中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

攻玉社中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「攻玉社中学校の社会」
攻略のための学習方法

[形式・分野]
攻玉社の社会は大問2~3つ、総解答数は35前後で構成される。記号選択と用語記入がほとんどで、100字ほどの記述問題が必ず1問出されている。
分野別では地理と歴史の比重が高く、政治分野や時事問題ではまとまった出題はここのところ見られない。
また、文章量が多いのも特徴で、大問1つに1000字超のリード文がつく。
平成26年度では、大問3つにそれぞれ800字・2000字・1800字と合計4000字を超えてしまっている。これに設問文を読む時間が加わり記述問題もあるので、かなり厳しい時間設定である。
文章による資料が多い傾向もあり、年によっては地図やグラフが2枚しか出されないこともあった。
国語の試験ではないが、文章を素早く読み取る力があれば有利であることは間違いない。
また、ひらがなの用語を漢字に直すといった問題も過去に出されているので、重要事項は漢字で書けるようにしておくこと。

[地理分野]
総合問題形式で出題されることが多い。各地の地名・地勢・気候や産業の特色などの基本事項が多く訊かれている。
日本全体について広く問われる場合もあればひとつの地域について少し詳しく答える問題もある。
多少の細かい知識を問われることもあるので、白地図などで地域ごとに関連事項を整理しておくとよい。
地図帳もそばに置いて地名や場所を確認しながら進めること。

[歴史分野]
3分野の中では、歴史分野の出題が多い傾向があるので、特に念入りに学習しておきたい。
内容も、幅広い年代から出題され偏りは無いが、この分野では細かい知識を問われることは少なく、「広い範囲からの浅い」出題が多くなっている。
人物・年代・政治・文化などについての基本的事項を訊かれる問題と、それを時代の流れに沿って整理させるような設問がよく見られるので、やはり年表の活用が有効となる。

[政治・時事問題]
憲法や時事関連の設問が「申し訳程度」に1~2問出されるだけの年もあり、地理・歴史と比べてかなり冷遇されている。
しかし、過去に環境をテーマにした設問(平成23年度)も見られ、全く出されないとも言い切れないので、憲法・三権の仕組みなどテキストに載っていることくらいは一通り頭に入れておきたい。

[記述問題]
攻玉社受験のポイントのひとつは、やはりこの記述問題であろう。
字数は100字前後で、書く際に「3~4つの指定された語句を必ず使い、使ったら下線を引く」「数字は1ますに2字とする」 「字数制限の下限に達しないものは採点しない」などのきまりがある。このきまりは、年度によって微妙に変わる場合があるので、前年と同じだと決めつけず、必ず確認すること。
使うように指定された語句がキーワードにはなるが、リード文からそれらの語句を見つけ出して、その周辺をつなぎ合わせれば答えになるという、単純な記述ではない。
「本文の要点」と「指定語句」と「自分の持っている知識」とをフル活用して、設問で訊かれたことについて論理的に考えをまとめるという力量が必要になる。
そのためには、やはり普段から新聞やニュースで社会的な問題に触れ、その背景を考えたり、自分なりの意見を持ったりと考えを深めておかなければならないだろう。

[さいごに]
社会の試験でありながら「読む力」が必要になる問題である。
問題自体は、特別な難しい知識を問われることはないので、テキスト・白地図・資料集で幅広く丁寧な勉強をしてあれば恐れることはない。
問題を解くスピードと難問の記述問題に慣れるために、できるだけ多くの過去問で練習を重ねておくことが大事である。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2014年度「攻玉社中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は32問と例年と変わりないが、3つの大問に計4000字を超える本文が含まれており、読むのに苦労した人も多かったと思われる。
さらに、1行記述が2問、120~140字の論述が1問あるので、さらに時間が取られる。
1行記述に各3分、長文記述に7分、それ以外が1問50秒程度の計算だが、文章を読む時間もあるので実際にはもっと速く答えなければならない。

[大問Ⅰ]地理分野

  • 時間配分:15分

漁業をテーマにした地理の問題。
今年度は漁業にスポットを当て詳しく訊く問題となった。教科書レベルの基本的な問題が多い。
図1のグラフや、問4の記述問題は漁業についての典型的な設問で、問題集などでもよく見かける。
問8は、「長引く不況の時代にどんな支出が抑えられるか?」を考えられればよい。
問9は、「ライフスタイルの変化」で考えなければならないので、魚を食べなくなったといった「食の好みの変化」で答えてしまうと少し外れてしまったかも知れない。

[大問Ⅱ]歴史分野

  • 時間配分:16分

各地の史跡を話題にした歴史分野の問題。
本文が2000字超もあってなかなか骨である。
問題自体は各問、歴史の基本的な問題なので、特別な難問は出ていない。
問7で地理の問題が混ざっている。
なお、問4は作問ミスで全員正解と発表されている。

[大問Ⅲ] 記述問題

  • 時間配分:9分

オリンピックを題材にした、思いやりの心についての『読解』問題・・・と言いたくなる。
今年の記述問題である問3が、国語の記述問題とでも言えそうな問題なのである。
優先席という社会的な問題について考えているので、「社会」の問題には違いない。
しかし、設問からすると、本文の筆者の「本当に思いやりのある社会なら優先席など要らなくなる」という考えを読み取る必要があるということになり、ほぼ国語の読解力を問う問題に等しいのである。
社会でこういう問題が出るのが攻玉社の攻玉社たる所以なのであろう。

攻略のポイント

今年度はひときわ特徴的な記述問題だったが、例年はもう少し社会の知識を利用して答える問題なので、例年通りに準備しておくことである。

●地理・歴史分野の基本的事項を確実に押さえる。副教材も活用し、知識を体系的なものにしておく。
用語は漢字で書けるようにする。
●長文を苦にしないだけの国語力・読解力を養う。本や新聞で速く読む練習をするのも良い。
●記述問題については、いろいろな社会の出来事についてよく考え、自分の意見を簡潔にまとめてみるという練習を普段からしておくことである。そのようにして、自分の考えを字数内でまとめる構成力・思考力を少しずつ身につけていくのである。

とにかく、まずは同種の問題を多くこなして慣れなくてはいけない。
本校の過去問はもちろん、似た傾向の問題が出る海城中の過去問なども使って練習すると良い。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

攻玉社中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。