城北中学校 入試対策
2014年度「城北中学校の国語」
攻略のための学習方法
城北中の入試問題は、例年、「物語文」「説明的文章」「語句の独立問題」「漢字の独立問題」という構成である。
各年度の合格者平均点は、65点を超えることが多い。比較的高い方である。全体的に、取り組みやすい出題構成であり、対策も立てやすい。
読解問題の各設問では、選択式問題の数が目立つ。もちろん、書き抜き・記述問題も出題されている。それぞれの設問のレベルは、それほど難解ではない。むしろ、基礎的な設問が目立つ。基礎的な部分を確実におさえることで、合格ラインを超えることができる。
選択式問題は、五択のものが多い。極端に長い選択肢は目立たないが、選択肢の総字数だけで2000字近くなることがある。短めの読解問題の一題分の量である。当然、読みこなし切るだけで、それなりの時間がかかる。時間配分に注意したい。
ただし、選択式問題も、取り組みやすいものが多い。文章中、また選択肢の中の解答の手がかりとなる言葉を確実におさえて、得点していきたい。
記 述問題は、例年、2~3題。総字数にして、120字程度のことが多い。上位の学校の出題としては、少ない方だ。文章中の手がかりを、見つけまとめることで 対応できるものも目立つ。各文章ジャンルに特有の記述方法をおさえること。「記述を確実に得点する」という気持ちで臨んでほしい。
素材文の 長さは、6000字程度。決して、多い文字数ではない。物語文は、典型的な展開のものが多く、比較的読みやすい。説明的文章は、時に、難解な用語が出てく ることがあるが、対応が十分可能なものが多い。それぞれの文章ジャンルの基礎的な読み方をしっかりおさえておくことが重要だ。
漢字・語句は、例年、独立問題として出題される。漢字は基礎的なものから標準的なものが中心になる。日頃からコツコツ学び、確実に得点したい。語句も基礎的なものが多い。ここで大きく取りこぼしてはいけない。漢字と同じように、日頃からコツコツ学習することが大切である。
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間を意識して、すばやく解き進める癖をつける。(すべて解き終える!)
・漢字、語句問題は、すばやく終わらせる。
・選択式問題、書き抜き問題で、どうしても解答が出ない場合は、後回しにする。
・記述は、文章中の表現を活用してまとめるのが、基本。
・解き終えた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。
先生に添削指導をしてもらい、専門家としてのアドバイスをもらう。
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2014年度「城北中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
「説明的文章」「物語文」「語句の独立問題」「漢字の書き取り」という出題構成である。語句関係の問題は素早く処理して、読解関係の問題に十分時間をかけたい。ただし、書き抜きの問題は、時間配分を誤ると、致命的である。できる問題を手がたくおさえる。そのためにも、迷う問題は後回しにすることが大切だ。
[大問1]説明的文章
- 時間配分:14分
【問1】接続語関係。選択式。基礎レベル。確実に得点したい。<時間配分目安1分>
【問2】文脈理解。選択式。基礎レベル。ここも確実に得点したい。<時間配分目安30秒>
【問3】表現理解。選択式。選択肢の比較をていねいにすることで、手がたく得点できる。<時間配分目安1分>
【問4】内容理解。選択式。傍線②前後の内容をもとに、得点できる。<時間配分目安1分以内>
【問5】内容理解。選択式。傍線③までの内容を正確にとらえることがカギ。<時間配分目安1分半>
【問6A】内容理解。書き抜き。なかなか解答が見つからない可能性がある。<時間配分目安1分半>
【問6B】内容理解。短答式。すぐに気づくことができなければ、後回しにすること。<時間配分目安1分半>
【問7】心情理解。書き抜き。「苦しみ・悲しみ」などの方向への心情を予想して、傍線⑤以降を探していく。<時間配分目安2分>
【問8】内容理解。選択式。ここまでの文章を正確におさえていれば、易しい。<時間配分目安1分以内>
【問9】要旨関連。記述式。傍線⑦以降の表現を活用してまとめる。ポイントは2つ。得点できる記述問題だといえる。<時間配分目安3分>
[大問2]物語文
- 時間配分:20分
【問1】表現理解。短答式。「デレデレ」から類推する。気づけなければ、時間がかかる。<時間配分目安1分以内>
【問2】場面理解。選択式。傍線②直前を手がかりにする。得点したい。<時間配分目安1分以内>
【問3】内容理解。書き抜き。書き抜き箇所は、文章のかなり後方。気づきにくい場合もある。<時間配分目安3分>
【問4】内容理解。記述式。文章中にはっきりと書かれている表現を活用すること。得点できる記述問題。<時間配分目安2分半>
【問5⑤】指示語。選択式。傍線⑤直前までの内容を手がかりにする。基礎レベル。<時間配分目安1分半※問5合わせて>
【問5⑥】指示語。選択式。傍線⑤から傍線⑥までの内容が手がかり。基礎レベル。
【問5⑦】指示語。選択式。傍線⑥から傍線⑦までの内容が手がかり。基礎レベル。
【問5⑧】指示語。選択式。傍線⑦から傍線⑧までの内容が手がかり。基礎レベル。
【問6】心情理解。記述式。「真剣に聞いていた」という内容を中心に記述。<時間配分目安2分>
【問7X】内容理解。書き抜き。基礎レベルの問題。確実に得点してほしい。<時間配分目安1分>
【問7Y】内容理解。書き抜き。空欄Y以降の「私たちの人生」という言葉が手がかり。私たちの人生に対して,何をとるのか。<時間配分目安2分>
【問8】内容理解。書き抜き。溝口先生の言葉の中から見つかる。<時間配分目安1分半>
【問9】内容理解。記述式。傍線⑪直後の表現を活用して記述する。ポイントは2つ。<時間配分目安2分>
【問10】心情理解。選択式。傍線⑫までの「私」の言葉を手がかりにする。<時間配分目安1分以内>
【問11】表現理解。選択式。それぞれの選択肢の内容をていねいに分析することで、手がたく得点できる。<時間配分目安1分半>
[大問3]ことばの知識
- 時間配分:2分
【問1~問5】ことばの知識。基礎~標準レベル。ここも、大部分、得点して欲しい。
[大問4]漢字
- 時間配分:1分
【1~5】漢字の書き取り。基礎レベル。確実に得点したい。
攻略のポイント
・合格者平均点が68点と、かなり高い。目安として、大問三と大問四をすべて正解し、大問一と大問二の読解問題は、誤答の数を四つ以内にしたい。
・語句・漢字に3分。読解問題は、素材文を読む時間に15分程度,残りの32分が解く時間の目安。
※問一が解ければ問二がわかるなどということがあり、合計時間は短くなります。
・選択式問題,書き抜き問題に、手ごわいものがある。時間配分を考えて取り組まないと、大きな失敗につながる可能性がある。
・全般的に、基礎的な問題が多い。設問全体に目を通すことで、基礎的な問題は確実に得点してほしい。
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