晃華学園中学校 入試対策
2017年度「晃華学園中学校の算数」
攻略のための学習方法
過去問演習について
本校の場合、過去問演習において注意する点があることを知っておく必要がある。市販の過去問題集だが、出版社によっては発行されておらず、発行されている出版社もあるが、各年度の1回分ずつしか掲載されていない。本校のホームページでは、過去5年のすべての過去問を見ることができるが、自力で学習するのに十分な解説が掲載されていない。したがって、過去問演習を自力で行うには、いろいろ不都合が生じやすい。信頼できる指導者に、本校を目指していることを早めに知らせ、過去問の進め方などを相談するとよい。また、解説がない過去問に取り組むと、間違えた問題の直しなどのために指導者に質問しなければならない機会が増える。このため、過去問の進捗状況が遅れがちになりやすいので、早めに過去問に取り組むとよい。
問題の難易度の変化について
近年の問題は、かつての問題に比べて取り組みやすくなっている。このため、各分野とも基本的な内容をきちんと押さえたうえで、標準的な問題に数多く触れておけば、本校の問題に対応できるだろう。とはいえ、安易な解法丸暗記などをすると、解きにくく感じるような問題が散見されるので、考え方をしっかり理解した上で問題を解くことが重要である。また、数年前までは、やや難しい問題も少なからず出題されている。当時は問題の難易度の差も大きかっただけに、突然考えにくい問題が出題される可能性がないとは言い切れない。特に算数が得意な受験生は、やや難易度の高い問題にも触れておくとよいだろう。
数の性質の対策
数の性質に関する問題は、本校では頻出である。標準的な問題に対応できるようにすることはもちろんのこと、原理・本質をしっかり理解しておくことを重視したい。深く理解していれば、多少難しい問題が出題されても対応できるものである。なお、この分野は差が付きやすい分野でもあるので、算数が得意であれば、やや難しい問題にも触れておくとよいだろう。
図形の問題の対策
平面図形・立体図形どちらもしっかり対策をする必要がある。平面図形に関しては、特定の対策をするというよりは、多くの問題に触れて経験を積むことが大切である。できなかった問題は、ポイントがどこにあるのかきちんと確認しながら学習しておくことが重要である。立体図形に関しては、粘り強く考えることが大切である。解けないからといってすぐに解説に頼るのは好ましくない(もちろん程度にもよるが)。十分に手と頭を動かしてから解説を見るようにしないと、なかなか出来るようにならないのがこの分野の特徴でもある。
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2017年度「晃華学園中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
数年前までは、難易度が高めの問題がよく出題されていた。しかし、近年は高難度の問題は少なくなった。今年度の問題も、随所に本校らしさは見られるものの、かつてに比べればかなり取り組みやすい。
試験時間にもゆとりがあるので、じっくり取り組むことができるだろう。
【大問Ⅰ】小問集合
- 難度:易
- 時間配分:9分
- ★必答問題
ほとんどが基本的な問題である。
(1)は計算問題。
(2)は食塩水の基本問題。
(3)は、長方形の外側を円が1周する問題。基本の確認レベルである。
(4)は過不足算。この大問の中では、正答率が低いかもしれない。
(5)は回転体の体積を求める問題。円すい台の体積を求めることになる。相似を使った方が楽ではあるが、使わ
ずに解いても、それほど手間はかからない。
(6)は平面図形の問題。角AOBが90度であることに気づくことがポイント。
<時間配分目安:9分>
【大問Ⅱ】平面図形
- 難度:易
- 時間配分:3分
- ★必答問題
四角形の性質についての正誤問題。基本的な問題ではあるが、このような問題に対して苦手意識のある受験生もいることだろう。頭の中だけで考えるのではなく、実際に図を書いてみるとよい。図を見れば、答えはほぼ明らかになる。
<時間配分目安:3分>
【大問Ⅲ】割合と比
- 難度:易
- 時間配分:7分
人口密度をテーマにした問題。
(1)(2)は基本的な問題。人口密度について知っていれば、悩むことなく求められるだろう。
(3)は人口密度の比を求める問題。3つの都市の人口の比、面積の比をそれぞれ求めれば、人口密度の比もすぐ
に求められる。
<時間配分目安:7分>
【大問Ⅳ】数の性質・規則性
- 難度:標準
- 時間配分:3分
一見すると難しそうに思えるかもしれないが、問題文の誘導にしたがって考えていけば、決して難しい問題ではない。
(1)は、式変形の途中にある空欄を埋める問題。式をよく見れば、答えはすぐにわかるはず。
(2)は(1)を手がかりにして解く問題。特に悩むような問題ではないだろう。
<時間配分目安:3分>
【大問Ⅴ】速さ
- 難度:標準
- 時間配分:10分
大がかりな問題に見えるかもしれないが、実際に解いてみると、恐れるような問題ではない。
(1)①は、1kmを走るのにかかる時間を求める問題。
②③も1kmを走るのにかかる時間に注目して考えていけばよい。時速を求めようとすると、計算が面倒にな
るように設定されている。
(2)は、3人の速さを速い順に並べる問題。一気に3人の速さを比べようとすると、計算がやや面倒になる。2人ずつ比較していくとよいだろう。
<時間配分目安:10分>
攻略のポイント
基本的な問題が多いので、高得点が必要になるだろう。しかし、中には解きにくく感じる問題もあるかもしれない。また、解き方によって、時間差が生じやすい問題も出題されている。しかし、試験時間は十分に与えられている。したがって、粘り強く取り組めば、正解にたどり着けるチャンスも少なくない。
なお、【大問4】【大問5】は、大がかりな問題に見えるかもしれないが、見た目よりも取り組みやすい。むしろ、【大問1】(4)の方が間違えやすいともいえる。難易度は冷静に判断するようにしたい。
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