海城中学校 入試対策
2014年度「海城中学校の国語」
攻略のための学習方法
[分析]
海城中では、文章題の二題構成という出題が続いている。
文章ジャンルは、物語文と論説・説明文という形が多い。
物語文は、受験生と同世代の登場人物を中心にした題材が目立つ。
論説・説明文は、論理構成が複雑な、難解なものも出題される。
設問構成は、選択式問題が多い。選択式問題の取り組みは、合否を大きく左右する。十分に対策を立てておきたい。
また、50~100字程度の字数を要求する記述問題が、毎年、出題される。
記述問題には、条件の設け方に特徴がある。その特徴は、確実におさえておきたい。
[出題形式別対策]
素材文の長さは、合計で6000~7000字のことが多い。公開模試などで出題される文章題の総字数と、それほど大きな違いはない。
全体で、15分~20分程度で読み終わることが目安である。日頃の学習の中でも、素早く読み進めることを意識して欲しい。
選択式問題の出題数が目立つ。選択式問題は、各選択肢の字数が多いことも特徴である。
ただし、各選択肢のキズの部分は、比較的見つけやすい。解く際に、二つ程度に絞ることは、やりやすいであろう。
最終的な正解を見つけるために必要なことは、文章中の手がかりの明確化である。正解の理由を確実に認識することを、習慣化しておきたい。
記述問題は、設問の作りに特徴がある。言葉の指定、文型の指定、「・・・の反省を参考にして・・・」「・・・『 』の内容をまとめる形で・・・」などの条件指定である。
それぞれの「指定」には、「〇〇を記述させたい」という出題者の意図がある。その意図を読み取ることが、正解へのカギになる。
漢字の書き取り問題、言葉の知識関連の問題は、毎年、出題される。
本校の場合、出題される内容は基本的なものが多い。確実に得点したい。そのためにも、日頃の漢字・語句学習をしっかりとしておきたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50点という制限時間で、答案をすべて埋めつくす癖をつける。(空欄を作らない)
・全体的に、時間配分を意識して、すばやく解き進める。時間がかなりかかりそうな設問は、飛ばして後回しにする。
・選択式問題の取り組み方の基本を意識する。特に、それぞれの選択肢を比較して、正解の理由と誤答の理由を明らかにする。
・記述問題は、設問をしっかりと読んで取り組む。「〇〇を書かせたい」という出題者の意図を意識する。
・解き終えた答案は、必ず、国語の先生に目を通してもらう。先生に添削をしてもらい、今後の海城中対策を考える。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
2014年度「海城中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
長文読解問題の二題構成である。文章ジャンルは、物語文と論説文の組み合わせである。
設問形式は、選択式問題の多さが目立つ。だが、記述は50字以内のものが二題と、70字以内のものが一題と、多くはない。
素材文の総字数は、6500字程度。長めの選択肢が多いため、読まなければならない総字数は、多い方だとも言える。
全体的に、スピードを意識して、てきぱきと解き進めるようにしていきたい。
【大問一】読解問題(物語文)
- 時間配分:20分
【問一】場面理解。選択式。場面の様子をおさえること。選択肢は、見分けやすい。<時間配分目安1分>
【問二】場面理解。選択式。「……別に仲がいいわけじゃない」という言葉などが手がかりになる。<時間配分目安1分>
【問三】心情関連。選択式。この段階では、父を否定的にとらえている選択肢は正解にならない。<時間配分目安1分>
【問四】場面理解。選択式。選択肢の表現をていねいに比較すること。誤答の選択肢が見つけやすい。<時間配分目安1分>
【問五】心情関連。選択式。傍線5前後の言葉が、「産声」として生まれてきたのである。<時間配分目安1分>
【問六】心情関連。選択式。誤答の選択肢は、分かりやすい。<時間配分目安1分>
【問七】内容理解。選択式。文章中の「写真しか、すがりつくものがなかったんだな」という表現が手がかりになる。
<時間配分目安2分>
【問八】場面理解。記述式。ポイントは三点ほど。傍線8前後から書くべき内容を判断することができる。<時間配分目安3分>
【問九】心情理解。選択式。傍線9直前のできごとから、真歩の気持ちを類推する。難度が高い。<時間配分目安2分>
【問十】心情理解。選択式。解答の手がかりになる部分は、問九と同じ。選択肢の表現をていねいに分析したい。
<時間配分目安2分>
【大問二】読解問題(論説文)
- 時間配分:25分
【問一】漢字。基本的なものが中心。確実に得点したい。<時間配分目安2分>
【問二】言葉の意味。選択式。基本的なものが中心。確実に得点したい。<時間配分目安2分>
【問三:搭載】表現理解。書き抜き。本来の意味から、文章中の意味をイメージして書き抜き箇所を探す。<時間配分目安1分>
【問三:上澄み】表現理解。書き抜き。解き方は「搭載」と同じ。書き抜き箇所をなかなか見つけにくい可能性がある。<時間配分目安1分>
【問四】内容理解。選択式。「イ」と「エ」の選択肢の違いを見抜くこと。<時間配分目安1分>
【問五】内容理解。選択式。傍線2直後の内容から考えていく。<時間配分目安1分>
【問六】内容理解。選択式。選択肢のキズの部分は、見つけやすい。<時間配分目安1分>
【問七】内容理解。選択式。傍線4直前に解答の手がかりがある。基本レベル。<時間配分目安1分>
【問八】内容理解。記述式。文章中にはっきりと、解答の手がかりになる部分がある。<時間配分目安3分>
【問九】要旨関連。記述式。解答のポイントは三点ほど。指定の用語も、解答の手がかりになる。<時間配分目安3分>
攻略のポイント
・合格者平均点は、80.5点。(満点は120点:約67%)
漢字をすべて正解して、各読解問題の誤答を3つ以内におさめたい。難しいことではない。
・素材文を読む時間の目安は、15分~20分程度。
残りの30分~35分程度を解く時間の目安にしたい。
・選択式問題は、選択肢が長いものが多い。
ただし、選択肢の中にキズは見つけやすいものが目立つ。
・記述問題は、指定された用語や設問の条件の中に、出題者の「書かせたいこと」が見つかる場合が多い。
出題者の意図を読み取る練習をしておきたい。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
海城中学校の科目別
入試対策一覧
中学受験のために
家庭でできること
インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは
リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。