中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

法政大学中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「法政大学中学校の社会」
攻略のための学習方法

[問題構成]

大問3つに、地理・歴史・政治経済の各分野が割り当てられる形式が続いている

問題数は地理・歴史が各12~15問ほど、政治経済が5問ほどと地理・歴史が多めの配分になっている。

設問は記号選択・適語記入を中心に、各分野で計4~6問の記述問題が出されている。地図や統計・グラフなどの資料もよく用いられている

[地理分野]

地図や統計などの資料が示され、それをもとに日本各地の地形・地名や産業・貿易、気候などについて訊かれている。この分野の記述問題は、示された資料から読み取れることをもとに考えさせるものが多い。日本で災害がおこりやすい理由(2022年度)や日本の土地利用(2023年度)などの出題があった。いずれも統計やグラフなどの資料を読み取って答える問題になっている。

各種資料の多用と記述問題の特徴を考慮して、資料の読み取りに習熟しておくことが重要であるといえよう。単に数字を暗記するだけでなく、そうなる理由やその後の影響なども考えるようにしよう。

[歴史分野]

リード文や資料文を読んで、下線部や関連する事項について答えていく形である。平安時代後半に火葬が広まった原因(2022年度)や日本と欧米の国々との交流(2023年度)など、ある一定の範囲の時代について訊く問題が多くなっている。出来事・人物などについての質問が多い。ここ数年は文化についてや、時代順の並べかえなどの問題は出されていない。

この分野の記述問題も、示された資料をもとに考えられることを説明するようになっている。自分が覚えた事柄についてその仕組みや原因などを1~2行で説明できるくらいの知識は持っておこう

[政治経済分野]

一般的な日本国憲法や政治の仕組みについての問題はここ数年出されていない。三権分立のねらい(2022年度)やジェンダーギャップ指数(2023年度)など、国際社会や現代社会での問題点などを中心に訊かれる場合が多いようである。だからといって憲法や政治のしくみを無視するわけにはいかない。あくまで社会科学習の基本として、覚えておく必要はある。そのうえで、本校の試験の特徴を踏まえて、現代社会・国際関係について、特に近年起こった重要な出来事については時事問題集・重大ニュース集などで詳しくなっておかなければならない

ここでも資料を読み取って答える記述問題が出されているので、地理・歴史分野ともども、「資料から考える」練習を積んでおこう

[まとめ]

問題の難易度としては基本事項の問題が多いので、テキストの丁寧な学習がまず第一である。合格者平均点も7割5分~8割近くにもなり、高止まりの傾向である。基本事項の問題には確実に答えていくこと、さらに記述問題で得点を積み増すことで、合格点到達を狙いたい。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2023年度「法政大学中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数28問で、地理分野11問・歴史分野11問・政治経済分野6問という内訳になっている。1~2行ほどの記述問題が計5問出題されている。問題量はさほど多くはないが、資料が多いので読み取りに手間取らないよう、手早く見られるように練習しておこう。

【大問1】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:14分
  • ★必答問題

日本の土地利用を話題に、主に第1次産業について訊かれている。

(1) A. 二酸化炭素  . 第1  . 自給率  . 第6  . 扇状地

(2) 日本の国土利用の約3分の2が森林である。

(3) 農業や水産業などでは若い人の就労者が減り、業界全体で高齢化が進んでいる。跡を

継ぐ人もなく廃業する農家や漁師も多い。

(4) 生物の持つエナルギーを利用した燃料をバイオマス燃料といい、アルコールや木材チップなどが使われている。木は成長過程で二酸化炭素を吸収しているので、燃やしても差し引きゼロという考え方(カーボンニュートラル)である。

(5) 北海道の冷涼で湿度の低い気候が小麦に適している。

(6) 1995年にGATT(関税貿易一般協定)のウルグアイラウンドで、一定量の米の輸入(ミニマムアクセス)が合意された。

(7) どちらの製品も原料の多くを輸入に頼っていて、国内の原料生産地と製品の生産地が必ずしも一致しない。また、輸送コストなどを考え商品の生産は大都市近郊で行う場合も多い。

【大問2】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:14分
  • ★必答問題

日本と欧米諸国との交流を話題に、各時代の出来事や人物などについて訊かれている。

(1) A. フランシスコ・ザビエル  . 南蛮  . 徳川家光  . 井伊直弼 

(2) 種子島

(3) エ. 島原・天草一揆の説明である。

(4) ウ. 松平定信の寛政の改革は統制が厳しく、庶民の間で「以前の田沼意次の改革が恋しい」という内容の狂歌が流行った。

(5) 地図は国家・軍事機密でもあり、国外への持ち出しが禁じられていた。

(6) 人々が興味深そうに集まって蒸気船を眺めている様子が描かれている一方、狂歌では4隻の蒸気船に世間が恐れ混乱していたことが歌われている。

(7) 日本と外国で金・銀の交換比率に大きな差がある。日本で交換すれば銀5gで金1gを得ることができるため、イギリスなど多くの国が日本で交換し金が流出して経済に混乱が生じた。

【大問3】現代社会分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:7分

ジェンダーギャップについての資料を題材にした問題。

(1) ウ. 日本ではまだ女性の内閣総理大臣は誕生していない。

(2) い. 衆議院  . 参議院

(3) 男女雇用機会均等(法)

(4) ① ベルギー・デンマークなど西ヨーロッパには男女間の賃金格差が小さい国が多い。日本や韓国などアジアの国々はまだ格差が大きい。

        男性と比べて女性はパート・アルバイトや非正規雇用が多く、労働時間も短い。また、女性の管理職が少ないことも収入の差を生み出していると考えられる。

攻略のポイント

統計・グラフの読み取りに習熟しておくこと。地理分野で特に多く使われる各種資料を素早く正確に読めれば有利である。内容はある1範囲について訊くパターンが多いので、どの範囲・項目を出されても困らないように、抜けが無いように学習しておこう

記述問題でも資料やデータが用いられるが、そこから読み取れることを素直に答えればよい問題なので、構えずに取り組んでもらいたい。字数もそれほど多くないので、負担に感じる必要はない。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

法政大学中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。