城北中学校 入試対策
2016年度「城北中学校の国語」
攻略のための学習方法
1.読解問題について
(1)城北中の読解問題の文章は、随筆・物語文ともにそれほど長文ではなく、また、内容も難解ではない。どちらかといえば読みやすいといえる。
形式は、記述問題(50~60字程度、20~30字程度)が3問、他は抜き出しと記号問題となっている。
(2)対策としては、塾のテキスト、問題集をしっかりと消化することが求められる。
例えば、みくに出版の「中学入学試験問題集」(通称「銀本」)で、同様の形式の問題演習をすることが有効であろう。
文を読む際には、途中に出てくる 注や *の記号のついている難しい言葉の意味を必ず確認すること。これを読まない受験生がかなりいるが、これでは文章の内容を十分に理解できないまま問題に取り組むことになり、正解を出すことが難しくなる。せっかく与えられたヒントは有効に使おう。日頃から、読解問題を解く際には必ず心がけてほしい。
(3)次に、一般に言えることだが、できるだけ毎日音読することが望ましい。国語の成績の良い子は、音読が上手で、読むスピードも速くなく、はっきりと読める。正確に文章が読めるということは、長文の内容理解のためには必須の条件である。
(4)これも一般論だが、いわゆる物語文の内容は、主人公の成長のについて書かれていることが多い。つまり、主人公が、文章中のあるできごとを通して、人間的に成長する(少し大人になる)ことがテーマになっている、ということだ。
その点を意識して物語文を読んでいけば、大きくはずすことはないだろう。
2.知識・漢字について
出題されている、ことわざ、慣用句、文法、漢字は、どれも塾のテキストに記載されている内容のものである。
本番では満点を狙いたい、そのためには、毎日、テキスト・問題集に出てきたことがらを正確に覚えていくことが必要となる。特に、模試などで間違えたものは、確実に記憶していこう。
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2016年度「城北中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問一は随筆文。出典は橋本治「負けない力」。
特に難しい内容ではなく、塾のテキストや模試で扱われる文章のレベル。7~8分で読んで、20~25分で仕上げたい。
大問二は物語文。出典は蒼沼洋人「さくらいろの季節」。
小学校でのイジメに関する内容。こちらも読むのには苦労せず、一読して全体の内容は把握できる。6~7分で読んで25分以内には終わらせたい。
大問三は四字熟語、ことわざ、慣用句、助動詞。
塾のテキスト等で見たことのあるものがほとんどであろう。このような問題で落とさないことが合格の条件となるので、普段から少しずつ正確な知識をつけておきたい。塾のテキスト等で出てきたものをしっかり覚えていくこと。
5分以内には終わらせたい。
大問四は漢字。
こちらも書けなければいけないものばかり。
2分以内に全問正解したい。
【大問一】随筆文
- 時間配分:20~25分
10問中、記号問題6問、抜き出し3問、記述問題(50~55字)1問。
語句の意味を問う問題がある(問1)が、もし知らなくても、その語句の前後5行も読めば
どういう意味かは推測できる。
抜き出し問題は問3、問7、問9と、その線の部分から少し離れたところに答えとなる部分がある。各段落の内容をしっかり把握し、しかも覚えていないと何度も文を読み返すことになって時間をロスしかねない。ここで時間を使いすぎると、全部解ききらないうちに試験終了となりかねないので、うまく見つからない時は、とりあえず飛ばして先に進むことが必要となる。
記述問題は、50~55字と多めだが、「なぜ…するのですか」という問いに対し、そのあとの文章を読んでいくと「なぜそんなことをするのかと言えば…」という記述があって見つけやすい。
そのあたりをまとめれば模範解答並みの答えが書ける。
5分以内には終わらせたい。
選択問題は、この学校のものは選びやすい。
問題部分の、前または後の、10行くらいのかたまり(うまく段落で分けられているとありがたいが)を読むことで正解肢を選べる。
問10の場合には、ア~オの各選択肢について、本文の該当箇所を見つけ、照らし合わせることが必要となる。
【大問二】物語文
- 時間配分:25分以内
11問中、記号問題が6問、抜き出しが1問、ことばの挿入が1問、記述問題が2問(20~30字1問、50~60字1問)。ただし、問1は全員正解だったようである。
記号問題は、傍線部分の直前直後よりも少し後のところにヒントになる部分があることが多い。傍線部分のすぐ近くに選択肢の内容と似ているものがあるからと、すぐに飛びつかないことが正解肢を選べることにつながるだろう。
記述問題。問3では「誰の、どのような様子」とあるので、そこをはっきりさせることが得点につながる。
問10では「この時の」「わたしの気持ち」の2点についてまとめること。
問3は3~4分、問10は4~5分で書きあげたい。
【大問三 四】四字熟語、ことわざ、慣用句、助動詞、漢字
- 時間配分:5分以内
語彙力、知識が試される。知っているかどうかが大きいので、迷った時は自分が正しいと思う記号にしてあまり悩まないこと。
一番まずいのは、他の問題を解いている時に「やっぱり大問三の問3はアではなくてイかもしれない…いやエかも…」と悩んでしまうことだ。時間のロスと、集中力が途切れてしまい、1問のミスではすまされない危険がある。
三 四あわせて5分以内に終わらせよう。
攻略のポイント
ここ数年は同じような出題傾向が続いている。
今年度は一随筆、二物語、三知識、四漢字となっており、一 二でも記述問題が3題程度、残りは抜き出し問題と記号問題なので、取り組みやすいだろう。
ここ数年、合格者平均点が63~68点くらいで推移していることから、難易度にあまり変化は見られないと考えられる。
攻略のポイントとして、過去問を数年分解いてみて、その傾向を把握することが合格に向けては有効だろう。
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