星野学園中学校 入試対策
2019年度「星野学園中学校の社会」
攻略のための学習方法
問題の構成
大問3つに地理・歴史・政治経済の各分野が割り当てられている。総解答数は35問前後。
地理・歴史が同じくらい、政治経済がやや少なめの出題という年度が多い。
適語記入・記号選択が多く、年度により短文記述や50字程度の記述問題も出されている。
あるテーマのリード文に沿った出題だが、下線部だけ読めば答えられる問題も多く、一問一答でリズムよく答えていくイメージの試験である。
地理分野
各地の産物(2019年度)や世界遺産(2018年度)などのテーマでリード文が作られているが、下線部の地名・内容について地理分野の様々な問題が一問ずつ訊かれる形式である。
地形・地名・産業や世界地理の問題も見られる。グラフや地図などの資料も使われている。
ここ数年は雨温図の見分けがよく出されているのでよく練習しておくと良い。全体としては基本事項の問題が多いので、テキスト・資料集にしっかり取り組んでいれば対応できるだろう。
歴史分野
名字について(2019年度)や寺社の御朱印(2018年度)といった話題が取り上げられている。
歴史分野では長いリード文は用いられていないが、ある言葉に関連した歴史についての問題が一問ずつ出される形であるのは地理分野と同様である。
歴史上の人物・出来事や文化などについて、図版などの資料を用いて出題されている。
時代順の並べ替えもよく出されている。
こちらも基本事項からの出題が主なので、まんべんなく丁寧に基礎を固めよう。
政治経済分野
政治の仕組みと国際関係(2019年度)や参政権(2018年度)などを題材にリード文が出され、下線部について答えていく形式である。
政治の仕組み・憲法などの基本事項を中心に、国際関係・貿易などもの質問も見られる。
地理・歴史より問題数は少なめである。
三権の仕組みと日本国憲法について基本事項をしっかり暗記し、時事問題集や新聞・ニュースなどで、特に前年など直近の社会情勢に目を光らせておこう。国連事務総長や外国の首相が交代したときなどは要注意である。
記述問題
2019年度では記述問題の出題は無かったが、昨年度は与えられた資料をもとに江戸時代の交通について50字以内で考える問題が出された。
資料に沿って考えれば答えを導きだせるようになっているが、昨今の大学入試における小論文重視の傾向も考えると、今後はさらに思考力を要求される出題が増えることが予想される。
普段から出来事の原因やその後の影響などをよく考えることを習慣づけて、まずは50字ほどで、論述タイプの記述問題を多くこなしておこう。
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2019年度「星野学園中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
総解答数は32問。地理12問・歴史12問・政治経済8問という内訳である。
リード文の必要な部分だけ読めばできる問題も多く、手間のかかる問題は少ないので、30分あれば足りるだろう。
今年度は記述問題の出題が無かった。わかる問題をどんどん解いて、難しい問題をしっかり考える時間を残そう。
【大問1】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:11分
- ★必答問題
各地の産物や特徴など。
問1 こうぞ・みつまたは和紙の、紅花は染料の原料である。
問2 (1) 栃木県の「とちおとめ」、福岡県の「あまおう」、熊本県の「とよのか」など、各県のブランドいちごがある。
(2) アは佐賀県、イは宮崎県、エは鹿児島県の説明である。
問3 鯖江市は眼鏡の生産が盛んで、有名な海外ブランドの眼鏡にも鯖江製が多くある。
問4 (2) 瀬戸内海一帯はふたつの山地に挟まれて空気が乾燥しており、雨が少ないという気候の特色がある。
問5 日本の最西端は与那国島。
問6 てんさいは、さとう大根・ビートとも言う。
問8 Aが札幌、Bが帯広である。
問9 徳島県を流れる吉野川流域では洪水の被害が多発していたため、水不足に悩む香川県に吉野川から用水を引くことは双方にとって利益があった。讃岐山脈にトンネルを通して引いた。
問10 ウ. 日本は海に囲まれており、海底にパイプラインを通すのは難事業である。そこで気体のままでは膨大な体積を液化して縮小し、液化天然ガスとしてタンカーなどで運んでいる。
【大問2】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:11分
- ★必答問題
名字を話題として、各時代の人物・出来事や文化について訊かれている。
問1 卑弥呼は邪馬台国の女王。
問2 中臣鎌足は大化の改新後、天智天皇から藤原の姓を授かった。不比等は鎌足の次男。
問3 保元の乱では天皇方についた平清盛と源義朝だったが、平治の乱では敵対した。
問4 元寇では戦いに勝っても相手の土地を奪えなかったため、御家人に褒美を十分に与えることができなかった。御家人の不満を解消するために徳政令も出された。
問5 銀閣を建てたのは8代将軍・足利義政。
問6 種子島。漢字に注意。
問7 新井白石の一連の政策・正徳の治。
問8 『東海道五十三次』は歌川広重の作。『東海道中膝栗毛』は十返舎一九。『古事記伝』は本居宣長。
問9 ア. 大日本帝国憲法は天皇が定めた形の「欽定憲法」。
問10 廃藩置県(1871年)・ 西南戦争(1877年) ・民撰議院設立建白書(1874年)。
問11 第一次佐藤栄作内閣の発足は1964年。朝鮮戦争の勃発が1950年である。
【大問3】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:8分
国会・内閣や国際連盟について。
問1 ウ. 衆議院の優越のひとつに、予算先議権がある。
問2 国会内に設置される弾劾裁判所。最高裁判所の裁判官については、国民審査という手続きもある。
問3 憲法改正の発議については、「総議員」の3分の2以上というさらに厳しい条件となる。
問5 公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。
問6 ア. 「総会」ではなく「安全保障理事会」。
イ. 「安全保障理事会」ではなく「総会」。
エ. 国際司法裁判所はオランダのハーグにある。
問7 核兵器禁止条約には、アメリカの核の傘に守られていることから日本をはじめNATO諸国も署名していない。
問8 アはユニセフ、ウは国連貿易開発会議、エは国連環境計画の略。
攻略のポイント
合格者平均点は高めになると思われるので、基本事項の部分でミスすると差が開いてしまう。まずは基本事項の徹底を。
テキストをしっかり暗記してあれば、十分合格点に到達できる。
雨温図や時代順の並び替えなど、よく出される問題には特に慣れておこう。
国際関係も毎年出されているので油断せずに。地図やグラフ・図版などの資料も出されるので、資料集をよく見て見慣れておこう。
記述問題は今後も年度により出題される可能性があるので、過去問で練習を。
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