星野学園中学校 入試対策
2019年度「星野学園中学校の理科」
攻略のための学習方法
まずは受験テキストを使って「物理、化学、生物、地学」の4分野をバランス良く学習したい。重要語句を覚える際は、ただ単に言葉を暗記するのではなく、辞書や辞典や資料集などに載っている写真や絵を調べながら覚えていくと良い。語句の学習が一段落したら、テキスト内の問題演習を繰り返すことで、知識のアウトプットをしておくとよい。基本~標準程度の問題を完璧にこなせるようにしておけば合格点に手が届くが、さらに得点を取りたければ応用問題演習を繰り返すと良い。一通りテキスト学習を終えたら、最低でも1週間に1年分以上の頻度で過去問演習を繰り返し、ミスをした問題について受験テキストを使った類題の反復練習をすると効率が良い。
以下、頻出の項目毎に学習法、注意点などを述べる。
【生物の分類に関する知識】
「完全変態する昆虫」や「風によって花粉が運ばれる花」など、分類上の言葉を聞いたときに代表例が思い浮かぶようにしておきたい。このような内容を覚える際、言葉だけを頭に入れようとせず、どのような生物が該当するのか、写真や絵を見たり、共通点を調べたりして、言葉以外の情報も併せてインプットすると良い。また、インプット(読む、聞く)だけでなく、アウトプット(話す、書く)も行うと良く、お家の人や先生にクイズ形式で出題してもらったり、テストをして実力を試したりすると良い。その際、受験テキストの一問一答形式の問題や基礎を確認するような問題、語句の穴埋め問題などを活用すると良い。
【科学法則】
様々な現象についてその法則を問う問題が、物理、化学、地学の分野においては頻出である。「地球が太陽の周りを反時計回りに回っていること」などの前提となる知識は覚えるしかないが、「月が満ち欠けをする理由」などの、前提知識を使って説明できる様々な現象については、自分の手で図を描きながら説明できるようにしておくと良い。
【実験器具】
化学分野において特に頻出の内容であるが、図や写真を見ながら視覚的に理解していきたい。学校や塾などで実験を行う機会があれば参加するのもおすすめだ。実験器具の名前はもちろん、取り扱う上での注意点や、実験を行う上での器具の使い方を正しく理解しておきたい。受験テキストはもちろん、小学校の教科書においても丁寧に説明されているので、目を通すことをおすすめしたい。
【時事問題】
ニュースや新聞に目を通し、社会的に広く話題になっている技術や問題について理解しておきたい。理科では環境問題や宇宙開発、医療に関する新技術についての話題が取り上げられがちなので、普段からこれらの題材に接すると良い。
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2019年度「星野学園中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
科学、生物、地学、物理から各1題ずつ計4題の大問構成となっており、各5,6問ずつ全体では計26問の出題だった。また、その内訳は適語補充が2問、記述が2問、他22問は全て記号選択だった。計30分であるから、単純計算すると1問あたり1分強である。
【大問1】酸素、二酸化炭素/化学
- 難度:易
- 時間配分:8分
- ★必答問題
酸素、二酸化炭素の発生実験及びそれぞれの気体の性質に関する、定番の問題。知識を整理して、確実に得点したい。
問2 水上置換は集気びん内を水で満たした状態から気体を集めるため、他の捕集方法に比べて純度の高い気体を得ることができる。したがって気体の捕集方法として水上置換を使える場合はそれが最適な方法である。
問4~5 二酸化炭素は水に対してわずかに溶ける。一方、石灰水に二酸化炭素を吹き込むと石灰水中の成分である水酸化カルシウムが二酸化炭素と良く反応し、炭酸カルシウムの白色沈澱を生じるため水よりも二酸化炭素を良く吸収する。なお、ふたを閉めた状態であれば重さに変化は無い(質量保存の法則)。
【大問2】昆虫/生物
- 難度:標準
- 時間配分:7分
昆虫の特徴に関する、基本的な知識を問う問題。これも確実に正解したい。
問5 文章を手掛かりにすればよい。このような問題では、前者と後者の違いが結果の違いに結びついたと考えると良い。
【大問3】日食、月食/地学
- 難度:易
- 時間配分:7分
- ★必答問題
日食、月食に関する基本的な知識を問う問題。本問で扱われている様々な現象を、図を用いて説明できるようにしておきたい。
問1 「皆既」が、全体が隠される状態であることを意味することから、正しい図を推測すると良い。
問2~3 受験テキストなどにおいては定番の内容であるが、問3の内容については、なぜそうなるのか図を用いて説明できるようにしておくことが望ましい。
【大問4】手回し発電機/物理
- 難度:標準
- 時間配分:8分
問題文や図の与えられ方からは難しそうな印象を持たれやすいと思われるが、丁寧に読解と正しい推測ができれば得点しやすい問題である。
問1~3 手回し発電機がモーターの働きを応用したものであることさえ分かれば、回す向きを逆にすればプロペラの回る向きも逆になることが想像できる。なお、「図1(b)の矢印の向き」や「反時計回り」といった具合に、あえて異なる言い回しで回転方向の説明をしているので、図を良く見ながら正しく認識をしたい。
問4 手で行った仕事が電気エネルギーに変換され、さらにそれが運動エネルギーに変換される場合、必ずエネルギーの損失が生じる。
攻略のポイント
知識を要する問題が多いため、正しくアウトプットすることを心掛けたい。一部の問題では、知識を忘れてしまっている場合でも問題文の内容から推理することで回答できる場合があるから、問題文を丁寧に読みたい。文章を読ませた上で思考させるタイプの問題においては、素早く正確に意味をつかむことが重要である。これらのことを過去問演習を通じて練習しておきたい。
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