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法政大学中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2024年度「法政大学中学校の社会」
攻略のための学習方法

〇[問題構成]

大問3つに、地理・歴史・政治経済の各分野が割り当てられる形式が続いている。問題数は地理・歴史が各12~15問ほど、政治経済が5問ほどと地理・歴史が多めの配分になっている。設問は記号選択・適語記入を中心に、各分野で計4~6問の記述問題が出されている。地図や統計・グラフなどの資料もよく用いられている

〇[地理分野]

地図や統計などの資料が示され、それをもとに日本各地の地形・地名や産業・貿易、気候などについて訊かれている。この分野の記述問題は、示された資料から読み取れることをもとに考えさせるものが多い。貿易品目から地域を特定し根拠を説明する(2024年度)や日本の土地利用(2023年度)などの出題があった。いずれも統計やグラフなどの資料を読み取って答える問題になっている。

各種資料の多用と記述問題の特徴を考慮して、資料の読み取りに習熟しておくことが重要であるといえよう。単に数字を暗記するだけでなく、そうなる理由やその後の影響なども考えるようにしよう。

〇[歴史分野]

リード文や資料文を読んで、下線部や関連する事項について答えていく形である。墾田永年私財法が社会与えた影響(2024年度)や日本と欧米の国々との交流(2023年度)など、ある一定の範囲の時代について訊く問題が多くなっている。出来事・人物などについての質問が多い。ここ数年は文化についてや、時代順の並べかえなどの問題は出されていない。

この分野の記述問題も、示された資料をもとに考えられることを説明するようになっている。自分が覚えた事柄についてその仕組みや原因などを1~2行で説明できるくらいの知識は持っておこう

〇[政治経済分野]

一般的な日本国憲法や政治の仕組みについての問題はここ数年出されていない。政府が消費税増税を考える理由とその問題点(2024年度)やジェンダーギャップ指数(2023年度)など、国際社会や現代社会での問題点などを中心に訊かれる場合が多いようである。だからといって憲法や政治のしくみを無視するわけにはいかない。あくまで社会科学習の基本として、覚えておく必要はある。そのうえで、本校の試験の特徴を踏まえて、現代社会・国際関係について、特に近年起こった重要な出来事については時事問題集・重大ニュース集などで詳しくなっておかなければならない。

ここでも資料を読み取って答える記述問題が出されているので、地理・歴史分野ともども、「資料から考える」練習を積んでおこう

〇[まとめ]

問題の難易度としては基本事項の問題が多いので、テキストの丁寧な学習がまず第一である。合格者平均点も7割5分~8割近くにもなり、高止まりの傾向である。基本事項の問題には確実に答えていくこと、さらに記述問題で得点を積み増すことで、合格点到達を狙いたい。

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2024年度「法政大学中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数31問で、地理分野11問・歴史分野11問・政治経済分野9問という内訳になっている。1~2行ほどの記述問題が計5問出題されている。問題量はさほど多くはないが、資料が多いので読み取りに手間取らないよう、手早く見られるように練習しておこう。

【大問1】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:13分
  • ★必答問題

関東地方の工業地帯・地域を中心にその特徴などについて訊かれている。

Aは阪神工業地帯、Bは中京工業地帯、Cは京浜工業地帯、Dは東海工業地域、Eは関東内陸工業地域、Fは東海工業地域である。

(1) ヒートアイランド

(2) Bは出荷額の多さと機械の割合の高さから中京工業地帯、Aは金属・機械・化学のバランスから阪神工業地帯、Fは化学の高さから京葉工業地帯とわかる。関東地方でもっとも出荷額が多いとあるので、残る三つのうちもっとも出荷額が多いEが関東内陸工業地域となる。

(3) B

(4) 群馬県などの自動車関連工場ではブラジルからの出稼ぎ労働者が多く働いている。

(5) ア. なしで1位、キャベツ・ねぎ・ほうれんそうなども上位なので千葉県。

イ. メロンが1位なので茨城県。

ウ. イチゴが1位で栃木県。

エ. キャベツの1位は群馬県。

(6) 輸出入ともに半導体・コンピューター関連の多さから①が成田空港である。

(7) ・石油製品・鉄鋼関連や原料などの輸出入が多いことから、石油化学や金属が多い京葉工業地域と考えられる。

【大問2】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

古代の土地制度を題材とした問題。

(1) A. 6  B. 班田収授  C. 防人  D. 三世一身 

(2) イ

(3) 「律」は現在の刑法にあたる刑罰についての決まり。「令」は行政に関する決まりである。

(4)  ア

 女性は課税されないなど、男性の方が税負担が重いので、男性を女性と偽って登録した結果、女性の方が多くなっていると考えられる。

(5)  口分田は本人が死ねば国に返すものであったから、選択肢エは当たらない。

(6)  貴族や寺社は農民を雇って開墾させ、その土地を買い取るなどして私有地を増やし、荘園として土地を独占するようになった。

【大問3】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

国の財政についての問題。

(1) ウ

(2) 国内総生産(GDP)

(3) 国債

(4) (い) ア  (う) イ  (え) ケ  (お) キ

(5)  消費税は景気の動向などに左右されにくく安定した税収が見込めるのである。

 消費税は生活必需品にもかけられているため、特に低所得者などにとって税負担が大きくなってしまう。

攻略のポイント

統計・グラフの読み取りに習熟しておくこと。地理分野で特に多く使われる各種資料を素早く正確に読めれば有利である。内容はある1範囲について訊くパターンが多いので、どの範囲・項目を出されても困らないように、抜けが無いように学習しておこう。

記述問題でも資料やデータが用いられるが、そこから読み取れることを素直に答えればよい問題なので、構えずに取り組んでもらいたい。字数もそれほど多くないので、負担に感じる必要はない。

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