星野学園中学校 入試対策
2018年度「星野学園中学校の国語」
攻略のための学習方法
問題構成
大問6つに説明的文章・文学的文章と漢字・文法・言葉の知識などが割り当てられている。素材文の文量は計5500字ほど、総解答数は40問前後。
設問は記号選択が多く、年度により書き抜きや記述問題が数問出題される。記述は40~50字ほどで、文中の適切な部分をまとめることで答えられる問題が多い。自分の考えを述べる論述タイプではない。
説明的文章の読解
社会科学分野の論説的随筆文が多く用いられている。自然科学分野の論説文のような難しい専門用語もなく、読みやすい。また、丁寧な脚注がつけられているので言葉が難しくてわからないといったことはなさそうである。説明的文章の読解の基本を身につけよう。
まずは段落の整理。形式段落を意味段落にまとめ、意味段落の内容をおおまかに理解する。段落のつながりも考えておこう。接続詞は大きな目印になる。次に段落ごとの要点と細部の区別。要点やキーワードは傍線などですぐ探せるようにしておこう。そして全体を見渡して要旨と要約を考える。要点を結べば要約ができ、その最重要点が筆者の言いたいことである。選択肢の問題で「本文に合うもの・合わないもの」を選ぶ際に、ここが整理できていれば迷わず正解を選べる。
文学的文章の読解
小説が出される場合が多い。学生時代の部活動や子供時代の回想場面など、小学6年生にも理解しやすい設定の話が多いので、難しくは感じないだろう。こちらも選択肢問題が主で、ここ数年は記述問題が1問含まれている。文中から適切な部分を見つけて整えれば解答できる問題が多い。小説の読解の技術を磨いておこう。
まず、登場人物の名前・人数・それぞれの関係や性格などをチェックしよう。祖父母や孫など、関係が複雑になるとわかりづらくなるので、しっかり見分けておく。場面の変わり目に注意する。時間・場所・人物の入出などから、場面の転換を考える。「全体を大きく○○つに分けなさい」などと、場面の変わり目そのものが問題になる場合もある。そして最重要点である人物の心情を把握する。設問に当たるより前に、傍線など問題になっている部分の理由や気持ちを考えながら読み進めよう。心情がわかる部分にはしるしをつけてしまえば後でわかりやすい。最後に全体を見渡して、作者が描こうとしたこと・テーマを考える。主人公の悩み・葛藤やそれを乗り越えての成長などが描かれることが多いだろう。
説明的文章と異なり、小説は詩のような文学的な技法が使われる場合も多く、読み慣れていない人にはわかりにくい。ぜひ、日常的に物語・小説を多く読んで、文学的文章に慣れておくことをお勧めする。
漢字・文法・ことばの知識
読解以外の分野も気を抜けない。この分野で2割の配点があり、失うと痛手となる。
漢字の読み書き・画数・敬語などのことばのきまり・慣用句や四字熟語などの言葉の知識と、一通りの出題がある。読解問題にも混じって出題される。難問集などの必要はないので、標準的な漢字や言語事項、文法の教材をしっかりこなしておこう。
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2018年度「星野学園中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
文量は各2500字の2題で計5000字ほどと、やや少なめである。選択肢問題が多く、漢字や言語事項など時間がかからない問題もあるので、時間は足りるだろう。
記述問題がもっとも時間を取られる部分なので、他の問題はすばやく済ませて、記述にしっかり取り組もう。
【大問1】論説的随筆文
- 難度:やや難
- 時間配分:22分
- ★必答問題
日常的に本をたくさん読み、語彙を増やすことの重要性を説いている。
問二 ア.一日を千年と感じるほどに「待ち遠しい」こと。
イ.自然の美しい風物。
ウ.慌てふためく様子。
問三 ア.鴨長明。 イ.清少納言。 ウ.太安万侶の編集による最古の歴史書。
問四 傍線直後に説明がある。現在の継続的な研鑽が数年後に確かな実力となって身に付くのである。
問六 傍線直後に学生のエピソードを紹介し、その後でさらに社会人は大変だと述べつつ、ポイントを指摘して
いる。「自分にノルマを課してそれを着実に遂行できるマネジメント能力」があればいいと書いている。
「ノルマ」は仕事の「量」のことなので、内容も合うイが選べる。
問七 傍線直後の「文脈を無視~ということ」は傍線部分を残念だと思っていることを表現しただけなので、訊
かれている「理由」ではない。2段落ほど後に「名言で人生が変わることなどない」という趣旨の部分が
あるのでそこを使ってまとめる。
<時間配分目安:22分>
【大問2】小説の読解
- 難度:標準
- 時間配分:18分
- ★必答問題
習字の稽古を始めた小学生時代を思い出している。
問一 確信――信念。
問三 漢字の練習に終わりが無いことを例えた表現としてふさわしいのでエに入る。
問四 すごろくに例えて物事が先に進む様子を表している。「コマを進める」。
問五 ずっとやってみたかったのに、祖母に禁じられていた。やっと望みがかなったという気持ちである。
問六 傍線の直後で説明されている。適切な字数に収める・理由を訊かれているので「から」で終えるなど、減
点されないように注意する。
問七 平仮名・片仮名を学んでいるときのことは、傍線の前に描かれているのでそこから探す。
<時間配分目安:18分>
【大問3】漢字の書き取り
- 難度:標準
- 時間配分:2分
- ★必答問題
①養う。送りがなの問題でもよく出る。
④英断。はっきりした、すぐれた決断。
⑤奮起。気持ちをふるい起こす。
<時間配分目安:2分>
【大問4】漢字の読み
- 難度:標準
- 時間配分:2分
- ★必答問題
②「けんぶん」実際に見聞きすることで得る知識。
③「がっさん」すべて足し合わせること。
⑤「しょさ」しぐさや行い。
<時間配分目安:2分>
【大問5】敬語
- 難度:標準
- 時間配分:3分
①「聞く」の動作主は話している「相手」なので、尊敬語の「お聞きになって」。
②「自分」が食べるので謙譲語の「いただいて」。
③「先生」の動作なので尊敬語「おっしゃった・言われた」。
④「先輩」が「行く」ので尊敬語「いらっしゃい・行かれ」。
⑤「私」が「する」ので謙譲語「いたし」。
<時間配分目安:3分>
【大問6】画数
- 難度:やや難
- 時間配分:3分
「えんにょう」や「こざとへん」など、勘違いしやすい部首は特に注意しておこう。
<時間配分目安:3分>
攻略のポイント
素材文の文量は他の学校と比べても少ない方である。選択肢問題が多いこともあり、全体として時間が足りなくなることはないと思われる。その分、2~3問出される記述問題に時間をかけて、解答を整えて高い得点を狙いたい。
長文読解以外の部分も手を抜かずに。漢字・文法・ことばの知識がしっかり出題される。一部は読解問題の中でも出されている。
長文読解・知識問題ともに難問で練習する必要はないので、基本レベルの実力を着実につけておこう。
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