星野学園中学校 入試対策
2020年度「星野学園中学校の理科」
攻略のための学習方法
まずは受験テキストを使って「物理、化学、生物、地学」の4分野をバランス良く学習したい。重要語句を覚える際は、ただ単に言葉を暗記するのではなく、辞書や辞典や資料集などに載っている写真や絵を調べながら覚えていくと良い。語句の学習が一段落したら、テキスト内の問題演習を繰り返すことで、知識のアウトプットをしておくとよい。基本~標準程度の問題を完璧にこなせるようにしておけば合格点に手が届くが、さらに得点を取りたければ応用問題演習を繰り返すと良い。一通りテキスト学習を終えたら、最低でも1週間に1年分以上の頻度で過去問演習を繰り返し、ミスをした問題について受験テキストを使った類題の反復練習をすると効率が良い。
以下、頻出の項目毎に学習法、注意点などを述べる。
【生物の分類に関する知識】
「完全変態する昆虫」や「風によって花粉が運ばれる花」など、分類上の言葉を聞いたときに代表例が思い浮かぶようにしておきたい。このような内容を覚える際、言葉だけを頭に入れようとせず、どのような生物が該当するのか、写真や絵を見たり、共通点を調べたりして、言葉以外の情報も併せてインプットすると良い。また、インプット(読む、聞く)だけでなく、アウトプット(話す、書く)も行うと良く、お家の人や先生にクイズ形式で出題してもらったり、テストをして実力を試したりすると良い。その際、受験テキストの一問一答形式の問題や基礎を確認するような問題、語句の穴埋め問題などを活用すると良い。
【科学法則】
様々な現象についてその法則を問う問題が、物理、化学、地学の分野においては頻出である。「地球が太陽の周りを反時計回りに回っていること」などの前提となる知識は覚えるしかないが、「月が満ち欠けをする理由」などの、前提知識を使って説明できる様々な現象については、自分の手で図を描きながら説明できるようにしておくと良い。
【実験器具】
化学分野において特に頻出の内容であるが、図や写真を見ながら視覚的に理解していきたい。学校や塾などで実験を行う機会があれば参加するのもおすすめだ。実験器具の名前はもちろん、取り扱う上での注意点や、実験を行う上での器具の使い方を正しく理解しておきたい。受験テキストはもちろん、小学校の教科書においても丁寧に説明されているので、目を通すことをおすすめしたい。
【時事問題】
ニュースや新聞に目を通し、社会的に広く話題になっている技術や問題について理解しておきたい。理科では環境問題や宇宙開発、医療に関する新技術についての話題が取り上げられがちなので、普段からこれらの題材に接すると良い。
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2020年度「星野学園中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
化学、生物、地学、物理から各1題ずつ計4題の大問構成となっており、各6~9問ずつ全体では計31問の出題だった。
また、その内訳は適語補充が6問、記述が2問、計算問題が3問、他20問は全て記号選択だった。
社会と合わせて60分であるから、1問あたりに使える時間は1分程度である。
【大問1】温度によるものの変化/化学
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
空気、二酸化炭素、アンモニアなどの気体および水の温度・状態変化に関する問題。正確な知識と計算力が要求される。
問1,2 二酸化炭素と空気に関する知識問題。二酸化炭素の方が空気より重いことを知っておきたい。
問3 文章の内容と密度の式を理解できないと厳しい。四捨五入は最後に行うことに注意したい。
問4,5,7 水の温度・状態変化のグラフに関する問題。温度が変化せず一定になっている部分と温度が変化する部分の違いを正しく把握しておこう。
【大問2】昆虫/生物
- 難度:標準
- 時間配分:7分
昆虫に関する問題。基本的な知識を問う問題が多いので高得点を狙いたい。
問1~5 昆虫のからだや生活に関する知識問題。どうしても分からないものは勘で答えを書いた上で後回しにしよう。消去法で解くのも手。
問6 アリとアブラムシの共生に関する記述問題。指定語句のテントウムシがヒントになっている。
【大問3】フェーン現象/地学
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
定番のフェーン現象の原理に関する問題。この題材の学習経験があった方が有利である。
問2 山を登ったり下ったりする空気の温度の計算問題。問題文で与えられている設定を良く読むことが大切。
問3 水蒸気から水への変化(凝結)に伴い、熱がどのように動くのかを理解していれば正解を導き出せる。逆の変化(蒸発)や凝縮、融解に伴う熱の移動についても併せて確認しておきたい。
問4 問2の結論がヒントになっている。
問5 雲の形に関する問題。十種雲形に関して理解していると容易。「巻」「積」「層」「乱」の文字と雲の形との対応を理解しておくと良い。
【大問4】磁石と電流/物理
- 難度:標準
- 時間配分:7分
磁石およびモーター、電流に関する問題。磁石やモーターに触った経験があった方が良い。
問1~3 磁石に関する知識問題。やや難しいかもしれない。問1では磁石の中身の様子を理解していると心強い。
問4,5 簡易モーターに関する定番の問題。問4の処理を行う理由を知っておきたい。
問6 乾電池と電流計のつなぎ方と電流の強さに関する問題。正しく理解しておきたい。
攻略のポイント
知識を要する問題が多いため、正しくアウトプットすることを心掛けたい。
一部の問題では、知識を忘れてしまっている場合でも問題文の内容から推理することで回答できる場合があるから、問題文を丁寧に読みたい。
文章を読ませた上で思考させるタイプの問題においては、素早く正確に意味をつかむことが重要である。これらのことは過去問演習を通じて練習しておきたい。
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