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星野学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「星野学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

先述のとおり、計算や思考力型の問題が重要であることに違わないが、生物分野、地学分野の重要語句に関する問題も一定量出題されるからサボるわけにはいかない。覚えると言っても、聞いたことがあるという程度ではなく、意味を正確に理解し、説明できるようにしておきたい。これは本校でも頻出の、現象についての説明文における穴埋め問題や、生物の体の名称や働きを説明させる問題への対策として有効だからである。計算ではどうしても失点してしまいがちな人ほど、暗記物では失点しない心づもりが重要度を増すので、積極的に語句の記憶練習に取り組んで欲しい

言葉を覚える際、受験参考書において太字で書かれていたり、演習問題の中で問われたりしている言葉を覚えると良い。参考書の説明文を読むことも大事であるが、お家の人に一問一答形式の問題を出題してもらって返答したり、テスト形式で問題演習をしたりするなど、覚えた知識を引き出す練習すなわちアウトプットの練習をしておくとさらに定着度が高まるから是非実践して欲しい

言葉を覚えることがある程度形になってきたら、物理分野、化学分野の計算問題の練習をしよう。先述の通り、本校入試では3割程度が計算問題であるため、計算問題を解けるようになれば点数の安定化につながるからである。受験参考書において基本問題~応用問題として掲載されている程度の難易度の問題を練習しておけばよい。実験結果をまとめた表やグラフを使うものや、法則・原理を使うものなどが頻出であるから、慣れておきたい。ちなみに本年度の入試においては【大問1】の化学分野ではグラフを使った計算問題が、【大問4】の物理分野では表の数値とアルキメデスの原理(浮力に関する原理)を使った計算問題がそれぞれ出題されている。また、化学分野の計算問題では比例の関係を使用するものがほとんどであることを知っておきたい。

参考書を通じて様々な問題や考え方を知ることも重要であるが、入試で合格点をとるためにはやはり過去問演習が物を言う。入試問題には受験生のミスを誘発する様々な仕掛けや制限時間という条件が含まれており、これらに慣れておくことや対策を練ることも重要だからである。また、本校入試ではオリジナルの文章を手掛かりに思考させる問題が出題されるが、これは参考書では対策しづらい部分であり、実際の入試問題を解くことが最も効果的な対策となることも上記の理由である。
したがって、過去問演習(解く、答え合わせ、解説読み、解き直しを含む)に取り組んだ後は、本来得点できたのに失点してしまった原因と善後策、制限時間内に合格水準の点数を取るための改善点を研究する時間を取って欲しい。また、記述形式問題の答え合わせが難しい場合、指導者に添削をしてもらうことが理想的である。

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2018年度「星野学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

直近3年分の出題傾向を見ると、大問数が4題でそれぞれ化学・生物・地学・物理の4分野がこの順に配置されている。小問数は25問で50点満点試験時間は社会と合わせて60分である。4分野それぞれ15点前後の配点でおおよそ均等な割り振りである。

約4割が記号問題、約3割が計算問題、残りの約3割が語句または説明の記述問題である。

【大問1】化学/金属の燃焼

  • 難度:やや難
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

問1、問2 口を水につけて密閉状態にしたビーカー内でマグネシウム、炭素をそれぞれ燃焼させたときに、
      ビーカー内の水面がどのように変化するかを3つの選択肢から選ぶ問題。ビーカー内部の気体の状
      態がどのように変化するか見抜くことが重要である。

問3 グラフの読み取りと計算の問題。同じ重さのマグネシウムと銅に反応する酸素の重さの比について問う問
   題。同じ重さの金属に反応する酸素の重さという言葉の意味を正しく理解できていること、与えられた2
   つのグラフを正確に読み取り正しく使えることが重要である。

問4 計算問題。問3を解けていることが前提の問題である。1gのマグネシウムと銅に対して反応する酸素の
   重さを求め、つるかめ算に持ち込むことで解くことができる。2種類のものの合計量が与えられた場合に
   つるかめ算を使えることは是非理解しておきたい。

問5 計算問題。酸化銅と炭素の粉を混ぜて加熱することで酸化銅中の酸素が炭素と反応し、銅ができる反応
   (還元反応)について問うもの。与えられたグラフから得られる、酸化銅と銅の重さの関係を使えばよい
   ことを見抜けるかが鍵である。

★この問題は内容の理解ができている子にしてみれば得点しやすい問題であるため、直前期に入るまでの段階で集中して学習をし、正確に理解しておくことが望ましい。市販の参考書、塾の参考書を使って、ていねいに言葉の意味を確認し、基本的な問題から応用問題まで順番に練習を積み重ねることが有効である。比例の関係にある2量を見抜くことが鍵になることが多いことも併せて知っておきたい。

<時間配分目安:8分>

【大問2】生物/植物(イネ)

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

問1 イネの葉と同じような葉を持つ植物の分類名を3つの選択肢から1つ選ぶ問題。

問2 問1と同じ分類の植物を4つの選択肢から一つ選ぶ問題。有名な植物の葉の様子を記憶しておきたい。

問3 イネの受粉方法を15字以内で記述する問題。知っていることが望ましいが、「イネに色あざやかな花び
   らがない」という問題文の記述内容から、受粉方法を推理することも可能。 

問4 4つの異なる条件下で2週間育てたイネを観察した実験結果からイネの葉の成長について分かることを6
   つの選択肢からすべて選ぶ問題。ある結論を導くために、一つの条件のみ異なる条件とし他は同じ条件に
   した実験(対照実験)を行うことを理解しておきたい。なお、本問では2週間生きるために必要なもの
   や、成長の速さに影響を及ぼすものを聞いており、受験テキストのまとめ欄などに記載されている植物の
   成長条件を聞いているわけではないことに十分注意したい。

問5 イネの種子の胚乳部分にヨウ素液をたらした際に何色になるかを記述する問題。

問6 問5の結果を踏まえ、イネの種子の胚乳部分の役割を15字以内で記述する問題。

<時間配分目安:6分>

【大問3】地学/地震、火山

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

問1 プレートが1年間で移動する距離を4つの選択肢から選ぶ問題。答えを求めるための数字は問題文に出て
   くるが、単位に注意したい。

問2 地震や火山活動のメカニズムを説明した文中に設けられた3か所の空欄に当てはまる語句を答える問題。
   いずれもニュース番組などでも頻出の有名語句である。

問3 太平洋に最も近い火山を結んだ線(火山フロント)と海溝のラインの位置関係を理由もふくめて50字以
   内で説明する問題。問題文や図から位置関係に関してのヒントが得られるようになっている。ただし、ど
   この部分がヒントか気づけなかったり、書くことに時間がかかり過ぎてしまったりするようであればパス
   してもよい。

<時間配分目安:7分>

【大問4】物理/密度、浮力

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

問1 アルミニウムの密度の数値を使って、1辺が2cmの立方体の形をしたアルミニウムの重さを求める問
   題。密度と重さ・体積の関係を正しく理解しておきたい。

問2 4つの選択肢の中から水に浮くものをすべて選ぶ問題。水より密度が小さければ水に浮くことを知ってお
   く必要がある。

問3 水、ほう和食塩水、卵の3つを使った実験結果から、この3つを密度が小さい順に並べる問題。密度が小
   さいものは密度が大きい液体の中に入ると浮くことを知っておく必要がある。

問4 水に沈んでいる部分の体積から物体の重さを求める問題。物体の重さや浮力の求め方を知っていることが
   望ましいが、与えられた表から水に沈んでいる部分の体積と物体の重さの関係を読み取って解くことがで
   きる。

問5 密度1.2[g/㎤]の液体の中に物体を入れたときの様子を4つの選択肢から選ぶ問題。浮力と密度と体積の
   関係を適切に使えるようにしておきたい。

<時間配分目安:7分>

攻略のポイント

理科という科目には知識が無いと分からない問題がある。そのような問題は悩み過ぎる前に飛ばし、解きやすい問題から解くと良い。
一方、文中に書かれているヒントをきっかけに解ける問題も含まれる。この場合、与えられた問題文に目を通すことが何よりも重要である。したがって闇雲に飛ばすのではなく、問題文を一通り読み進めることを前提とした上で難解な箇所をひとまず放置すると良い。
本年度の問題では【大問2】【大問3】で上記のような戦略を持って取り組んで欲しい。

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