学習院女子中等科 入試対策
2014年度「学習院女子中等科の国語」
攻略のための学習方法
[記述問題]
記述問題には、字数指定がない。ただし、解答欄の枠などから、求められる記述総字数は、500字～800字にもなると考えられる。
記述総字数は多い方である。書き進める力を、十分に養っておきたい。
「物語文の読解記述の方法」をおさえること。そして、どんどん書き進めること。
記述練習は、毎日欠かさずに行うこと。「記述対策のテキスト」「取り組んだ読解問題の要約」など、書くための題材は、いくらでもある。
学習院女子中の記述対策として有効なのは、毎日書き進めて、書き慣れることである。
[速読]
素材文の長さは、合計4000字～6000字程度。
設問構成が字数指定のない記述問題中心であることを考えると、ゆっくりと読み進める訳にはいかない。できる限り素早く読み進めたい。
場面展開のわかりやすい物語が多いため、てきぱきと読み進めても、文意を見失うことは少ない。
過去問演習の際には、素早い読解を常に意識したい。
[漢字]
例年、20題ほどの漢字問題が出題されている。基礎から標準のレベルの読み書きが多い。
合格を考えると、この部分は、得点源にする必要がある。
ただし、これらは解答欄に慎重に表記すること。文字の書き表し方に、試験問題に取り組む受験生の姿勢が見える。それを採点者が確認する。そのくらいの気持ちになり、漢字の表記に取り組むと良いだろう。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間内で、答案をすべて埋めつくす癖をつける（空欄をつくらない）。
・初めに、解答用紙・問題用紙の全体に目を通す。その時、内容を簡単に確認する。
（素材文の長さ、設問構成、解答欄の枠の大きさ、など）
・漢字問題は素早く終わらせる。ただし、表記の丁寧さは意識する。
・「物語文の読解記述の基本」を意識して取り組む。とにかく書き進める。
・書き上げた答案は、必ず中学受験専門の国語の先生に目を通してもらう。先生に添削指導してもらい、今後の学習院女子対策を考えるようにする。
・取り組みたい他校の入試問題…雙葉中、白百合中、普連土中、など。
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2014年度「学習院女子中等科の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
物語文の読解問題と、漢字の独立問題という構成である。
漢字は読み書きが計20ほど出題されている。
ここは、すばやく丁寧に終わらせたい。
そして読解問題は、字数指定がない記述問題が中心。
設問で求められていることを、正確に記述していきたい。
とにかく記述問題が多い。どんどん書き進めて欲しい。
[大問一] 読解問題（物語文）
- 時間配分：
総字数が長いが、文章の導入部分と展開部分がしっかりと読み取れる。
「登場人物の悩み／葛藤」→「話の展開」→「中心となるできごと」→「人物の成長」というように、物語の場面構成は比較的読み取りやすい。
その意味で、今まで学習してきた「文章読解の方法」が十分に活かせる入試問題である。
【問1】 表現理解
記述式。「猫背」が節のどのような様子を表しているのかをおさえて記述する。記述のポイントは2つほど。
＜時間配分目安2分以内＞
【問2】 場面理解
書き抜き。同じ場面の中に、書き抜き箇所を見つけることができる。
＜時間配分目安2分以内＞
【問3】 状況理解
記述式。傍線③直前から読み取ることができる内容を中心にまとめる。
＜時間配分目安2分以内＞
【問4】 行動理解
記述式。生徒と先生の様子に着目すると書きやすい。記述のポイントは2つ以上。
＜時間配分目安3分以内＞
【問5Ａ】 表現理解
記述式。「またもや」から類推する。すぐに気づけないと書きにくい。
＜時間配分目安2分半＞
【問5Ｂ】 場面理解
記述式。「気まずい空気」「そのときだ」という言葉の流れに着目する。
＜時間配分目安2分以内＞
【問6】 心情理解
記述式。記述のポイントは2つ以上。傍線⑥までに書かれた内容をもとに、考えることができる。
＜時間配分目安3分以内＞
【問7】 内容理解
記述式。記述のポイントは4つほど。大野君の言葉の中から読み取れる。
＜時間配分目安3分＞
【問8】 心情理解
記述式。傍線部分から類推する。記述のポイントは2つ以上。
＜時間配分目安3分以内＞
【問9】 心情心理
記述式。記述のポイントは3つ以上。
「節は嫌われている存在」「花音も仲間外れをおそれている」「でも、うしろめたい」という内容を中心に記述する。
＜時間配分目安4分＞
【問10】 状況理解
記述式。「結局、節を認めていない」という内容を中心に記述する。
＜時間配分目安3分以内＞
【問11】 意見作文
記述式。それ以前のなずなさんの手紙を参考にすること。お気に入りの空色の封筒で送ったことにも、着目したい。
花音への「お礼・封筒の感想」「花音への共感」「花音への意見(なずなさんの考え)」という内容を欠かさないようにしたい。
＜時間配分目安6分＞
[大問2] 漢字の読み書き
- 時間配分：
20題の漢字問題が出題されている。
基礎から標準のレベルである。
【問①～⑫】 漢字の書き取り
基礎から標準レベル。確実に得点していきたい。
＜時間配分目安2分＞
【問⑬～⑳】 漢字の読み
標準レベル。ここも、確実に得点していきたい。
＜時間配分目安1分＞
攻略のポイント
・受験者平均点が52.6点。漢字問題をすべて正解して、読解問題で6割以上の得点を目指し、65点以上をねらいたい。
・素材文を読む時間の目安は、1２分以内。３５分程度を解く時間の目安にしたい。
・素材文は比較的読みやすい。ただし、比喩表現や文脈から、内容の類推が必要な部分もある。場面の様子をイメージしながら、どんどん読み進めて欲しい。
・字数指定のない記述問題が多い。思い描いた解答を、どんどんと記述してほしい。ただし、設問で問われていることに、きちんと答えることができているかどうか、その点には十分に注意したい。
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