城北埼玉中学校 入試対策
2021年度「城北埼玉中学校の理科」
攻略のための学習方法
本校の入試で合格点をとるために、受験テキストを一通り学習することは不可欠である。
本校入試では「物理、化学、生物、地学」の4分野がそれぞれ一題ずつ出題されるが、それぞれに対して適切な学習時間の配分をするとよい。
ただし、これは得意不得意によって個人差があるから、指導者に適切な時間配分の助言をもらうのがよいだろう。
また、分野ごとの学習に加え、過去問演習も必須である。とくに、本校が独自に作成したと思われる文章や図が与えられる問題は受験テキストだけでは対策しづらい問題であるため、これらの練習ができる点で価値がある。また、試験時間の使い方に関する感覚が養える点においても重要である。
以下、問題種別に学習法を述べる。
【計算問題】
物理、化学分野における計算問題は必須であるから、自力で解けるようになるまで学習したほうがいよい。生物、地学においても計算問題が出されることがあるから練習しておきたいが、時間が無い場合は前者を優先させて取り組めばよい。
本校入試の難易度を考慮すると、受験テキストにおいて基本~標準程度の問題を練習しておけばよい。その際、計算式を書き残し見直しをする習慣をつけて欲しいので、ノート、計算用紙、余白の十分ある問題用紙を用意するなどして計算式を書きこめる状態を整えてから学習するとよい。
【思考型問題】
単元や形式を問わず、出題されるから練習を積みたい。問題文をよく読み、問題でターゲットとされている内容を素早く把握すること、図を自分の手で描いて論理的に考える習慣を身につけておきたい。
【知識問題】
参考書の説明を読むことは重要だが、それだけでなく、一問一答形式の問題を使って小テストをしたり、お家の方にクイズ形式で出題してもらったりして、満点をとれるようになるまで繰り返すとよい。また、重要語句の意味を百科辞典や国語辞典などでひいたり、参考書で調べたりすることで、理解が深まり知識がさらに定着するから実行してほしい。また、単に言葉を覚えるというのではなく、働き方や現象のメカニズムなどの情報も併せてインプットしておきたい。
本校入試の場合、単語の意味を文字や与えられた文章から類推することで解ける問題も
あるから、知らないからといって先を全く読まずに諦めるのではなく、問題文の内容に何かヒントがあるのではないか、と思って読む習慣を持ってほしい。
【時事問題】
小学生向けの新聞を読んだり、ニュース番組を視聴したりするとよい。塾が用意したり市販されたりしている時事問題集を使うのも手である。
ただし、入試問題は時事問題だけではないので、受験テキストの学習の合間にこれらに取り組むとよい。
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2021年度「城北埼玉中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
【大問1~4】がそれぞれ物理、化学、生物、地学からの出題となっており、それぞれ6~7問ずつ、全体では計26問だった。また、その内訳は記号選択が16問、適語補充が7問、計算が2問、記述が1問だった。計30分間の試験であるから、大問1つの目安は7~8分程度である。
【大問1】金属の性質/物理
- 難度:標準
- 時間配分:7分
鉄、銅、アルミニウムの三種の金属について、熱伝導や熱膨張のしやすさ等の性質が問われた。所々、知識を必要とする問題が含まれる。
問1 伝導についての基本知識が必要。
問2,3 三種の金属の熱伝導の順位についての問題。問2が分からなかった場合、問3がヒントになる。
問4 三種の金属に磁石を近づけた場合の様子についての問題。定番の知識問題だ。
問5〜7 熱膨張についての問題。問6は順位の知識が必要。問7は近年では定番のバイメタルについての問題。文章を良く読み、理に適った選択をしたい。
【大問2】水溶液・気体の性質/化学
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
水溶液及び気体の性質についての問題。それらについての知識を必要とする。実験結果から水溶液を推定する定番の形式。A〜Fの水溶液の名前を正しくメモしながら解き進めたい。
問1〜3 気体②や水溶液D,Eを実験2の文だけで判断するのは、中学受験の知識内ではややハイレベルだが、他の実験結果も良く読んで正しく特定したい。消去法でも何とかなる可能性があるから、早々に諦めるのはよくない。特に水溶液Eの特定には神経を使いたい。これを間違えると後に響く。その意味で実験3の文の存在は大きい。
【大問3】人体/生物
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
人体についての総合問題。知識のみならず計算も必要。
問1 酸素濃度が最も高い血液の通る血管を図中から選び、名称を問う問題。
定番だが、肺及び心臓の作り・役割、血液循環の順序を正しく思い出したい。
問3 肺胞でヘモグロビンと結合した酸素の内、組織に供給された酸素は何%か、という意味で文意を読み取る。
問5 何に対する何の割合を聞いているのかを正しく認識すること、それぞれの量を正しく求めることが重要だ。算数で学習する単位量と割合の知識を正しく活用したい。
【大問4】地層と化石/地学
- 難度:標準
- 時間配分:7分
地層、化石に関する問題。定番の知識を問うものが多いため、高得点を取りたい。
攻略のポイント
基本的な問題で確実に正解することが最重要だろう。知識がないと解けない問題で悩みすぎず、短時間で判断できる問題や与えられた文章・与えられた言葉から推理できる問題を優先的に解いていけばよい。ただし、問題文をよく読めば手がかりを掴める場合があるから、困ったら問題文を再点検する心構えは忘れてはならない。作図や計算などの問題では、細かなミスが発生しうるので、広いスペースに見やすい大きさで図や式を書くことが重要である。
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