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暁星中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「暁星中学校の理科」
攻略のための学習方法

[計算問題]
今年度の計算問題は大問3の[A]と[B]と大問4[A]と[B]で差がある。大問3の[A]と大問4[B]は難しめ。大問3[B]と大問4[A]は典型問題である。とってほしいのは当然やさしめの大問3の[B]と大問4の[A]である。計算上、大問3[B]と大問4[A]で合格者平均は超えてしまう。理科の計算問題はそのほとんどがよく出る典型問題である、算数のように、入試問題が模試の問題と違って、ひねってくるということは、大きくいえば、ない。いつもやってきた問題ができるようにすれば、計算問題はそのほとんどができる。合格者平均点までだったら、ほぼ間違いなく、今までの勉強でやったもののはずである。
よって、理科の計算問題の準備は秋以降からでも十分にできる。基本テキストに載っている典型問題を繰り返せばいいのである。しかし、そこで注意しないといけないのは繰り返すだけに丸暗記になってしまいがちである。問題ができるようになるというのは、正答が出せるということではない。一度やって頭に入ってしまえば、同じ答えを出すのはそんなに難しいことではない。計算問題ができるようになるというのはその計算のプロセスを他の人にわかるように解説できるということである。それをせずに答えが出たから、次とやっているといつまでも少しでもいい方が変わると出来ないということになってしまい、繰り返しても時間の無駄になってしまう。計算問題は、自分の言葉で、他の人が理解できるように説明できるまでを目標としてほしい。

[理科の知識事項]
ここに重点を置いてほしい。理科は当然理系科目に入っているのであるが、実はほとんどの入試問題において、計算問題ができなくとも知識が固められていれば、合格者平均に限りなく近づいてしまうのである。今年度も、少し難しめの知識問題6題は必答から外した。それらをすべて間違えたとして、合格者平均まではあと6、7問ほどは間違えても大丈夫という計算になる。すると、繰り返しになるが、難しめの大問3[A]と大問4[B]はの計算問題はあらかたできなくとも、合格者平均には到達してしまう。それも大問4[B]は理科計算の難しさではなく、文章を読み取って、図に書いたかどうかである。
よって、強調したいのは理科は知識がそこまで大きく合否の差を分けるものであるということだ。その準備としては一問一答形式の問題集は必ず用意して、完成させてほしい。ただし、注意してほしいのは、小学生で一問一答形式の問題集をやらせたとき、本当に丸暗記になってしまうことだ。例えば、鳥の絵が書いてあって、その名前くらいだったら、丸暗記であってもまだいいかもしれないが、電磁石のN極とS極の区別などは当然、理解が必要だ。知識だからといって一人でできるものでは実はない、誰かと一緒に進めていかないといけないものだ。

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2014年度「暁星中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

問題数からいうと、計算問題が多めである。
しかし、難易度差はあり、基本・典型問題さえ解ければよい。過去問を解くときも、全てできなくてはいけないではなく、分けて考えてほしい。
難易度差から合格者平均までの点数になるように、全体の3分の2までを必答とした。必答と書いた問題ができていなければ、その分野はテキストに戻ってほしい。

【大問1】生物

  • 時間配分:8分

問1を除いては全て基本問題、典型問題といってよい。もし問1以外ででいないものがあったとすると、まだ、知識が弱いということになる。一問一答を中心に勉強するべき。

問1 ①の啓蟄は入れやすいが、②と③はイとウが迷うところであろう。
問2 基本問題。必答。
問3 基本問題である。もしできなかったとすると、理科の知識はまだまだ不十分ということになる。必答。
問4 同じく基本問題。迷っていもいけない。
問5 基本問題。必答。
問6 基本問題といっていいであろう。チドリは旅鳥の代表例である。もしできなかったとしたら、まだまだ知識が不十分。必答。
問7 基本問題。必答。

【大問2】地学

  • 時間配分:7分

地学としては難しめの知識が入っている。

問1 図②の海岸段丘は知識としては持っているであろうが、地形図から答えるのは慣れていないであろう。また、図③の砂州もどちらかといえば社会のほうではよく見るものとなっているかもしれない。図①、図④、図⑤は必答。
問2 まだ、「U字谷」なら、聞いたことがあるかもしれないが、「圏谷群」は厳しかったであろう。
問3 ③、⑤は必答。

【大問3】化学

  • 時間配分:12分

[A]の『平均の重さ』が理解できたかどうかであるが、もし、理解できなくとも、基本・典型問題が解ければ合格には達するので、必答から外した。繰り返す必要はないであろう。

問1 できなくともよいであろう。
問2 基本問題。必答。
問3 基本問題。必答。
問4 『平均の重さ』。これもいいであろう。
問5 一般的な過去問解説本では言葉で解説しているが、いわゆる平均の面積図で解くものである。気づけばいいのだが、難しいであろう。
問6 基本問題。必答。
問7 典型問題。必答。
問8 典型問題。必答。
問9 典型問題。必答。
問10 典型問題ではないので、考えなければいけない。考えついてほしいところだが、必答ではない。

【大問4】物理

  • 時間配分:12分

てんびんの考えをこの円盤につかえるかということ。理科的には聞いていることはそれだけなので、決して難しくはないのだが、少しの図はあるが、あとは全て言葉で書かれているので、読み取りにくい。自分で図を描いたかどうかがポイントだ。きちんとかける受験生は意外と少ない。問4以降は必答から外した。

問1 基本問題。必答。
問2 基本問題。必答。
問3 重さを変えた振り子ということ。周期は変わらない。必答。
問4~問7 振り子と同じということと、文章が読み取れれば難易度は高くはない。他の問題との難易度差から必答ではなくともよいであろう。

攻略のポイント

大問1,2,3,4と順番順に難しく、時間もかかるようになっているので、順番にやっていけばよい。また、40分ということにで、時間的にも急ぐことはないであろう。
合格者平均は全体の3分の2ほど。そこをにらんで、10問は間違ってもかまわないという余裕をもって、戦略的に進めていってほしい。 難しめの計算もあるように思ってしまうかもしれないが、必ずしも必答と言うわけではない。できる計算をミスなくやり、基本的な知識問題をできればそれでよい。

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