慶應義塾中等部 入試対策
2020年度「慶應義塾中等部の算数」
攻略のための学習方法
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
2020年度「慶應義塾中等部の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
全問とも解答のみを答える形式で、試験時間は45分。スピードと正確さが要求されるところが本校の最大の特徴になっている。
今年度は、例年よりも解きにくい問題が多いように感じられる。平均点などは非公表の学校ではあるが、おそらく平均点は下がっているものと予想される。
【大問1】計算と一行問題
- 難度:易
- 時間配分:5分
- ★必答問題
(1)(2)は計算問題。
(3)は日付と曜日に関する問題。
(4)は縮尺に関する問題。
【大問2】小問集合
- 難度:易
- 時間配分:7分
- ★必答問題
例年通り基本的な問題ばかりである。
(1)は食塩水の問題。易しい問題だが、問題文の読み間違いに注意したい。
(2)は割合の問題。線分図を書いて考えるとよい。
(3)は年齢算。
(4)は仕事算。つるかめ算を利用することになる。
(5)は時計算。
【大問3】図形の小問集合
- 難度:標準
- 時間配分:15
図形の小問集合は、例年より正答率が低いと思われる。
(1)は、相似な図形に注目して考えていく問題。
(2)は角度の問題。半径を結ぶと、2つの二等辺三角形を作ることができる。しかし、二等辺三角形の底角を求めることはできない。この問題では、底角の和に注目するとよい。
(3)は、正六角形の分割の問題。
(4)は、糸を長方形に巻き付ける問題。やや面倒である。
(5)は、回転体の表面積を求める問題。この問題も面倒である。
【大問4】速さ
- 難度:標準
- 時間配分:6分
2人の間の距離を表すグラフを読み取って考える問題。中盤の速さの問題にしては、解きにくい。
(1)では、通常のダイヤグラムに直すことが最初の作業になる。空欄アは、すぐに答えを求めることができる。空欄イウを求めるには、2人の速さの比を求めることがポイントになる。
(2)では、太郎が次郎を追い越す時間を求める。(1)で作ったダイヤグラムを利用してもよいが、速さの比をうまく利用することで、短時間で求める方法もある。
【大問5】規則性
- 難度:標準
- 時間配分:6分
規則性の問題だが、計算であっさりと求められる問題ではなく、手を動かして調べていく必要がある。
(1)は、問題文の指示通りに操作を繰り返すのみ。この問題は易しい。
(2)は、12回の操作で1になる整数をすべて見つけることになる。手間がかかるので、あまり関わらない方がよいだろう。
【大問6】場合の数
- 難度:やや難
- 時間配分:6分
多角形を対角線によって分割する問題。
(1)では六角形を分割する方法が何通りかを求める。四角形および五角形を分割する場合の結果を使いながら考えるとよい。
(2)は、八角形を分割する方法が何通りかを求める。(1)と同様の方法で七角形の場合を一旦求め、その後で八角形の場合を求めるとよい。
攻略のポイント
終盤の【大問5】【大問6】に目を向けると、【大問5】(1)は極めて簡単だが、その他の問題はいずれも解きにくい。このため、【大問5】【大問6】ではあまり差がつかないことが予想される。これは、【大問1】~【大問4】の得点が極めて重要であることを意味する。
【大問1】【大問2】は全問正解が必須。【大問3】【大問4】は、例年よりやや難しめであり、差が付きやすい。【大問5】【大問6】に時間を使うよりも、【大問3】【大問4】の確認に時間を使う作戦も考えられる。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
慶應義塾中等部の科目別
入試対策一覧
中学受験のために
家庭でできること
インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは
リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。