中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

学習院女子中等科 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「学習院女子中等科の社会」
攻略のための学習方法

学習院女子中等科の社会の入試問題は、例年大問3~4つに総解答数40前後で構成されている。歴史・地理・政治経済がほぼ等分で出題されており、およそ各20点ずつバランスよく配点されているようである。記号選択と用語記入、そして本校の特徴でもある1行記述が4~5問という解答形式で、全体の文章量は多くないので読むのに時間はかからないが、問題数は多いので30分で解くにはかなりのスピードが要る。

設問には大別して、
(1) 中学入試の基本的な知識を問われる問題
(2) 知識についての理解(事件の背景や理由など)をもとに答える記述問題
がある。

まず、(1)については確実に答えられるよう基本を押さえることである。
【地理】は、地勢と各地の産業といった分野がよく出されているので、基本事項に加えて、白地図・資料集で位置やデータの特徴も合わせて覚えてしまう。
【歴史】は、古代から現代まで広い範囲から出題されている。細かい年号までは訊かれないが、全体の流れをつかみ同時期に起こった出来事など関連づけておきたいので、年表などで整理しておく事。ここでも白地図で位置を確認しておきたい。また、歴史的に日本と関係のある地域・国についての質問もあるので、韓国・中国や南蛮とよばれた国々、アメリカやイギリスなどについて、世界地図も合わせて見ておくと良い。
【政治経済】は日本国憲法と政治のしくみを中心として習熟しておく。法律や選挙に関係した時事問題などの出題もあるので、普段から関心を持ってニュース等、見ておきたい。
いずれの分野もいわゆる難問奇問ではないので、基本をがっちり固めるという意識で日々の学習に取り組めばよいだろう。

(2)については、学習院女子の特長ともいえる問題で、得点に差が付く部分かも知れない。他校では見られないユニークな問いもあり、低カロリーのマヨネーズのほうが高価である理由〈H22年度〉や、博物館の照明が暗くなっている理由〈H23年度〉などの出題例がある。このような問題に答えるためには、学校や塾で学ぶことだけでなく、普段から身の回りの出来事にも好奇心を持ち、「なぜそうなったのか」「そのことが他にどのような影響をおよぼすのか」というように考えを発展させられる思考力を養うことが大切である。本校の短文記述には字数制限がないが、長文を書くスペースは無い(せいぜい20~30字程度)ので、解答欄に合わせて自分の考えをまとめられるよう練習しておこう。

そして、上記(1)(2)に対しての心構えとして、
「経済・国際・環境などの社会的な出来事に関心を持つ」ことが大事であることを付け加えておく。

学習院女子の問題は選択式にしろ記述式にしろ、上記のようなテーマに沿って出されることが多い。教科書やテキストの「勉強」だけでなく、「社会そのもの」にどれだけ関心を持って接しているかをテストを通じて問われているようである。前年の出来事についてのやや難しい質問が出されたりするため、普段からニュースや新聞に目を通し、家庭でもわからないことを話し合ったり先生に質問したり・・・・・・そういった環境があれば大きなアドバンテージとなる。言い換えると、そのような環境で育った女子を学習院は望んでいる。それが、学習院という伝統校の考えなのであろう。

基礎的事項は教材を最大限に活用して確実なものにしておく。その知識をもとに、社会で話題になった出来事について自分なりに少し深く考え、理解を深める。その繰り返しが本校の試験に求められる「思考力」を培うことになるのである。 

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2014年度「学習院女子中等科の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

例年と同じスタイルの試験である。選択・用語記入問題の総解答数49、短文記述が5問と、問題量も形式も変わりはない。

記述5問に10分、その他に20分くらいを目安と考えると、基礎的な知識問題は迷わずてきぱきこなしたい。
短文記述は字数制限が無いので解答欄に合わせて自分で調整する。大体、20~30字で書けるようになっている。

【大問1】 政治経済分野

  • 時間配分:

法と前年の出来事についての問題。A文の憲法第15条の語句の穴埋めは難しい。
前年の出来事についても、他国の首相や後見人制度・相続の問題など、大人でもあまり詳しく知らない話題で、学習院らしい難問といえよう。
時事問題集やニュースなどをよほどよく見ておかないと答えられない。
ここを大きくミスしなければ、他の受験生に差をつけることができる。

【大問2】 地理分野

  • 時間配分:

中国・四国・九州北部の自然と産業。毎年出される典型的問題である。
学校側からすれば、「ここは当然得点してください」という箇所なので、間違えられない。
地名・地形・気候・産業、日本全体どの部分から出題されてもいいように、必ず地図を使って頭にいれておくこと。
世界地理の問題も出されることがあるので、油断は禁物である。

【大問3】 歴史分野

  • 時間配分:

前年の有名な神社の遷宮が話題となっている。このように、前年の出来事がテーマとしてよく取り上げられるのも、本校の特徴である。
問題自体は基本的な中学入試の問題である。時代の前後を問うような問題も出されるので、年表で時代ごとの特徴を整理して覚えるようにすると良い。

攻略のポイント

今年度は【大問1】と、やはり短文記述に合否の分かれ目があったようだ。
テキストを覚えるのはもちろん、憲法や政治に関するニュース(特に前年度の)は要注目である。
【大問1】B文の(2)(3)などは,ニュースで見聞きしただけではわからないかも知れない。そういう疑問をそのままにせず詳しく調べたり、人に訊いたりして理解を深めておくのが大事である。
同じく【大問1】の問5などは、憲法違反と判断された法律・規定は効力を失うという事例を、ニュース等で目にしているかどうかで差がついてしまう。
自分が住んでいる社会というものを、少し大人の視線で眺める精神年齢の高さが必要ということかも知れない。

● 地理・歴史・政治経済についての確実な知識
● 広く社会の出来事に関心を持ち、調べておく

以上のような点を基本的な目標として、家庭でもいろいろな話題で会話を持ち、勉強という狭い枠を超えた見識を得られるよう、意識して欲しい。そうすれば、やり応えのあるこの社会の試験にも、臆さず立ち向かえるだろう。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

学習院女子中等科の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。