸散作用などの働きについて出題される可能性が高いので、働きを確認するための実験方法と合わせて学習すること。さらに、人のからだの働き(消化・呼吸・血液循環)についてもしっかり押さえておきたい。

地学分野 本年度は気象についての出題でされ、知識とグラフの読み取りがポイントとなった。近年を見ると、流れる水の働き、天体、気象、地震波などについて出題されている。今後も、天体(太陽や星の動き、月の満ち欠け等)、気象、地層、岩石、地震、火山等幅広い単元での出題が予想される。単なる知識丸覚えだけではなく、問題演習もある程度経験しておく必要があろう

物理分野 本年は力のつり合い(棒のつり合い・浮力)に関する出題で、浮力は昨年に続いての出題である。ここ何年かの出題を見ると、力のつり合い(てこ・浮力・滑車・輪軸)、エネルギーの利用、光、電気(電磁石など)に関する出題が見られている。力のつり合いに関しては、今年度同様に計算問題を含めてしっかりと練習をしてきたかどうかが試される出題が多い。対策としては、力のつり合いに関する計算練習と、電気回路についての問題演習を十分に行うことがあげられる。光や音に関しても怠りなく学習して欲しい。

化学分野 本年度は物質の三態変化(水が中心)についての出題であった。近年では、気体の発生と中和、ものの溶け方、燃焼と還元、水溶液と金属の反応、金属の燃焼などが出題されており、計算問題が出題されることも多い。基本知識をしっかり固めた上で、中和・気体の発生・燃焼などに関しての計算練習はしっかり行って欲しい

江戸川学園取手中の入試で合格点を取れる力を身につけるためには、苦手な単元を作ることなく各分野の基本を固めて欲しい。その上で、化学・物理分野の計算問題などの練習を十分行うこと。記述問題や作図問題が出題される可能性も高いので、しっかり練習しておきたい。

なお、理科と社会合わせて60分という時間設定になったので、あらかじめ時間配分をどのようにするのかの作戦を練っておくように

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2024年度「江戸川学園取手中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

社会と合わせて60分のテスト時間、配点は50点満点(算数・国語は100点満点)で昨年からの変更はなかった。大問数は4、小問数は20。記号選択問題、適語を答える問題、計算問題が中心で、記述問題も複数題見られた。長めのリード文や図・グラフを読み取った上で解答する問題が中心になっている。問題数は決して多くはないが、社会と合わせて60分の時間の使い方が大きなポイントとなる。

【大問1】物理 力のつり合い

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

問1(1) 900+500より1400g。

(2) 重心からの距離とばねばかりの表示が逆比の関係になるので、70×5/(9+5)より、25㎝。

(3) 重心が棒の中心より左に寄っているので、棒は反時計回りに回転して止まる。

問2 記述問題。時計回りの回転力と反時計回りの回転力が等しい状態なので、棒は静止して動かない。

問4 支点からの距離とおもりの重さが逆比になっていることを利用する。上から3番目の棒の右端にかかる重さは、18×3/2より27g。上から2番目の棒の左端にかかる重さは、45×2/3より30g。Aは75×2/3より50g。

問5 棒のつり合いと浮力を考える問題。グラフより、おもりHがすべて水に浸かると240gの浮力が働いているので、底面積は240÷16より15㎠。おもりFの重さは400×1/4より100g。体積は15×4より60㎤ですべて水に浸かっている。おもりGの重さは400×1/2より200g。

棒の左端にかかる重さはGの重さ+Fの重さ-Fにかかる浮力なので、200+100-60より240g。したがって、棒の左端にかかる重さと棒の右端にかかる重さの比は2:3なので、棒の右端にかかる重さは240×3/2より360g。棒の重さが400gなので40gの浮力が働いていることになる。40㎤が水に浸かっていることになるので、40/240=1/6となる。

力のつり合いについての出題。問4までは棒のつり合い、問5は棒のつり合いと浮力を合わせて考える総合問題。問4は浮力についての理解と解答力が試されるレベルのやや高い内容になっている。昨年も浮力に関して出題されており、2年続けての出題になっている。

【大問2】化学 状態変化

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

問1 固体から液体になる状態変化を「融解」という。

問2 現象と状態変化を関連付ける選択問題。洗濯物がかわく:液体から気体 ゆげ:気体から液体 氷が小さくなる:固体から気体

問3 水が氷になると体積が増える。したがって、氷になると密度が小さくなる。

問4 水以外の状態図を描く問題。「温度を一定にしたまま圧力のみを上げると、液体から固体に変化」より、BとCを結ぶ線が右上がりになればよい。

状態変化についての出題。問3までは易問。問4の状態図を描く問題、状態図で表していることの意味を理解することが必要。

【大問3】生物 遺伝子の構造

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

問1 ①生物のからだを作る多数の小さな構造体は「細胞」②染色体で染まる構造体は「核」

問2 「AとT、GとCでのみ結合する」より、ATGACCCとなる。

問3 AとTが結びつくので、TはAと等しく15%。残りはGとCで、GとCは同じ割合になるので、いずれも35%。

問4 記述問題。殺菌したS型菌と非病原性のR型菌が影響しあって病原性の菌に変化したと考えられる。

遺伝子の構造に関する出題。問3までは、問題文に書かれてある内容の理解が正答へのポイントとなる。その上で、問4の記述問題は考察力が求められる。

【大問4】地学 気象

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

問1 放射冷却現象に関する文章を完成させる問題。上空に「雲」がないと放射冷却が働いて気温が下がる。

問2 雨の日は1日の気温の変化が少ない。

問3 気温が上がる昼間には湿度が下がる関係にある。残りのグラフが気圧を表すグラフになる。

問4 記述問題。上空に雲があると、地面のから熱が夜中に逃げにくくなるので、翌日の朝の気温が高くなる。

問5 記述問題。風が山にぶつかり、山の斜面を上がることによって起こる。

気象についての出題。知識とグラフの読み取りがポイントとなる。

攻略のポイント

物理・化学・生物・地学の4分野からの出題であった。ここ何年かを見ても、4分野から出題されることが多い。植物・動物・天体・気象・力学・電気・燃焼・水溶液などあらゆる分野から出題される可能性がある。知識問題が中心であり、知識を確実に固めることが攻略のための最大のポイントである。計算問題も出題されるが、難問は出題されないので、テキストの例題レベルが解けるように練習して欲しい。また、社会と合わせて60分という時間をどう使うのか、事前にある程度の作戦を想定しておく必要がある。

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