法政大学中学校 入試対策
2025年度「法政大学中学校の算数」
攻略のための学習方法
本校の入試問題は、出題傾向がかなり安定している。したがって、出題傾向に合わせた学習は特に有効といえるだろう。
本校の算数は、入試偏差値の割に問題が易しいので、平均点が非常に高くなる傾向がある。合格者の得点率は85%前後であることが多く、この傾向は非常に珍しい。難しい問題の演習は不要だが、苦手分野を作ることなく、基礎をしっかり固めておくことが重要である。
算数が苦手であっても、努力次第で点数が取れる問題なので、あきらめずに練習を積み重ねたい。一方、算数が得意であっても、あまり差をつけることができないので、他教科とのバランスには注意したい。
【大問2】の小問集合について
基本的な問題が8問出題されている。入試では落とせないような典型的な問題が多い。基本的な問題がほとんどだが、どの分野を問われても正解できるようにしておく必要がある。したがって、苦手な分野がある場合は、それを放置せず、きちんと克服しておかなければならない。対策としては、過去問だけでなく、普段の模試を活用することもできる。模試の序盤にある小問集合は、本校の練習と弱点分野の発見にはうってつけである。
本校の小問集合では、図形の問題が少なく、図形以外の問題が中心に出題されている。また、時刻の計算問題がよく出題されている。
場合の数について
場合の数は、【大問3】で毎年のように出題されている。場合の数を苦手とする受験生は多いが、本校で出題される問題は難しくないので、きちんと正解できるようにしておかなければならない。苦手意識の強い場合は、問題演習をひたすら積み重ねても効果は得にくい。まずは、基本的な考え方をきちんと理解することが重要である。考え方を理解したうえで問題演習を重ねていけば、本校の問題には十分対応することができる。
平面図形について
平面図形は、小問集合での出題数は少ないが、【大問4】で毎年のように出題されている。オーソドックスな問題が多く、基本がしっかり身についていれば困ることはないだろう。
本校の入試では、平面図形は落とせない問題として出題される可能性が高いので、応用力の養成よりも、抜け目のない学習を心がけたい。標準的な問題に数多く触れておくことが何よりの対策である。
立体図形について
立体図形は、【大問5】で毎年のように出題されている。
様々なジャンルから出題されるが、やはり難しい問題が出題されることはない。平面図形と同様に、抜け目のない学習が重要である。
【大問6】について
最後の大問は、図形以外の分野から出題されている。出題分野は固定されていないが、割合に関する問題が比較的多い。【大問5】までに比べると、やや難易度が上がるが、難問になることはない。標準レベルの問題演習で対応できるが、演習不足になりやすいタイプの問題が出題されることがあるので抜け目のない学習を心がけたい。
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2025年度「法政大学中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
計算問題が3題、独立小問が8題、大問が4題、小問数の合計は19で100点満点、試験時間は50分で昨年と同様であった。合格者平均点は127.8点(150点満点)で、ここ数年ほぼ同じ難易度が続いており、高得点が求められる入試となっている。
前半の計算問題と独立小問、そして4つある大問の前半の設問でのミスは禁物である。
【大問1】計算問題
- 難度:易
- 時間配分:5分
- ★必答問題
(1)整数の四則計算
(2)整数・小数・分数混合の四則計算
(3)□を求める計算
例年通り、大問1は計算問題。計算問題として難度は高くない。計算力を身につけるためにも、1日5題程度の計算練習に取り組んで欲しい。
【大問2】小問集合
- 難度:標準
- 時間配分:15分
- ★必答問題
-
- (1)時間の単位換算
1時間=60分、1分=60秒を用いて換算を行うこと。
- (2)数の性質
36=2×2×3×3より、分子が2または3の倍数であれば約分できる。
- (3)倍数算
同じ金額を使ったので、所持金の差が変わらないことを利用。
- (4)食塩水の濃さ
705g8%の食塩水に含まれている食塩は56.4g。初めの食塩水の重さは690gで41.4gの食塩が含まれていたことになるので、41.4÷690より6%。
- (5)仕事算
全体の仕事を12、15、20の最小公倍数である60として考えるとよい。
- (6)場合の数
リーグ戦の問題は組み合わせの計算になる。6×5÷2より15試合。
(7)通過算
まずは時速を秒速に変換すること。「秒速の差×66秒=電車の長さの和」となる。
(8)平面図形と比
三角形AGEと三角形CGFの相似より、AG:GC=5:6。三角形CGFの面積:三角形CABの面積=6×6:11×10=18:55となるので、斜線部分の面積は110×1/2×(55-18)/55より、37㎠となる。
例年通り大問2は独立小問集合。(7)まではいずれもテキストや問題集で見かける典型題。(7)までと比べると、(8)はやや難度が高い。(8)はいろいろな解法が考えられる。しっかり考えてみよう。
【大問3】場合の数
- 難度:標準
- 時間配分:7分
- ★必答問題
(1)たて・横・ななめのいずれかに○を1列に並べる方法は、横が4通り、たてが4通り、ななめが2通り、計10通り。それぞれについて、もう一つの○を入れることができる場所は12か所。したがって、10×12より、120通り。
(2)7個の○で2列のビンゴを作る方法は次の3つの場合になる。①たて1列とななめ1列 ②横1列とななめ1列 ③横1列とたて1列。したがって、4×2+4×2+4×4より32通り。
本校頻出の場合の数の出題。(1)は標準的な組み合わせの計算。(2)はどのように並べればよいのか、○を描き入れながら考えてみよう。
【大問4】平面図形と比
- 難度:やや難
- 時間配分:8分
- ★必答問題
(1)三角形AFDと三角形DFCは高さの等しい三角形なので、底辺の比=面積の比となる。
(2)AE:EB=1:1より、三角形AFCの面積:三角形CFBの面積も1:1となるので、三角形CFBの面積は28㎠。AD:DC=5:2より、三角形AFBの面積:三角形CFBの面積も5:2となるので、三角形AFBの面積は70㎠。AE:EB=1:1なので、三角形AFEの面積は35㎠。EF:FC=三角形AEFの面積:三角形AFCの面積となるので、EF:FC=5:4となる。
本校頻出の平面図形と比に関する出題。(1)は基本的な問題で正答必須。(2)はやや難度が高く、同タイプの問題演習の成果が問われる内容。
【大問5】立体図形
- 難度:やや難
- 時間配分:8分
- ★必答問題
(1)展開図に立方体の8個の頂点の記号を描き入れた上で、切断面の線を描くこと。
(2)AIとCJを延長させた線の交点をPとすると、PF:PB=1:3となるので、PF=1.5㎝。三角錐PFJIと三角錐PBCAは相似であり、長さの比が1:3なので、面積の比は、1×1×1:3×3×3=1:27となる。従って、求めたい部分(三角錐台)の体積は、三角錐PBCAの26/27となる。
立体図形に関する出題。立方体の切断がテーマの出題だが、切断面は問題に描き入れてある。補助線を描いて大きな三角錐を作り、相似を利用して必要な線の長さを求めることができるかどうかがポイントとなる。大きな三角錐の体積から小さな三角錐の体積を引けば求められるが、できれば体積比を用いて計算したい。
【大問6】仕事算
- 難度:標準
- 時間配分:7分
- ★必答問題
(1)Bのポンプは52分間稼働したので、20×52より、1040L。
(2)1720-1040よりAからくみ出した水は680L。680÷15よりAが稼働していたのは、45分20秒である。
仕事算の出題。問題文に書かれてある内容の理解がポイント。処理そのものに難しい部分はない。
攻略のポイント
大問1は計算問題集合と大問2は独立小問集合、大問3以降は場合の数・平面図形と比・立体図形・仕事算の大問4題という構成で、昨年までと同様の問題構成であった。難問や奇問は一切なく、テキストや問題集で学習した成果が発揮しやすい問題が並んでいる。受験者平均・合格者平均ともに高く、ミスが許されない入試と言える。特に、大問1・大問2・大問3以降の前半で確実に正答することが攻略のための最大のポイントである。
大問で出題されている単元をここ何年かで見ると、「場合の数」「平面図形」「立体図形」は必ず出題されている。また、「速さ」「差集め算」など頻出単元もある。本校受験者は、すべての単元の基本を固めた上で、上記単元には特に力を入れて学習して欲しい。
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